やましたさんちの玉手箱
ユフィの記事
連載
01 ワタミの宅食で11ヶ月頑張りました
02 ワタミの宅食でパートをした理由
03 世田谷地区進出の初出勤
04 安全な食事を安全にお届け
05 ワタミのまごころさんは身だしなみから
06 お試し5日間コース注文
07 お客様とのお付き合い/その1
08 お客様とのお付き合い/その2
09 お客様とのお付き合い/その3
10 雨が降ろうが、槍が降ろうが…
11 パート中のトラブルいろいろ
12 歳末のワタミは売り込みで多忙
13 大雪では自転車を押して配達
14 ワタミ最終章は 仲間との思い出
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ワタミの宅食でパート

02 ワタミの宅食でパートをした理由

01 ワタミの宅食で11ヶ月頑張りました」で、11ヶ月半のパート内容を一通り書いた。今回からは、少しずつ詳しく書いてみることにする。

まずは、パートを始めた動機。
母が逝き、ジャックとサーヤは日中は仕事に出ていて、昼は1人家で留守番。
母の介護もないので、することもない。
一通り家事を済ませてしまうと、ぼんやりテレビを見ているか、読書をするか、食っちゃ昼寝という生活。
なんだか、早くもボケそうな状態になってきた。

体を動かして、頭も使うパートはないだろうか。
一時「ビラ配り」のパートもしてみたが、1件1枚配布で5円。
近くまで自転車に乗っていき、適当な場所で自転車を置いて、ぐるりと廻ってポストに入れる。
千枚、二千枚とまとめて宅配されるチラシを、歩いて入れていくのが恥ずかしくなくなった頃、運動を兼ねてのこのパートの欠点が…。
宅配された分の終了報告をしても、次のチラシ到着までに1ヶ月以上掛かること。
中には2ヶ月以上放っておかれ、催促して送ってもらう、という繰り返しで、慣れた頃に長い休みが入るこの循環が気に入らなくなってきた。
担当の人と言うより、毎日報告を入れていた女性社員の怠慢だったみたい。

と言うことで、就職広告で見つけたのが「ワタミ」の配達員。
正確に言うと「まごころさん」というのだが、年齢制限がなかったことと、お年寄りにお弁当配布、という部分に気を惹かれた。
母が逝ってから、「何かお年寄りに喜ばれることがしたい」と言う気持ちはあったのだが、ボランティアは私の性格には合わないと感じていたから…。
この配達なら、しっかり働いて収入もあり、動き回る仕事で体にも良く、しかも半分はボランティア感覚。
ともかく応募して、説明会と面接に行く。

平成23年の5月に、世田谷区の若林に営業所開設予定で、その3週間くらい前の募集。
もともと九州から始まったお弁当宅配システムで、関西、関東と少しずつ北上しての、都内進出。
きちんとした説明会と、面接で2日間。
車で廻っている70代の女性の映像では、お届け先の人とまるで家族のように接している。
庭仕事を手伝ったり、買い物まで頼まれたり、「真心」がうたい文句の温かい接客が目標らしい。
この女性にとっても「生きがい」になっている様子だ。

九州と東京のしかも世田谷ではまったく事情が違うので、果たしてどの程度「真心」は伝わるのだろうか。
形はまったく違うものになるはずだ。
それを少しずつ探りながらの出発になる様子。
「お金を稼ぎたい人には、おススメできない仕事です」という説明もあり、私は納得して帰宅。
3日後に電話があり、「当選しました」の所長の声。
当選ね、いささか違うようにも思いながら、同じく当選した人たちと一同に会することに。

自己紹介し合いながら気がついたのは、いわゆる「おばちゃん・おじちゃんタイプ」がいない、ということ。
チラシ配布で面接に行ったとき、ちょっとがさつなおばちゃんがくたびれた感じのおじちゃんを紹介に連れてきていたけれど、あの感じはないのだ。
子連れの40代の主婦が2人いて、この人たちは自家用車組。
良い所の奥様風で、しかもお洒落。
すっかり意気投合して、楽しそうにおしゃべりをしている。

50代、60代の男女が同数くらい。中には70代の男性もいて、「第二の人生の始まり」との挨拶。
私はおとなしく「できるかどうか心配ですが…」と挨拶しておいた。
私と同じように、最近親を亡くした人もいて、「母の供養になれば」という挨拶もあった。
みんな、半分はボランティアという気持ちでの応募が多かったのだろう。

最初の募集以降、毎日の忙しさ・配達先の増加の中での募集が続き、きちんと全て細かく説明されたのは、第一回目募集の私達だけだったらしく、半分くらいしか説明を受けずに入ってくる人もいて、てんやわんやの大騒ぎになっていくのだが、そのことはまたの機会に書くとして、ともかく、開店日が迫ってきていた。
私は電動自転車をワタミから借りて仕事する契約をする。
自動車の人はまた違う契約だったらしく、家庭用自動車を業務用自動車に書き換える手続きが必要だった様子。

自転車の保険契約(会社持ち)と、借りるための月2千円(記憶間違いでなければ)の借用契約も整えた。
電動自転車は始めての経験なので、前々日に練習のため営業所へ。
かなり車体は重いが、慣れてしまえば楽とのことで、20分ほど周りを乗り回して納得。

お客様との会話は、しっかり「丁寧語」でとのこと、これは私には練習はあまり必要はない。
若い頃から茶道に通っていたし、言葉使いはある程度の自信はあったから。
説明会では、「気持ちがこもっていれば、言葉使いはだんだん慣れてくるので」と言っていたが、舌を噛みそうになった人もいたのは事実。
私は、様子を見に来ていた副社長に「ユフィさん、すごいですね」と言ってもらい、言葉使いだけは褒められた。

さて、これからの配達はどうなるのか。
次は配達と配達先の話を…。
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