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お久しや メジロが来たりて みかん喰う

 我が家は、徒歩圏内に「駒場公園」と「駒場野公園」があります。駒場野公園は野鳥の多い公園でもあります。
 で、我が家の前は「Sさん」のお宅が数年前までありました。Sさんちは、木造二階建て、大型のワゴン車が方向転換できる庭があって、区役所から「保存樹木」に、と言われたのですが、保存樹木にすると、いろいろ制約がうるさいので断った、という大きな桜の樹が二本あり、また毎年六月には、30~40キロもの青梅を収穫させてもらい、年末に梅酒で還元させてもらう、という梅の木が三本ありました。

Sさんちの梅の実

 この樹を渡りにして、一月の末頃から、ヒヨドリとメジロがやってきます。キーキーと大きな声のヒヨドリと、ジュクジュクといったようなメジロの声を聞いて、“今年も来たな”と、小ぶりのみかんをユフィに買ってもらいに行く毎年でした。葉の落ちている酔芙蓉の木に、半分に切ったみかんを刺して、メジロが食べに来るのを見るのを楽しみにしていました。

 このSさん宅が、単身者用のマンションになってしまって、緑が全てなくなってしまい、さすがの鳥たちの姿もついぞ見かけなくなってしまいました。

 ところで、当サイトの「庭」でご紹介しているように、みかんの木の鉢植えがあって、昨年暮れまでには、育ったみかんの実が四つなっていました。いつも、一つはもいでお仏壇にお供え、その他は適当に私たちで食べていたのですが(小さいけれどけっこう甘いのです)今年はそのままになっていました。
 夏場と違って、冬の間は私の休みの日に、3~4日おきに水やりをやればよいので、一月の半ばの日、いつものように水やりをやりました。この時はみかんはまだそのままでした。ところがそれから4日目、水やりに出てみたら、あら、みかんが皮だけに。咄嗟には鳥の仕業とは気が付かず、何事かと考え込んでしまいました。ヒヨドリは柔らかいこの木には止まれないので、多分メジロが来たのだろうと思い立ったのはしばらくしてから。“同じ鳥が来るわけもないけれど、覚えていてくれたのか”と、うれしくなった次第。
 翌日、ユフィに観察してもらうよう頼んでおいたのですが、やはりメジロが、わずかに残っている実を食べにきていたそうです。
 カメラを持って庭に出ましたが、ユフィの動作にのんびり実をついばむようなメジロではありません。残念ながら、今年の姿は捉えられませんでしたが、Sさん宅があったころにジャックが撮影した姿で、ご紹介するしだいです。
芙蓉の木に来たメジロ
メジロの2

みかんの実
昨年の末に撮ったみかんの実

食べられたみかん
こんなみかんになっちゃいましたけれど、なにかうれしい姿
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