やましたさんちの玉手箱
ユフィの記事
連載
01 ワタミの宅食で11ヶ月頑張りました
02 ワタミの宅食でパートをした理由
03 世田谷地区進出の初出勤
04 安全な食事を安全にお届け
05 ワタミのまごころさんは身だしなみから
06 お試し5日間コース注文
07 お客様とのお付き合い/その1
08 お客様とのお付き合い/その2
09 お客様とのお付き合い/その3
10 雨が降ろうが、槍が降ろうが…
11 パート中のトラブルいろいろ
12 歳末のワタミは売り込みで多忙
13 大雪では自転車を押して配達
14 ワタミ最終章は 仲間との思い出
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ワタミの宅食でパート

09 お客様とのお付き合い/その3

短期間のお客様・いろいろ

まずは最初の注文を受けると、ファックスで出張所に申し込み書類が届き、スタッフが「何々さんの地区、今週は何枚」と渡してくれる。
すぐに携帯で連絡し、配達途中で集金に伺うのだが、この時色々とお客様にお届けするものがある。
「ご利用の全てのお客さまへ」というパンフレットもそのひとつ。
ご利用の皆様へのパンフ表紙

この中に細かく、詳しくワタミの宅食の内容が書かれているので、読んでいただければよく分るのだが、ユフィと同じで読まずに進行する方も中にはおいでで、水曜日に次週注文・集金がなかなか大変な場合もあったりはした。
まあ、しかし、慣れてくるとだんだんスムーズにことは進み、配達時間も落ち着いてはきていたのだが…。
まごころさんがお届けのパンフ

ユフィのお客様は、なぜか男性が多いのが特徴で、最初の頃は「?」だった。
最初のお客様で、印象深いのが、一軒家に1人住まいのご病気の80代の男性。
病気のために起きる時間が昼近くなので、午前中配達のユフィには、最初からの難問だった。

仕方なく、なるべく時間を遅くして配達していたが、ボックスでの配達に慣れていただいて、問題解決。
3ヶ月ほどで、電話での「入院で中止」の連絡が入る。
「美味しかったのに残念。味には不満がなかった、退院したらまたお願いします」とのこと。
でも、それっきりになったから、退院は出来なかったのだろう。
このような男性のご老人、病で1人暮らしの方には「ワタミの宅食」は、一番利用価値が高いと思う。

始めの頃に、珍しくご夫妻で「まごころ万菜」を1個、ご注文のお宅があり、玄関外に置くための「鍵付きボックス」と共にお届け。
殆どご夫妻のどちらかは在宅だったから、何回も鍵は使用しなかったが…。
旦那様が成人病で、奥様がお料理に苦心されていたことからのご注文。

「万菜」はおかずの種類と量も多いため、夕食に「万菜」+何品か添えていらした様子。
夏前に「外国の娘宅へ出掛けるので…」と中止に。
そのまま、終わってしまったが、鍵付きボックスは回収した。

同じように、旦那様の病気の食事作りが大変で、「まごころおかず」をお取りになった奥様もいらした。
このお宅はユフィの止める1ヶ月前のご注文で、次の方に引き継いだが、旦那様はご不満だった様子。
それは、お仕事もなく専業主婦のお宅なら、色々と工夫しての食事作りも可能だろうが、病気によっては手間もかかり、主婦の負担は増すのだから、賢い選択とはいえると思う。

そして、心臓に病を抱えていたお2人の80代の女性。
ご家族同居でも、お1人で食事されるのは同じようで、ビルの3階にお住まいの方は「まごころおかず」を1つ、心配性で2、3ヶ月も先までの予約払いだった。
半年ほどで入院し、途中解約で返金に初めて息子さん宅のある階に伺った。

もう一方は、一軒家の離れ風のお部屋の縁先までのお届け。
少し耳が遠いので、「補聴器を付けるから待ってね」が口癖だったが、やはり心臓病の手術などで、何週間かお休みしたり、再開したりの繰り返しだった。
こちらは、ご家族が対応してくださるので、デイホームへお出掛けの日はお弁当を受け取ってくれたりもした。
ただし、注文・支払いは全ておばあちゃんがなさっていたから、いまどきのご老人は皆さんしっかりしている。

この近くのアパートの2階、いつもヘルパーさんが来ていた1人住まいの50代の女性は、足が不自由。
まだお若いから「万菜」がお気に入りで、いつもキチンと封筒にお金を準備していてくださる。
このお宅の水曜日の集金は、つり銭の用意がなくても済むので、とても助かった。
冬前にご利用は中止。理由は分らなかった。

大きな一軒家にお住まいの80代女性。ともかく口うるさい。
ちょっと扱いが難しかったのは、この方くらいだった。
で、2ヵ月後「毎日配達して欲しいから」とお止めになって、すごくホッとした。
地方によっては、週5日と毎日お届けと2種類あり、東京では未だに週5日で定着している様子。
土日の間は、「美味しいものを食べよう」という訳でもないだろうが、普通の店の出前が多いようだ。
注文・集金・5日制・7日制の説明文

夏の暑い時期、60代の女性の1人住まいで、マンションのオーナーかな?
3階建てのビルの3階部分まで、階段で「まごころ御膳」1つをお届けしたお宅。
留守が多く、水曜日の次週申し込みと集金が、ボックスでの交換になっていたときのこと。

「領収書が入っていない」「お金を頂いていません」のやり取りの結果、蓋をした空き弁当箱にお金が入っていたことに気づく。
急いで領収書をお届けに。
階段が苦手のユフィは、1階のポストに投入したのが悪かった。
「金銭的なことで、気分を害した」とのことで、解約。

空き弁当箱の確認は、この事件以後確認するようにしているが、それ以後にはなかった。
お金を空いた弁当箱に入れておく、のってどうなのかな?
同僚は「非常識だ」と言っていたけれど、ユフィにもなんだかすっきりとしない。
弁当箱の再利用のお願いなどのパンフ

お試しというのも、結構多くて、2ヶ月だけご夫婦で「まごころおかず」を2個お届けしたお宅もあり、ご家族分のお弁当を色々と変えて3個ずつ、3ヶ月続けた若い奥様もいらした。
計算が面倒だったが、1回計算間違いもしてしまって、慌てて出直したこともあった。

家族分といえば、奥様ご自身が病気で手術入院の為、「まごころ御膳」4個を2週間、そして後で1週間だけお届けした例もある。
主婦が入院してしまっては、家族の食事はお手上げなのだろうか。

盛夏2ヶ月のみご利用のご夫婦もあり、それは暑い中買い物に行って、昼食や夕食を作るのは大変だから、と同情したけれど、配達する身には辛かった。

主婦が旅行で長い間留守にする際の宅配も、何件かあり、どんな利用法でもお届けは可能。
介護している母親のための利用も多く、3ヶ月もせずに「食が進まず」終了した例もある。
また、1人暮らしの親の体を心配して別居の娘が注文したのに、3週間で終わったことも…。
大通りの店が沢山ある地域で、好きなものを好きに食べたい母親と、体に良い物を食べて欲しい娘さんとのギャップが大きかったのかも…。

また、ベッドで寝たきりの状態で、集金も枕元の財布から自分でもらって来たお宅もあり、この方は2ヶ月くらいで終了。
空き弁当箱を交換に伺うと、別の美味しそうなものの弁当箱が残っていたりしたから、寝たきりでは「食べることだけが楽しみ」だろうし、ワタミのお弁当では満足が得られなかったのだろうと思った。

大型マンションで、1人暮らしの30代の女性。
仕事の合間に食べる昼食用に「まごころ御膳」をお届け。
ユフィが止めるまで3カ月続けたが、「ダイエット」の意味もあったのだろうか。

他にも、何件かお届けのお宅はあったが、総じて1ヶ月とか2ヶ月のお客様は、多分ワタミの味に満足できなかった方だと思う。
サーヤ注文の、5日間お試しの「まごころ万菜」でも感じたが、「好きなものを好きなように食べる」訳には行かないのだから…。
薄味で、食材も小さく調えてあるから、ある程度以上の年齢の方には良くても、若いご家族には物足りないだろう。

現在もお届けしているお宅は増えているようだし、本当の意味で必要なご家庭には、手づくりの味わいはお勧めなのだが…。
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