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八柱霊園 お盆の墓参り 狐に化かされたホントの話

 ジャックの両親の墓は、千葉県松戸市の八柱霊園にあります。
 春、秋の彼岸は実家の姉と義姉たちがお参りしてくれるので、そちらにおまかせで、私はお盆にひとりでお参りにいっています。(わざわざ書かなくてもいいんだれど、あれ、という人がいるかもで、お断りしておきます。両親は私が大学卒業の年に母ががんで、翌年父が脳出血で死んでいます。で、結婚した時、両親はいませんでした。)法要の時はユフィもサーヤもお参りしてくれますが、毎年の墓参は一人で済ませています。

 ところで、去年の墓参。
 霊園は入り口を入ってすぐ、左へ車道があり、ゆるやかな坂を右に曲がり、広い車道に、これを左折、100メートル程の四つ角を右へ、この道は霊園南門までまっすぐ、400メートルほど、突き当たりを左折して我が家の墓石がすぐ。入り口からおよそ15分(ジャックは男の人と歩いても、足が速いと言われるので、普通だと20分はかかります。)

 もう一つの道は、入り口からまっすぐ、道路はありませんが、芝生の中を上っていき、先ほどの広い車道に出ます。どちらで行くかはその時の気分。

 昨年、私はなぜか、少し近道をしようと思って、この芝生の丘をまっすぐ登らず、左斜めに、雑木林を斜めに突っ切り、最初の四つ角へ出ようとしたのです。たいして近道にもならないのにです。
 ところが、この林がなかなか終わりません。こんなに長かったかなあと思いながら歩いていると、いきなり「マブチモーター」の大きな看板のある霊園のはずれに来ていました。
 この建物がここにあるのは知っていました。来たことはないのですが、南門に向かって歩いていると遥か左のほうに見えるからです。

 おかしいな、道路に出なかったな、と思いながら、考え事をしているうちに通り過ぎたかな、と思い直して、これなら真後ろに戻ればいい、と歩き始めましたが、いつもの通りに出られません。(名誉のために言って置きますが、この日9時頃に家を出る前にいくらジャックとはいえ、お酒など飲んでいません。墓にかけようと、松戸駅でウイスキーの水割り缶は買っていましたが)どうも広い霊園の中で方向が分からなくなってしまったようなのです。


●都立霊園公式サイト(http://www.tokyo-park.or.jp/reien/index.html)から、地図を拝借して、掲載させていただきました。こうして見ると、ずいぶんコンパクトですが、いやいや、こんなもんではありません。なにしろ、私が雑木林を歩いたのは、正門から、松飛台の入り口辺りまで、ということになります。一本も、道路に出なかったのが、改めてフシギです。

 しかたなく、いつも水を調達する、手洗いのある建屋を捜そうとしました。しかし、方向が分からなくなってしまっているのです。
 そうすると、折りよく、地下足袋にベストの霊園の管理員のような人がいたので、トイレの場所を尋ねました。その人は、小さな四つ角まで私を連れて行き、指差し“あそこの、軽トラックの止まっているところまで行くと、すぐ左にあります”
 やれやれ、これで分かった、と300メートルほど歩きました。左に、私が探していた建屋とは全く違うものが…。ここで、全くの方向オンチに陥ってしまいました。

●我が家の墓地からすぐの手洗いのある建屋。

 辺りにあまり人は見かけず、仕方なく一度出口に戻ろうと、看板に従って出口のほうへ。
ようやく大きな樹のある四つ角まで来て一安心。南門の手前をいつものように、墓石まで。
 ところが、今度は我が家の墓石が見つかりません。確かめるまでもないのですが、番地の列を探してもないのです。よほど姉に電話して確かめようとしましたが、笑われそうでやめ、番地の列の上下をくまなく歩きましたがないのです。
 しばらくして、もう一度回ってみたら、二列出口寄りの同じ場所に、墓所を見つけました。やれやれ。ところが、この墓、妙にすっきりしているのです。あれ、いつのまにか作り直したのかな、と思ったほどです。墓石以外なにもありません。40センチほどの雑草が一本、これを引き抜いて、水を汲みに給水所に行こうとして、念のためと思って、墓石の横に回ると、なんと同じ家名ですが、建立者の名が違っています。
“なんだこりゃ”。よその墓じゃないか。

 あわてて、もう一度番地の元へ、今度はあったのです、まぎれもない我が家の墓石。この間30分あまり、墓参済ませて、ウイスキー半分かけて、半分飲んで。

●我が家の墓地、こんなに雑草が、緑豊かに

 帰宅して、実家の姉に電話、“暑いのにご苦労様”
“ところでさ、うちの墓の二列後ろに同じ名前の墓があるの知ってた?”
“知らない、回り見たことないし、そんなことないでしょ、今度のお彼岸に見てみるけど”

 忘れていた頃、九月の中旬、姉から電話
“うちと同じ墓なんかないよ、試しに回り見たけどない、あんた、酔っ払ってたんじゃないの”。

 酔ってない、写真は撮ってないけど、間違いない。
これは、狐に化かされたに違いない。
ジャックは、いつも千代田線で松戸へ、新京成で八柱へ。
 今年は、狐の裏をかいて、北総線で東松戸へ。霊園・南門から墓参、墓はもちろんすぐに見つかったけれど、去年見た「我が家の墓」はどこにもなかった。

という訳で、今年は裏口利用だったので、正門付近の写真撮っていません。
●墓石の写真が削られているのは、当サイトで加工しています、狐のせいではありませんので、念のため。

 サーヤからのコメント
この霊園は子供の頃に行ったきりでよく覚えていないのだが、とにかく広い霊園だった。
しかし、地図を改めて見ても、雑木林に迷い込んだとはいえ、入り口から西の果てまで数多くの道路に一度も出なかったってありえない…。
うちの苗字もそうあるものじゃないのに(山下にあらず)、不思議な話だねぇ。自分、これまで霊園や住宅街を歩いていて同じ苗字にめぐり合ったことありませんよ(山下は幾度もある)。
八柱霊園を調べようと検索したところ、ここ有名な心霊スポットらしいね。
それにしても、なんてシンクロ率なんですか。サーヤはジャック父がこの記事を仕上げた当日、「主人公が雑木林に迷い込んで地図から消えた村(幽霊の村)にたどり着いてしまうホラーゲーム」の記事を書いていたのだが…。もちろんジャック父の記事もこの話も知りませんでしたよ。
その記事はこちら→「夏の夜を涼しく…純和風ホラー「零」シリーズ
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