やましたさんちの玉手箱
ユフィの記事
連載
01 母の仏壇は五十年前の父の仏壇 一緒には入っていない
02 仏壇の花は自給自足できる?
03 鈴の音が気に入らない・買い換えた
04 ネットリサーチの結果の新盆
05 湯のみ茶碗は春は牡丹 秋に菊
06 線香立てに灰がいっぱい
07 線香に火をつける話あれこれ
08 線香立ての灰が汚いし足らなくなる
09 アマゾンで香炉灰を購入
10 アマゾン購入の線香は煙・香り無しの「ZERO」
TOP > 和室 > 慶弔

10 アマゾン購入の線香は煙・香り無しの「ZERO」

新年は真っ白い香炉灰と真っ黒なお線香で

去年の年末、線香の灰が汚いのに耐えかねて、アマゾンで探し出した香炉灰に変更。
真っ白な新しい灰は新年から使用するつもりで、用意だけは整えた。
ついでに「線香」も購入、売り切れだったので少し遅れて届く。

ジャック曰く「コンビニの線香じゃ駄目」なのだが、金町の友人の仏具屋さんまで買いに行ってもいられないし…。
コンビニの線香は「毎日香」という非常にポピュラーなもので、この香り・白檀らしいのだが、なんともきつくて我が家の好みではなかった

アマゾンをリサーチしていたら、真っ黒な箱に金色のゼロが目立つ線香が…。
「ZERO香料・無香性」で、しかも「煙の少ない」お線香だって。
煙が少なければ仏壇も燻されないし、もしかしたら違和感は感じるかも知れないが「なんだか良さそう」な雰囲気が…。


ゼロの線香の箱
よく売れているらしく、トップに出ているし、黒地に金のゼロというデザインにも惹かれた。
香料は一切しようしていない、自然の素材のみでできているらしい。
灰が届いてから5日後くらいに届いたので、入っていた栞をよく読んでみた。
結構難しい内容で、簡単に言ってしまえば「有でも無でもない空の概念」というインドの小乗教の教えからきているらしい。

6世紀のインド数学では、「ゼロ」の定義がなされていたとのことで、プラスでもマイナスでもない存在と考えたとのこと。
「香りの世界」でも、全員が納得する究極の香りは、どのようなものなのかは難しい。
黒い箱に黒い線香

「あるといえばあり、ないといえばない」空のようなものではないのか?
必要なときに必要なだけあれば良い、との考えから生まれた「ZERO香料のお線香」。
香りや煙に弱いアレルギーのある人用でもあるみたい。
そりゃそうだ、あの強い香りとけむったい煙が苦手のひとだっているのだろう。

大晦日の午後に、香炉の灰は全て入れ替えて、「真っ白な灰」に取り替えた。
我が家の線香用の香炉は小ぶりなので、香炉灰は半分近く残った。
お花も、「菊に松と南天」を加えて正月用に整える。

線香を上げるときの火付けには、コンビニ購入の使い捨てライターが活躍してくれて、かれこれ9ヶ月近く持ったので、百円ショップで見つけておいた「線香用の小さなチャッカマン」は出番無しで仕舞ったままだった。
ライターとチャッカマン

これで、やっと新年から使用開始だ。
線香立てに少し残っていた濃緑の毎日香は、「御免なさい」と取り除き、黒い「ゼロ」を立て、ろうそくも新しく変える。
新線香と白い灰

そして新年最初の熱いお茶と水を供え、最初の線香を立てた。
黒い新しいチャッカマン、とても点火が固いため両手の指が必要で「ヨイショ」という感じでろうそくに点火。
初めての「ゼロの線香」に火をつけると、最初にほんの少しの煙が出て直ぐに赤くなる。

なるほど「無煙」とは記されていなかったっけ。
後はただ赤くなりながら、どんどん燃えていくみたいで、全く香りはしない
淋しいと言えば淋しいかも知れない。
赤く燃える線香

それでもお線香には違いはないし、「すごい香りだな」の文句も出ないし、ジャックが高級品を買ってきてくれるまでは、アマゾンの変わった線香「ゼロ」を愛用することになりそう。
ちなみに、線香の燃えて灰は「毎日香」ほどには黒くはなく、でも少し黒っぽい…。

強すぎる香りに辟易するよりは、香り無しの方が無難ではある…
▲ページTOP