やましたさんちの玉手箱
ユフィの記事
連載
01 ワタミの宅食で11ヶ月頑張りました
02 ワタミの宅食でパートをした理由
03 世田谷地区進出の初出勤
04 安全な食事を安全にお届け
05 ワタミのまごころさんは身だしなみから
06 お試し5日間コース注文
07 お客様とのお付き合い/その1
08 お客様とのお付き合い/その2
09 お客様とのお付き合い/その3
10 雨が降ろうが、槍が降ろうが…
11 パート中のトラブルいろいろ
12 歳末のワタミは売り込みで多忙
13 大雪では自転車を押して配達
14 ワタミ最終章は 仲間との思い出
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ワタミの宅食でパート

11 パート中のトラブルいろいろ

様々なトラブルは数知れず

基本的な配達の間違いでは、高級マンションの宅配ボックスで起きたのが2回。
1回目はお客様からの「お弁当が届いてていない」というクレーム。

自宅に帰っていた時間帯だったので、自転車でマンションまで飛んでいった。
確かに部屋の番号には入っていないのだが、入れた覚えはあり、他の番号と間違えて別のボックスに入れたかも…、と気がつく。
人は往々にして間違えるが、機械は間違えないからだ。

結局管理人さんに頼んで、間違ったと思われるボックスを次の朝まで放置してからチェック。
他のマンションのボックス番号と間違えて入れていて、入っているのを確認し、お弁当代をお返しした。
それからは、しっかり番号の確認は怠らないようにした。

もう1件もマンションの宅配ボックスで、満杯になってしまうことがあった。
ここは各部屋の番号ではなく、空いているボックスに入れ、チェックシートを部屋の郵便箱に入れる仕組み。
満杯で午前中には終わらず、時間を潰して午後出向いたり、所長に頼んで夕方配達してもらったりした。
ワタミのパンフレット

一軒家やアパートでは、こういうトラブルにはならない。
セキュリティの厳しい高級マンションで起こる問題だからだ。
普通のお宅の場合は、保冷剤入りのボックスで、玄関脇や約束した場所に置いておけば済む。

一軒家の1人住まいの方の場合、トラブルは2回。
始めの頃でまだ慣れていない時期に、出張所に連絡が入って緊急入院したとのこと。
前の週に注文と集金は済んでいるので問題は無く、「退院したらまたよろしく」とのことだったが、連絡はなかった…。

もう一度は、心底慌てたトラブルで、後からは笑い話になったもの。
いつも通りの時間帯・10時前後に配達に行ったのに、濡れ縁から届ける居間の雨戸が閉まっている。
今までとは違う状態に、少なからず焦ってしまった。

もしかしたら、朝起きられない状態になっているのかも…。
玄関に回り、何回か呼び鈴を鳴らして、しばらく様子を見ることにする。
中で「ハーイ」と返事の声がしたときはホッとしたが、びっくりしたのは雨戸が開いてお客様を確認できたとき。

なんと、裸にバスタオルの姿だったのだ…。
事情は「今日ね、これから診察に来るのよ。区の人が」とのこと。
老人医療での在宅診療検査を受けるため、「汚い身体では申し訳ないから」と、朝風呂に入っていたらしい。

説明を受けるよりも、バスタオル1枚の姿で風邪をひかれては大変。
ともかく、お弁当はいつもどおりの場所に置いて、早々に退散した。
次の日、しっかりと内容を伺ったのだが、診察時間の間際にお風呂に入りたかった様子。
前夜に入っておけばよいのに…。
お弁当配達の時間と重なることを、忘れていた結果のトラブル。

地方などでは、「ワタミの宅食」は「お年寄りの見守り」も兼ねていて、毎日元気なことを確認している。
東京の場合は、「見守り」は強調されていないが、毎日の配達は自然に見守りに繋がるものだ。
ユフィの場合は「笑い話」で済んだが、中には声掛けで反応がなく、救急車を呼んだケースもあったらしい。
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配達途中の自転車のトラブルも多かった。
ちょっと走って止まって走っての繰り返しに、いちいち鍵を掛けるのが面倒だったり、掛けているのを忘れて発進して鍵の部分が曲がってしまい、動かなくなったこともある。

幸い徒歩3分くらいのところに自転車屋があり、呼びに行って鍵を外してもらい、配達後に寄って新しい鍵のセットを注文した。
丈夫な鍵なのに、配達のお弁当の重みでガツンと発進してぶつかるから、曲がってしまっていたのだ。
以来、鍵をあまり掛けないで配達する癖がついてしまった。
電動自転車は魅力だが、派手な配達用のものは盗難には合わないだろう、と思って…。

それとパンクが11ヶ月間に3回あり、引っ張って行ける近くに自転車屋がある場合は修理しに行き、駄目な場合は出張所に助けを求めて空いている自転車に来てもらい、積み替えて配達もした。
大抵は、修理を済ます間に遅れることをお客様に連絡し、30分から50分くらいの遅れで配達できたが…。

そして、配達中の転倒事故が合わせて5回あった。
大体は坂道が多く、のぼり坂で起きることが多い。
下り坂で事故ったら大怪我につながりかねないが、下り坂は危ないと分っているから、十二分に注意していた。

怖かったのは細い坂で、くだりの一方通行、自動車1台で幅がいっぱいになるような道。
上ろうとしたときに自動車が下りてくると、自転車を止めて寄せなければならない。
もう一度乗って上ろうとすると、自転車の前後が重いために発進がうまくいかず、バランスを崩してしまったのだ。

見事に横倒しになって、なにしろ重いから自分では起こすことも出来ない。
近くの旦那様が庭仕事で出ていらして、手伝ってくださったので、なんとか坂上までは上がれた。
半分くらい残っていたお客様に、1件ずつ説明して謝って周ったっけ。

残りの2回も運よく男性が近くに居て、すぐに手伝ってくれたから、ものすごく助かった。
11月の自転車との接触しそうになっての転倒は、無事には済まなかった。
お客様のお宅からTの字の路地に出ようとしたとき、右から来た若い女性の自転車に気がつかず、ぶつかりそうになって転倒。

右側が駐車場だったので、そこに倒れこんでの右手首捻挫。
しばらくは声も出ない状態で、またもや近くの男性に起こしてもらい、自分で身体の確認をした。
「私のミスですから、送っていきます」という女性に、「残り1軒ですから大丈夫です」と気丈に答えて、乗ることは危なそうだったので、自転車を引いて配達を済ませた。

右手がサドルを掴めない状態で、なんとか運転はして出張所に帰り、そのまま自宅近くの接骨院へ。
以来2年以上、まだ完治していない
そして、大雪の中でのパンクや、凍った雪道での転倒などを経て、とうとう左の膝関節の痛みに繋がる。
治療についてはこちらの記事に…「パートの後遺症で2年通院中

右手は痛みはあっても、サドルを握るときや配達時に力を入れなければなんとかなったが、膝痛は困った
今までの暖冬と違って、寒い冬だったし、雪も積もったりして、自転車での配達は非常に大変。
朝、接骨院でしっかりと治療し、ぐるぐる巻きの膝痛をかばいながら、それでも電動自転車のペダルは踏むことは出来た。

自前の普通自転車の運転は、少し苦労はしたけれど、歩いたり階段を上ったりよりはまだ楽。
70代のおじいさんのマンションが4階で、エレベーター無しの階段での上り下り。
上るのも下るのも辛くて、次の交代パートがなかなか決まらないことに焦ってもいた。

やっと小学生のお子さんのいる若い主婦に引き継ぎの際、5日間の実習兼配達コースの確認で同行したとき、彼女に代わりに挨拶までしてもらって、とうとう部屋までは行かずに済ませてしまった程。
ちょっと申し訳が無いように思うのだが、それだけ辛かったということだ。

ユフィは配達間違いは、ボックスの間違いだけで済んだのだが、中には注文自体を間違えることは頻繁にある。
弁当の種類や数を間違えて、注文日に記入してしまうと調節は利かず、配達週の初日には大騒ぎになってしまうのだ。
特に午前中に配達する人は、自分の注文通りの弁当を持ち出すことが可能なのだが、午後遅くなればなるほど間違いが発覚すると足りなくなってしまう。

そのために、種類を違えて出張所のスタッフは自分用として多めに注文し、穴埋めをすることになる。
ユフィも何回か、急に不要になった弁当を譲ったりして、穴埋め作業に貢献した。
スタッフは、朝からしっかり冷蔵庫に届いた弁当の数確認をし、間違いがあった場合に備えて、別の出張所とやりくりしあって大変だった。

注文と違うお弁当で我慢していただいたことも、何件かはあったようだ。
幸いにも午前中配達のユフィは、お弁当間違いのためのお詫びはしなかったので、良かったと思っている。
でも、転倒でお弁当が崩れてしまったお詫びは、何回かはしたのだけれど、怒る人は居なかったし…
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