やましたさんちの玉手箱
ジャックの記事
読切
TOP > 外出 > 外食

沼津丼 名前は重いが、爽やか丼

ぬまづどん である。
 いつかテレビでタモリさんが“固有名詞に濁点が二つ付くと、なんかダサいイメージがしちゃう”というのを聞いたことがあります、そういえば「ダサイタマ」と最初に言い出したのはタモリさん、という言い伝えもあるそうですが。
 ほんとうにそうかな、と思って身近なところで試してみたのですが。例えば、山手線、東京から池袋・渋谷方面を回ってみると、「鶯谷=うぐいすだに」、しばらく行って「ごたんだ」位しかない。イメージどうでしょう、ビミョーか。一方、中央線に乗ってみると「荻窪=おぎくぼ」「吉祥寺=きちじょうじ」など、東横線では「自由が丘=じゆうがおか」、山手線とは、ちと、違うか。

 で、沼津丼であります。五文字の中に濁点二つ。それと、「ぬ」の付く言葉って、あまりいいイメージのものがありません。おまけに、国語辞典調べてみると、「ぬの項」は3ページ半しかありません。いくつか拾ってみます。
 ぬかみそ。 
 ぬかよろこび。
 ぬけがら。
 ぬけげ。
 ぬすっと。
 ぬれぎぬ。
 ぬれねずみ。
 なんか、モリ・カケ問題掘り返してる朝日新聞みたいな感じになっちゃいますね。でも、海外の言葉に素敵な言葉思い出しました。「ヌーベル・ヴァーグ」。フランス語で新しい波、という意味。フランス映画の歴史を変える、新しい映画の作り方、ということで日本でも注目されました。主な作品に、ジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」、ジャンポールベルモンドの主演でした。当時いっぱい映画観ていたジャックも観ていました。

 閑話休題が長くなりました。
 沼津丼の話です。詳しい話はネットでいろいろ調べられるので、ここではジャックの食後感で。沼津丼の「定義」は、まず、干物を細かくしてご飯に炊き込んだもの、の上に、干しエビ、生のシラス、そしてアジの切り身の三色が乗ったもの。海鮮丼とはちょっと趣が違いますね。
 私が入った店は、干物屋さんの角曲がった路地の中、平均して10人の内、5~6人は「海鮮丼」、てんぷら派が二人ほど、沼津丼頼んだのは、私の座ったカウンターの近くに座った若い一人の男性でした。
 たっぷりのおろししょうがを醤油で溶いて、ぶっかけていただきます。もともと、丼のご飯は、せいぜい半分しか食べられないのが分かっているので、作戦。二合入りのお酒を頼んで、上物をオカズに一杯やることに。幸い、小付けもボイルのシラスでしたので、醤油に唐辛子でツマミの二乗。
 干しエビと生のシラスが隣り合っていますが、ツマミでいただいていたので、ご飯かきこむときも、違和感なく食しました。


干物屋さんの角に看板。

食堂街中心地、バスで乗り付ける団体さんも多いので、大型の食堂も多い

食堂街の裏(表なのかもしれないが)小型の漁船や、遊覧船も見える海。所謂、沼津港はバス停で一つ手前、遠洋の大型船が係留されている。


 最近はテレビで紹介されることも多い「沼津港深海水族館」。駿河湾の深海で捕れた珍しい魚を展示した施設。こちらを目当ての観光客も最近多いみたいです。

 沼津に行くには、首都圏から、東海道新幹線で東京から熱海へ、約50分、東海道線だと1時間50分。熱海から東海道線で3つ目、約20分。駅前バスロータリーの1番か2番、沼津港・沼津港食堂街行きへ乗車、15分ほど。
 道中お急ぎでない方は、あわただしい新幹線やめて、普通電車のグリーン車にプチ贅沢して、缶チューハイに甘栗のツマミ、左側の座席に座ると、まぶしい光浴びながら、きれいな海を見ながらの小旅行が楽しめると思います。
▲ページTOP