やましたさんちの玉手箱
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2015年のお正月は 簡単略式でスタート

鏡餅は新スタイルの切り餅入り・鯛は焼き鯛・餅は半分かびちゃった

「門松の始末」でもお伝えしているが、お正月とは「歳神様を家にお迎えして幸福を願う」と言う昔からの長い慣習で行われてきたもの。
歳末の大掃除や門松・しめ縄の用意から始まる、一大イベントなのだ。

日本では終戦後にすっかりアメリカナイズされてしまったから、12月末のクリスマス騒ぎから、一転して新年の準備に入るので、なんとも慌しいこと。
我が家では、10月下旬には早々に「お節を注文」してしまったので、ユフィが料理に気持ちが向かない、という歳末になってしまった。

毎年恒例の「黒豆」「汁粉」「チキンロール」なども作りたくない気分。
多分察しの良いサーヤが「お節は余り食べないから、煮しめくらいで良い」と言う。
ジャックは、こういうときには口を挟まない習慣ができている。

なにしろ結婚当初からの「マスオさん」だから、女の家族には余計なことは言わない
内心では「固めの黒豆が食べたい」と思っていても、我慢我慢なのだ。
分かっていて「簡単な正月」に乗るのも、ユフィも年取った証拠かな。
毎年「煮しめ」は多すぎて、三が日は何回も火を入れたり盛り付けなおしたり…。

母が逝ってからは、新年を迎える気構えも薄くなってきていて、「簡単でいいかな」の気分が増している。
最初にその形が現れたのが「鏡餅」だった。
長年の「お米屋さん」が閉店して、餅も黒豆や小豆も頼めなくなったせいもある。

毎年のことを「例年通り」とはいかなくなったから、鏡餅はスーパーで買うことにした。
「鏡餅の始末」に悩んでいて、この2年は充填鏡餅が二年分そのままになっている始末。
固くてしっかりしているから、切り分けるのがとても大変なことになる。
思い切って捨てる訳にも行かず、二年間も取っておいたという結末なのだ。

切り餅入りの簡単に片付けられる「新鏡餅」は、充填の鏡餅よりも大きくて安い。
見栄えは変わらないから、黙って飾ってしまえば分からないはず。
鏡餅の上に飾る「葉付きみかん」だけは、プラスチック製のものではあまりなので、八百屋で買ってきたという「心ばかりの形だけ」。
鏡餅全体
葉付きみかん プラスチックのみかん

『鏡餅』の由来は、ランサーズのパート記事から…。
昔から餅は神様に捧げる神聖な食べ物とされていて、特に鏡餅は丸い形から神事の鏡と同じとされ、「鏡餅」と呼ばれたとか。
「三種の神器」の鏡は餅に、「勾玉」は橙の実に見立てて飾ったのだとか。
橙は手に入れにくく、また大きかったので、みかんで代用したらしい。

しかも、この「鏡餅」は『歳神様の拠り所』とされる、とても大切なものでもあるのだそう。
そんな大切な鏡餅を「簡単便利なもの」に変えちゃっても良いものか。
調べていて「そんな考えもチラッと」浮かんだのだが、「形よりも心」という便利な考え方から切り餅式の鏡餅を購入。

スタイルや形式はともかく、『毎年お迎えする歳神様の拠り所』は確保しないと…。
歳神様は「祖霊神」とも考えられていて、「先祖が神となって戻られるという意味」もあるらしいのだ。

母は『祖霊』にはまだかもしれないが、他の先祖の方々が降りられるかも知れないから、門松・しめ縄・鏡餅・そして歳神様と共に食べるお節料理は、日本人としては続けないと、ネ。

そして、11日の「鏡開き」にはものすごく簡単に「バリバリくしゃくしゃ」と鏡餅の外側は捨てられ切り餅が7個残された。
おやつに「お汁粉」にでもする?
簡単に裏破く ベリヘリと細かく 切り餅7個

しなびてしまった葉付きみかんと、残っている二年分の充填鏡餅は、門松の始末同様に塩で清めてから「燃えるゴミポイ」でいいのかな。
誰か教えて!
今年のと去年の鏡餅しなびたみかん


鯛はどうするの?

年末に何回かスーパーに買い物に行ったとき、気をつけていたのに「生の鯛」が見つけられない。
今までは魚売り場で「手ごろな大きさの鯛を一尾」見つけて、半身は刺身用に、半身はお頭付きで捌いてもらって自宅で焼いていた。

今年はものすごく大きな鯛が1尾しかなく、お刺身用でも食べきれないだろうし、とてもガスレンジやオーブンでは焼けそうも無い。
家族に報告すると「マサムネが喜ぶから、焼いたものでもいい」とジャックが一言
マスオさんとしては頑張っての一言も、猫にかこつけないと言えないという情けなさ。

やっぱり、正月には鯛は食べたいのか、と納得して「焼き鯛」なるもの初めて購入。
プラスチックの型入りで、尾は折れてしまっているし、歯がむき出しで綺麗じゃないし…。
おめでたくない鯛

指示通りに酒を振ってレンジにかけたが、「当然いまひとつパサパサ」で美味しくはない。
マサムネもひとくち食べただけ。
来年は、早くから「鯛探し」を始めて冷凍して置くかな?


お餅がカビてしまって、少ししか食べなかった

お米屋さん閉店で、毎年美味しかった切り餅が無いから、やっと見つけた通販の「福島の米」で12月始めに米と同送にしてもらった。
日持ちは3ヶ月ということも確認、届いたものは床下に収納しておいたから、大晦日に出してみてビックリ。
かびた餅

黒いものが点々とあり、「黒豆入りの切り餅かな」と思ったくらい…。
黒いカビだったようで、2袋注文していたから、1袋だけ食べることになる
我が家は、母の郷里の岩手の正月「二膳雑煮」で、お節を頂いてから「澄まし雑煮とお汁粉」を食べる習慣になっていた。

丁度良かったのは「朝は雑煮、夕はお汁粉」と分けて欲しいとのサーヤからの要望。
二日目までは1パックの切り餅で持ったのが『不幸中の幸い』になる。
「ジムで正月明けに身体測定があるし、去年はお餅の食べすぎで太ったから、今年はなるべく食べないようにしたい」とのサーヤの希望。

なにしろ今までは、正月明けでも朝食は「黄粉餅」を食べたりしていたので、今年の正月は「お餅を食べなかった珍しい年」になってしまった。
とてもしっかりとした歯ごたえのある餅だったので、残念だったが…。

正月明けに早速電話する。
もちろん平謝りだったが、原因は「パックが擦れ合ってキズができたかも…」とのこと。
料金が後払いのため、1パック分は無料にしてくれた…。
お餅の食べ足りないお正月だったのだが、「太らなかった正月」にはなったみたい
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