やましたさんちの玉手箱
ユフィの記事
連載
01 ワタミの宅食で11ヶ月頑張りました
02 ワタミの宅食でパートをした理由
03 世田谷地区進出の初出勤
04 安全な食事を安全にお届け
05 ワタミのまごころさんは身だしなみから
06 お試し5日間コース注文
07 お客様とのお付き合い/その1
08 お客様とのお付き合い/その2
09 お客様とのお付き合い/その3
10 雨が降ろうが、槍が降ろうが…
11 パート中のトラブルいろいろ
12 歳末のワタミは売り込みで多忙
13 大雪では自転車を押して配達
14 ワタミ最終章は 仲間との思い出
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ワタミの宅食でパート

12 歳末のワタミは売り込みで多忙

12月の最初の土曜日、折込の求人紙に「ワタミの宅食」の広告が載っていた。
『夕食弁当お届け販売スタッフ募集』とあり、女性がオレンジの専用自動自転車に乗っているところの写真。
平日5日間で、10時~17時までの2~7時間の自由選択。
ワタミの求人広告

87.000~100.000円と記されているから、パートとしては悪くないかも。
出来高制で、宅配の件数が多ければ収入確保も高額が望める。
歳末が近づくと、11月後半から『冷凍食の鍋焼きうどん』などの販売も入ってくる。

チラシを持って「お弁当」以外のセールスもするのだが、バックが良いので稼ぐ人はかなり稼いだみたい。
口が上手いと言っては失礼だが、しゃべることが得意な男性の同僚は、冷凍室に積み上げたうどんの配布に、年末てまでかかっていた。
一応、試食用に食べてみてから、と慎重派のユフィは「ごり押し」が苦手で、注文は少しだけだったが…。

その慎重なユフィもがんばったのが、正月用の『お節の販売』だった。
バックが10パーセントと大きいのもあるが、1人っきりのご老人宅には、一人用の詰め合わせがぴったり。
しかもワタミは、食材の調達・生産・加工などが一貫していて安心だし、専用の管理栄養士が考える健康に配慮した献立が、そのまま「お節料理」に生かされるということが大きかった。
ワタミのパンフ

製造・販売も一貫しているから、今までのスタッフが歳末に「お節」をお届けすることになる。
通販やデパート・スーパーなどの「取り寄せお節」は、全てが冷凍になっている。
ところが、「ワタミのお節」は冷凍ではなく、普通のお弁当と同じ『急速冷蔵のお節』になるらしい。
ワタミのパンフ

その分、毎年の29~30日は、製造元の工場に主だったワタミ宅食の社員は集められ、お節の詰め合わせをするようだ。
冷凍ものではなく、しかもいつものお弁当と同じに栄養や成分に配慮した味になることで、お勧めの気持ちが高まったのは確かだ。

チラシ配布やら、説得やらの成果は、「例年同じ通販のお節だから」「正月くらい栄養面ではなく美味しいものが食べたい」「家族が集まるのよ」等々、様々な理由で数は多くはなかった。

12月の31日にお届け、ということは、年末ぎりぎりまで働くということ。
研修の際に、正月三が日のみお休み、と言われた通りのスケジュールに苦笑以外ない。
全く注文が取れなければ、31日はお休みになる訳だが、2年前の暦が無いからはっきりとしたことは言えないが、土曜日か、日曜日だったような気がする。

お弁当を届けて、『31日にはお節をお届けに参ります』と言った覚えがあるから…。
注文は、ワタミの宅食のものが、一人用のもので2週間先行。
ワタミ全体の冷凍お節・20.000円弱のものが1種類で、こちらは通販なので直接のお届けだった。

価格ははっきりとは覚えていないのだが、お弁当3日分+お節料理で、1人分2.000円くらいだったか。
ワタミ全体のお節は、日本一と評判の和倉温泉の旅館・加賀屋の監修で、こちらは20.000円近くしたと思う。
今ネットで確認したが、加賀屋のお節は和風三段で、3~4名向き、31.500円と出ている。

加賀屋監修は、かなりのネームバリューで、まずは我が家が注文。
「お節の販売」で数個の注文があり、しかも1割は確実に安いのだから、得だと判断した訳。
ワタミ全体の注文は、ユフィ本人以外にも1軒あり、合計2個で、出張所の売り上げ掲示版(売り上げ金額)では真ん中あたり。

もう一件のお宅は、今まで全てお節は手づくりでいらしたみたい。
最初からのお得意さまで、だんだん家庭事情が分ってきたのだが、老夫婦+独り者の3人がお弁当3つ注文されていたお宅。
初老のご夫婦は、普通に奥様が作って食事なさっていた様子。

お節のチラシをお持ちしたとき、『今までずっと作ってきたの。もうそろそろ楽しても良いわよね』と奥様。
何ヶ月も通う内に奥様とも打ち解けて、庭の水仙や千両の実など、包んでいただくまでに親しくさせて頂いた。
ということで、自分達用には加賀屋監修の冷凍お節を、老夫婦には1人用お節を2つ、予約してくださったのだ。

他のスタッフ達は、安くて今までのお弁当と同じ栄養面での心配のない「ワタミ宅食のお節」の売れ行きが好調。
加賀屋監修のお節は、あまり出なかったように思う。
『まあまあのお味でしたね』が、取っていただいた奥様との、3が日後の会話だったのを覚えている。

さて、31日の朝が忙しかった。
千代紙細工のようなお節の箱が届いていたのだが、薄紙の風呂敷も付いて来ていて、この結び方で男性軍が四苦八苦。
真四角のお節の箱を、斜めに包んで花びらのように広げるのだが、手先の器用さと感の良さが勝負。
届けりゃいい、とは行かないのがお正月を迎えるお客様への配慮

何個結んでは花びらを作ったのか、覚えていないくらい…。
一段落してお届けに向かったのだが、ものすごく忙しない大晦日の日だった。
帰宅後、買い物は済んでいたので煮しめなどの料理を作り、黒豆とお汁粉も煮て、ジャックの好きな豆金団はごめんなさいした。

お1人だけのお正月の三が日、上手に召し上がっていただけたか、気がかりではあったが…。

12月の昼時、ジムの帰りに見かけたワタミの自転車、Oさんのものだ。
オレンジ一色で、ブルーより華やかで目立っている。
今年も「お節のチラシ」配ってセールスしているのかな?
オレンジのワタミの自転車

そう言えば、ヤクルトのお姉さんも「数の子」のチラシを持って来たっけ。
歳末は、何かと忙しない季節だ。
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