やましたさんちの玉手箱
ジャックの記事
連載
01 60歳代で仕事がなくなるあなたへ
02 いつだって 監督の目を意識しろ
03 誰にだって、過去はある
04 家に帰り着く前の酒は なぜこんなに旨いのか
05 五度目の就職 ブルーカラーだ
06 私は清掃員か 清掃夫か はたまた清掃師?
07 言葉で教える、難しさ 例えばさあ
08 重力でゲロをコラエル 清掃こそが運動だ
09-1 いっけねえ ぶっ壊しちゃった その一
09-2 いっけねえ ぶっ壊しちゃった その二
10 大 しながら流す 小 座ってする あなたどっち派?
11 今時はやらないけど ウンコには紙だ
12 転職 清掃のプロに一歩踏み出す
13 ヒワイ ゲロ ウンコ 話の合う おばんたち
14 皆さん、床に落とした物は拾いましょう
15 口笛ふいてバキューム掛け 掃除に音楽は欠かせない
16 タバコとガムの捨て方 ゲロの吐き方 お教えします
17 でも しか じゃ掃除はできないぜよ
18 あとがき
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からだにいい「清掃人」入門体験風

18 あとがき

 はからずも、掃除のプロになってきてしまいました。
本文でも書いていますが、私の仕事のスケジュールに合わせて作業日が選べる、という事情があってこの仕事に入りました。掃除に憧れたわけでもなければ、掃除がいやいやながら始めたわけでもありません。

 これまで毎月のように、ユフィと共に、モータードライブ付きの一眼レフカメラにレンズ類、三脚、ストロボ電池など、今では考えられないような装備のリュックを背負って、日本中を歩き回ってきたので、『脚』に自信があったことは確かで、どんな作業にも付いていこう、という気構えはありました。

 今まで女性の多い仕事場体験の私にとって、「体育会系」の若い者が多い仕事場は新鮮でした。口下手が多いスタッフたちは、不平も不満も、愚痴もあまり口にすることがなく、半年も経った頃から、私はこれらを公然と口にするようになりました。当然、私の話は年代を重ねた正論でしたから、その内私は「ご意見番」としてスタッフの位置を獲得することになりました。

 仕事の同僚たちは、いわゆる「女性編集者」。なんとなく雰囲気分かりますよね。それが、シモネタ大好き、ガハハおばさんの中では、「職場の枯れ尾花」としてスタッフの位置を定着させました。今までやったことない、という飲み会も定期的に開き、バス旅行にも連れて行ったりしました。

 編集という毎月が新しい発想にとらわれる仕事から、何か解放されて、今までと違った生きがいが感じられもしました。身体のためにもとてもいい毎日でした。よく冗談を言い合ったのですが、この仕事みたいに6~7時間も身体動かすこと、他じゃないよね、スポーツジム行ってもせいぜい2時間、おまけに結構なお金取られる、そこいくとここじゃ小遣いまでもらえる、と。

 これら原稿は、しばらく前から書き溜めておいたものなので、年代に多少違和感のあるところがあると思いますが、掃除の内容、精神は今も変わりありません。身体が続く限り、まだ続けていたいと思っていますので、別ネタにも挑戦しようと思っています。
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