やましたさんちの玉手箱
ユフィの記事
連載
01 ワタミの宅食で11ヶ月頑張りました
02 ワタミの宅食でパートをした理由
03 世田谷地区進出の初出勤
04 安全な食事を安全にお届け
05 ワタミのまごころさんは身だしなみから
06 お試し5日間コース注文
07 お客様とのお付き合い/その1
08 お客様とのお付き合い/その2
09 お客様とのお付き合い/その3
10 雨が降ろうが、槍が降ろうが…
11 パート中のトラブルいろいろ
12 歳末のワタミは売り込みで多忙
13 大雪では自転車を押して配達
14 ワタミ最終章は 仲間との思い出
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ワタミの宅食でパート

10 雨が降ろうが、槍が降ろうが…

どんな天候状態でも休めない

今年は台風が多かったので、ワタミのスタッフたちは大変だったろうな、と同情しきり。
前にも書いたが、ユフィはしっかり説明会、オリエンテーションを受けての出発だったので、詳しい内容は分っていた。
後半、面接だけで説明会なし、すぐに1週間の見習いで始めたスタッフの中には、『台風のときは?』という質問をする人もいた。

「台風だろうが、大雪だろうが、休みはありません」がその答え。
夕食をお届けするのが「ワタミの宅食」の使命なのだから…。
待っているお客様には、なにがあろうとお届けしなくてはならないのだ。

サーヤが最初心配したのもその点だった。
「台風でものすごい嵐になったら、休むの?」
「休まないで届けるの」「えーっ、すごい雨や風でも?」
「そう」と淡白な答えをしたが、実際にはまだ経験していないときのこと…。

そうなんです。どんな天候でも、お弁当はお届けが基本。
ただし、「無鉄砲な自転車や車の運転はしないように」とは言われていたのだが…。
雨が激しいときは避難する場所を確保のこと、というのが所長の言葉。

夏は熱中症の心配で水分と塩飴で凌ぎ、秋は台風シーズン到来で避難場所探し、冬は大雪で自転車は引っ張って、季節によって色々と工夫が必要。
雨だと視界がはっきりしないので、通りでの自動車との接触も気になるところ。

先日の10月の半ば頃、自宅近くでワタミの自転車を見かけた。
「5日間お試しコース」で届けてくれたO氏だ。
でも色がブルーからオレンジに変わっていて、ものすごく目立つ。
ワタミのブルー系自転車

自転車の前後の箱もオレンジだし、後に下げた手提げの袋もオレンジ色。
写真のO氏のエプロンの色が、全てに使用されていて華やかで明るくてすご~い
うん、これなら大雨でも目立つから危なくはないかもしれないが、ユフィは早く辞めていて良かったとホッとした。

とてもこのオレンジ色で配達する勇気はない。
最初からオレンジだったら、パートは辞退していただろう。
O氏は「今現在は男性だけ」と言っていたが、オレンジに変更も男性は気にしないのかな?
稼げりゃいいか…。

「大雨の際には避難」と言われていたから、配達の道々で屋根があり、自転車ごと入れる場所探しをした。
ある運送会社のビルの前でトラックなどの駐車場の横とか、マンションの1階の玄関近くとか…。
ただ自転車が重いので、持ち上げられないために、段差のある場所は不向き。

条件は良くても、配達順の関係で使用できない場合も多い。
雨の降り方しだいで、配達を早く済ますことが重要な場合もあり、とても走れない場合もある。
そういう時は仕方なく、「雨宿りの場所」を見つけて凌ぐことになる。

あるときなど、段差が高くて自転車が持ち上げられず、自分だけマンションの階段で1時間近く雨宿りしたのだが、自転車の箱の上には雨水が溜まり、中まで浸み込んでいたこともあった。
1軒1軒配達のお弁当を、濡れないように雨用のビニール袋に包んでから配達になるから、中のお弁当は無事だったのだが…。

この時はちゃんと雨用のスーツを着ていたのに、ぐっしょり濡れてしまって靴の中まで水浸し。
帰所してからが大変、靴に新聞紙を詰めたり、タオルで髪を拭いたり、大騒ぎだった。
その日から、防水スプレーが必需品になり、出張所にも常備されるようになった。

雨の日予報の前日に、自転車に取り付けられた箱の外に防水スプレーをしっかりかけて置く。
大雨の日、若林出張所では雨被害はお弁当にまでは及ばなかったのだが、別の出張所では大変だったらしい。
配達前のお弁当が濡れてしまっては、お届けに支障が起きてしまうのだ。

ということで、防水は万全にするようになった訳。
ついでに、自分達のレインスーツにも、出かける30分前くらいにはしっかりと吹き付けて、所内に吊るしておくことに。
ユフィのレインスーツは、ジャックのお掃除用のお古。
当時は病院に仕事場が変わっていたので、雨用も防寒着も必要がなくなっていたから、ユフィがしっかり活用した。
グレーのレインスーツ

このスーツは薄く動きやすいので、下に厚着をすれば風は通らないし、防寒着にもなった。
大雪などの寒い時期は、もっと厚手のものに変えてはいたが…。
このスーツに、透き通った夏のサンバイザーを着けると、雨も防ぐことが出来るし見通しも良くなる。
このサンバイザーは上下に動くので、雨脚に合わせての使用も可能。
夏ばかりでなく、四季を通して活躍してくれた。
透明のサンバイザー

雨の日の工夫としては、領収書が濡れてしまって、とても気になっていた。
あらかじめ集金日の前日に、領収書に全てを書き込んでおき、1枚ずつセロファンの袋に入れて準備していく。
この袋はお弁当用と違って、自前で100円ショップなどで用意したが、気分の問題でお金の問題ではなかった。

お客様もそうだが、渡す際の濡れた領収書は、決して気分の良いものではない。
こんな細かい心遣いが、必要な仕事だと思う。
時間通りにお弁当が届くのは当たり前で、プラスαの何かがワタミの顔になるのだから…。
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