やましたさんちの玉手箱
ユフィの記事
連載
01 ワタミの宅食で11ヶ月頑張りました
02 ワタミの宅食でパートをした理由
03 世田谷地区進出の初出勤
04 安全な食事を安全にお届け
05 ワタミのまごころさんは身だしなみから
06 お試し5日間コース注文
07 お客様とのお付き合い/その1
08 お客様とのお付き合い/その2
09 お客様とのお付き合い/その3
10 雨が降ろうが、槍が降ろうが…
11 パート中のトラブルいろいろ
12 歳末のワタミは売り込みで多忙
13 大雪では自転車を押して配達
14 ワタミ最終章は 仲間との思い出
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ワタミの宅食でパート

07 お客様とのお付き合い/その1

最初から最後までのお客様

2011年の5月から、12年の4月までの11ヶ月間、ワタミの宅食の「まごころさん」として働いた。
11ヶ月のパート中、様々な出来事があったが、最初の5月から次の人に引き継ぐ間、長くお付き合いさせていただいたお客様が何件かある。
最初から最後までのお宅が3軒で、この3軒のお客様は、やはり思い出も深く想いもある。

まずは若林出張所開設と同時に申し込まれたお宅が2軒。
1件は出張所の近くの小学校の裏で、道路から奥まった家のご夫婦で「まごころおかず」が2個。
奥様がご病気勝ちのため、旦那様がお食事の用意をしていらしたようで、広告を見てすぐにご注文された様子。
まごころおかず

いつも旦那様が応対なさっていたのだが、たまには奥様が出ていらして、「とても助かる」とお声を掛けていただいた。
玄関の脇のタタキに留守用の鍵のかかるボックスを設置、お留守の場合は発砲スチロールのブルーの箱にお弁当を入れ、季節によって保冷剤を1~3個入れボックスに納めるのだが、何か非常の事態が起こるのを防ぐ為に鍵を掛けた。

非常事態とは、「お弁当が盗まれるとか、毒を仕込まれるとか」ありそうもないことなのだが、用心に越したことはない。
返却の弁当箱も二重の箱に入れてくださるので、時々、次週の予約の申し込みとお金が入っていたりもした。
鍵を掛ける必要はあるという訳。

このお宅とは長いお付き合いをさせていただいたし、80代のご夫妻は仲の良い穏やかな方だったのだが、奥様が度々入院なさって、その都度余ったお弁当をユフィにと下さったりもした。
出張所に戻ってお昼にいただくこともあったし、週初めなどだと5個全部を頂くこともあり、お礼に小さなフラワーアレンジメントを入院先の奥様に作り、届けていただいたりもした。

年末の3回目の入院時にお亡くなりになり、しばらくお弁当はお休み、長野に嫁がれたお嬢さんがご家族といらしていた。
気持ちだけと、仏前に手づくりの花束をお届けし、お返しに「タオルハンカチ」を頂いたという思い出の深いお客様だ。
年が明けた2月3月は、長野にお出掛けの日が増え、宅配はお休みがちになっていた。
最後のご挨拶はきちんと出来たので、良かったと思っている。

次のお宅は50代の男性で、ネットでの申し込み、「まごころおかず」が一つだった。
しばらくは独身と思っていたのだが、ある日奥様が応対に出ていらしたので、独身ではないことが判明。
どうも奥様は昼間はお勤めで、旦那様がお昼ご飯に注文なさっていたようだ。

週5日平日の宅配だから、平日に勤めの奥様にはお会いしないのは道理。
こちらは、建築設計のお仕事で、旦那様は自宅での仕事が多いらしく、お出かけ用に発砲スチロールのボックスをお預けしていた。
留守の場合は玄関の横に出してくださるので、インターフォンを鳴らす必要はない。
奥様がこのボックスが気に入られたようで、ご自宅でも保冷剤を入れて使っていらした様子だった。
お1人の昼ご飯のときに、アルコールを少し飲まれていたようで『おつまみにする』と言っていらしたっけ。
老人向きのお弁当のおかずは、おつまみには味が薄かったらしく、「少し塩や醤油を掛けてください」とお願いしたことを思い出す。

記憶の底に、玄関先にたくさんに実をつけた、黄金色の千両の珍しい鉢植えがあったことが残っている。
3月いっぱいでお止めになったから、何かお仕事の都合で召し上がらなくなったのだろうか。
最後にボックスと空き弁当箱を回収したが、お留守だったのでメモにお礼を認めてお別れした。

もう1件は、出張所のすぐ近くのお1人住まいの70代の男性。
お1人で「まごころおかず」と「まごころ御膳」を1つずつ、2個のご注文だった。
昼と晩の食事で、ユフィは午前中の配達だったから、ちょうどよかったことになる。
まごころ御膳

お昼ご飯を食べてから「ディホーム」へ出掛けるので、大体はご在宅なのだが、朝から検診のために病院に行ったり、短期入院もあり、留守用の発砲スチロールの箱はこのお宅にも置いてあった。
少し太り気味で、栄養過多でもあるらしく、食事作りが面倒なときは、お弁当屋のものを注文していたらしい。

ワタミに変更したのは、バランスのとれたヘルシーな食事をする為で、土日は美味しいお弁当を頼んでいる、と言っていらした。
別にワタミの宅配弁当がまずいという訳ではなく、鰻や天ぷらなどはメインでは入らないのだから、土日に食べたいものを食べていらしたのだと思う。
ただ、「御膳」と「おかず」は、別々の工場で製作されていたため、メインが魚もので揃ってしまう事もあり、「昼も夜も魚だといやになる」とこぼしていらしたことはある。お肉が重なっても文句は出ないのだが…。

そんな訳もあって3月始め、今までの弁当屋から頼まれて1食だけその店に変更したので、「おかず1食」の宅配に変わった。
時々ヘルパーさんが来ていたが、他のお宅では障害のある女性1件を除いては、ヘルパーさんには会っていないから、お歳を召した皆さんはなんとか1人で頑張っていらしたのだろうか?

世田谷の三軒茶屋に近い住宅街のためか、一軒家のお宅が多かったのも特徴のように思う。
次回からは、ご家族と一緒にお暮らしで健康のためにワタミをご利用になったお宅と、まったくお独り身のお宅の話をしてみたいと思う。
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