やましたさんちの玉手箱
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葬儀の積み立て・互助会に入りました

それは電話が始まりでした

我が家では、電話の着信履歴が「0120」には絶対に出ない。
勧誘電話に決まっているのだから、断るだけでも面倒くさいからだ。
金融関係、美容関係、買取etc…。

何故、今回だけは電話を取ったのか?
携帯番号だったから、なのだ。
サーヤの宅配・アマゾンが非常に多いし、時期が歳暮にも近いため、何も考えずに取った。

「お母様のご葬儀でお世話になりました互助会でございますが…」
「その節は、お世話になりました」
「実は、今回お電話を差し上げたのは、ご縁が切れてしまっているお宅様に、ご紹介したいことがありまして」

勧誘には違いないのだが、母の葬儀後、「お父さんとお母さんのときはどうする?」と、サーヤがうるさく言っていたのが気になっていた。
「あの葬儀屋の互助会に入れないのかな」
それは、こちらから頼めば簡単に入れるだろうが、ジャックもユフィも積極的には考えていなかった。
「まだ、間がある」と思っていたから…。

しかし、母の口癖だった『歳の順ではない』は確かにその通りでも、サーヤが先に行く心配より、親が先に行くのは道理だ。
「直葬」とか、「家族葬」とか、世の中簡単に納める方向に進んでいても、全く無用とはならないのだから気にはなっていた。
1ヶ月1.000円からの支払いで、「簡単な家族葬」は出来るらしい。

なにしろ「手元不如意」のユフィには、「渡りに船」の話。
早速、パンフレット持参で来宅してくれるというので、お願いすることにした。
夕食時、互助会の話をすると、一番喜んだのはやっぱりサーヤ

いかに心配していたか、ということだ。
ジャックも「気にはなっていたから、余裕の出る来春あたりに考えようと思っていた」らしい。
この時点でも、「1ヶ月1.000円の掛け金」がユフィの頭から離れない。
何とでもなる金額だからなのだが…。
くらしの友の冊子

ちょうど来宅が、ジャックの休日と重なり、午前中の10時過ぎにチャイムが鳴った。
そして、家族構成の話から、夫婦と嫁に行かない娘の3人家族と聞いて彼女は張り切った。
ジャックと二人で話を聞くうちに、勧誘のベテランなのかとても上手に説明してくれて、結局下から二番目を契約。

曰く「まごころ15」の15万円では、白木の祭壇のみになること。
その上の「彩のおくりもの30」だと、白木か花祭壇か、選べるということ。
最近の葬儀は「花祭壇」が中心になっていて、花も好みの色と祭壇の形も選べるから、絶対にお勧めだと…。
葬儀の花祭壇

それは、母の葬儀で充分体験していたから、納得は出来るのだが、月1.000円から2.500円になるのが痛い
「死んでしまったら、何も分らないし、なんでも良いわ」と言ったら、「お嬢様のお気持ちが大切」と言われた。
両親をそれなりに送りたい、という気持ちは分るから、なんとか頑張っての2.500円。

ジャックは年払いで「30.000円」が1ヶ月割引の「27.500円」の支払い。
ユフィは月払いの「2.500円」を支払いで、契約は成立。
葬儀内容提供一覧では、花祭壇か白木祭壇、花飾り、棺、布団、供養品、枕飾り、白木位牌、写真、ドライアイス、斎場提供品、清めセット、寝台車、会葬礼状、小物用品、儀式進行員、火葬場案内員、諸官庁手続き、の以上。

一通りは揃っていて、受付や幕類セットなども「振り替え」で用意できるらしい。
ただ、ジャックは末っ子、私は一人っ子で、母は13人兄弟姉妹の10番目で一番最後の最後の葬儀だったし、ともかく会葬者が多いはずは無い
なんとか充分じゃないか、ということに…。

『くらしの友』互助会の近い直営葬儀場は、桜新町の母が葬儀をお願いしたところ。
サーヤが『あそこで葬儀になるんだ』と言うが、焼き場が空いていたらそこでも可能なのだろう。
車の手配も要らないし、『直送』に近い形で簡単でよいし…。
そこまでは、生々しいから言わないだけで、心の中では「何でもいい」と言う感じ。

パンフレットをよく見てみたら、近くの斎場でも葬儀は可能らしい。
伯母は長く三軒茶屋で商売をしていた関係で、会葬者も多くなると「大きなお寺さん」で葬儀をした。
互助会は、元々この伯母の勧めで一緒に入ったらしい。
まあ、勝手も分っているし、同じ世田谷区内だし、桜新町でよいのだけれど…。

冠婚葬祭のくらしの友だから、お祝い事も可能なのだが、それはわたしが知っている範囲で納得している。
キャンペーン中で、11月30日までだったらしく、しきりに『間に合いました』と、地区担当の彼女が言う。
二人契約なので、2品プレゼントがもらえる訳で、「醤油とサラダ油のセット」と「味噌汁セット」をもらった。
キャンペーンのパンフ

母の場合は、多分40代で入会し、今回のパンフレットの一番上「60万円」の契約だったのでは思う。
60代には積み立ては終わっていて、80代で逝くまでに、利息がついて「75万円」くらいは有った様子。
なにやかで、プラス200万円近くは掛かったのだから、サーヤが心配するのも仕方がない。

いくら「私達は、簡単でいいから」と言われても、安心できなかっただろう。
この契約で、最低限の積立金は確保できたから、サーヤだけでなく、ユフィとジャックも一息ついた感じ。
次の日、0120局番ではなく、普通の世田谷局番で「お礼の電話」があった。

担当さんに、「0120には出ない」と言っておいたからだが、「何回も会社からお電話したのに、お留守かと思っていました」との返事。
携帯番号で試しに掛けて見たのが、彼女にとっても我が家にとっても『大当たり』だったということ。

半分、肩の荷が下りた気分だが、長生きして「ピンピンコロリ」を心がけながら、頑張っていきましょう!
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