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思いがけない住み替えにアタフタ!まずは断捨離

思い出尽きない世田谷の家

ジャックと結婚するとき、小料理屋を自営していた母が思い切って「引退して同居」を考え、新築中の建売物件を見つけて購入した思い出深い一軒家。
渋谷から私鉄線で5分、駅から徒歩2分と脚便は言うことなし、コンビニ3軒とミニスーパー1軒、下北沢まで徒歩6分で大型スーパーが3軒、医療関係は大病院以外は全て徒歩圏内にあり、言うこと無しの環境で50年近く過ごしてきたから、急な住み替え発言に仰天

大地震が起こることも考えて15年位前に「地震査定」をしてもらった。
2~3回改築しているので、最初の家とはかなり造りも変わっているし、右隣は新築一緒の建売だったのに、15年位前に建て直ししているので、結婚当時とは全く変わっている。


そして査定の結果は『地盤はしっかりしているし基礎もコンクリートなので良、改築もあって2階が不安定、東南の角サッシ窓部分が弱いので、傾くとしたらこの場所」結果は『0.38』で「補強の必要あり」。

補強工事なら300万円、調査だけで3万円、今から思っても危ない部分が分かってよかったと言う感想。建て替えを想定していたからだ。
詳細はこちら→やましたさんちの耐震防災対策

賃貸だったらしい前のお宅は広い庭のある木造の一軒家で、梅や桜の古木があり、花見や梅の実採りに季節ごとに楽しませてもらっていた。


親しくさせていただいたが、引き払って今風のワンルームアパートが建ち、我が家の前は広々とした庭が広がって環境も一新した。


引越しを想定した訳ではないのだが、アパート造営と庭拡張に伴って、ジャックの鉢植えの『木蓮』『山茶花』『百日紅』『ツツジ』『ハナミズキ』をお願いして移植させていただき、季節ごとに花を楽しみ且つ大きく成長していることにも満足の日々。




詳細はこちら→我が木蓮は間借り人ならぬ庭借り花?

さて、『やまたま』を読み直していて思い出だしたのが、雨漏りのこと。
1階の南側縁側は建て増しなので、台風の雨風の向きによっては雨漏りが…。
2階の屋根の西北側が台風の風でめくれて剥がれ、雨が吹き込んでクロークが水浸し…。


『雨漏りするようになると、転居する』と知っていたので『納得しちゃった』
詳細はこちら→台風で屋根がめくれた!? 保険は出たの?

まずは片付ける物の多さに愕然

ジャックは『庭とベランダの鉢植え』と『今までの刊行本』と『読書本』の整理。
詳細はこちら→植木の引越し
ユフィは『和服』『衣服』『亡き母の遺品』『サーヤの子供服』『アクセサリー』『料理本の為の食器類』エトセトラ…。
そして大変なのがサーヤの『大量の漫画本』『今までの衣類』等々。

しばらく各自頭を捻った、売れるものは売って引越し用の資金にしたいし(最初は考えていたが、切羽詰まったらどうでもよくなった)…。
だから本は各自に整理してまとめ、ショッピングカーに詰め込んだり、自転車に乗せたりして下北沢の「DORAMA下北沢古本店」に運んではお金に換えていった。

『和服』に関しては、以前に宅急便で送って査定を受けたら「千円」だけだった経緯があるので、ネットで一応調べたが全くの二束三文状態。
母の遺品には「紬類」が多く、ユフィのものは茶道で使用した柔らかなものが多い。
1回でも袖を通してくれたら嬉しいから、着てもらえる人に差し上げた…。

サーヤの服は年齢的に無理なものは、若くて衣装いっぱい欲しいだろう親戚のお嬢さんに譲って喜ばれた…。
まずは『売れるものは売る』『譲れるものは譲る』の次は何?

『もらってくれるものは差し上げる』ことにした…。
我が家は私道の奥の一軒家で、ガレージは植え木鉢だらけなので『まずは鉢植え』から開始する。

隣近所に声を掛け、「気に入った鉢植え差し上げます」とお誘いし、なんと一番心配だった鉢植えが2~3週間で片付いた時は驚いた!
お向かいの引っ越しの際に頂いた「君子欄」が人気で、丁度赤い実が見事だったこともあってひっぱりだこ状態になったし…。


かなり駅から離れた奥の新築のお宅の若い奥さん、「本当にいただけるのですか」と念押しして何鉢も予約して夜中に旦那様と取りに見えたりして…。


その後もお母様と見えて小さな「月下美人」「ゴールデンカップ」を持って行ったり、まだまだ残った分も欲しいというので、ジャックが酒屋で借りた台車に乗せて持って行ったら、広い庭付きの大きな家で、我が家の植木が思い思いに置かれていたらしい。

君子欄やゴールデンカップは寒い間は室内に入れるようお話し、広いリビングに置いてくれていたようだ。
後日、偶然道でお母様と共にお会いした時「青々と元気に成長しています」とお礼を言われて「植木のためにもよかった」と思ったっけ。

残りの大きな「楓」「酔芙蓉」「アガパンサス」等々はお隣が「残ったものは全て我が家で育てますから」と言って下さり、その言葉通りに引き取ってくれた。




「生き物ですから可哀想」なのだそうで、これはあり難かったけれど後で書くことになる『トラブル』で気分は台無しになる。

このガタガタ状態での一つの拾い物は、通りに出る際の左角のお宅の奥さん。
鉢植えの片づけから始まってお手伝いしてくださり、皆さんに声賭けして鉢物を整理してくれた上に、物凄い力持ちで要らないものと要るものの仕分けして、捨てるものをサッサと捨てやすいよう壊してくれたのだ。

そして、お隣に重い植木鉢をどんどん運び込み、鉢でいっぱいだったガレージはすっきりと片付いてしまった。


感謝しかないユフィ、それからも物凄くお世話になってしまう。
『捨てる神あれば拾う神あり』の諺通り、全く知らなかった世界が繰り広げられるので乞うご期待!

無料ガレージセールで出した!出した!

玄関横の石畳のガレージがすっきりとしたので、いよいよ「無料ガレージ」の開催始めたのが、2015年の早春だったが…。
何故か沢山撮影した筈の写真が、全てパソコンには残っていない。
2015年分がそっくり抜けてしまっているのだ・残念!?

それまでに整理して置いたもの、まずは「撮影の為の食器沢山」「我が家の引越し後は使用しない食器類」「バザー用に取って置いた雑貨類」「売らない予定の本(料理本・子供用の絵本・サーヤの漫画本等々)」「サーヤのぬいぐるみ」「日舞で使用した浴衣や半幅帯」「日舞用の舞い扇」そしてずっと取ってあった結婚式での「打ち掛けと掛け下」まで、ありとあらゆる物を次々と出した

サーヤの七五三の和洋のお祝い着や履物とお出かけ着、ユフィの手作りのスーツやオシャレ着、ジャックの背広にネクタイや帽子や釣り道具、絶対に今後は使用しないもの一切合財。


おばあちゃんが初孫の為に購入してくれたお雛様は、「人形供養」してくれる寺をネットで探し出してダンボールに詰めて送った…。

屏風や雛壇用の緋毛氈、そして打ちかけは、近くに住む外国の人が喜んで持っていってくれたし、舞い扇や派手な踊り用浴衣なども、全部外国の人が持っていったみたい。
一時期、アジア系の人が我が家の前に集うようになったくらい…。

秋祭りの休憩場所になっているので、子供神輿とバザー用品

そして、終には「茶道用の炉」などを含めた道具まで並べたところ、いつの間にかなくなっていたから持っていってくれたらしい。
サーヤとユフィの古い自転車も出して置いたら、ご丁寧にインターフォン鳴らして呼んでくれて「本当に良いのでしょうか」と念押しし、お礼を言った人さえ居たのだ。

そして、出す度に角の奥さんが真っ先に観に来てくれたので、終には「勿体無いものは」特別にそっと渡すようになってしまった。
社交ダンス練習用に「キラキラのドレス」や「古い電動ミシン」「高くない宝石入りのアクセサリー」「孫息子用に学習本」等々、とっても沢山

そして、何よりの慰めは「愚痴の相手」になってくれたことと、手作り料理や田舎のお土産の馬刺しや蜂の子を頂いたこと。
ユフィは近所付き合いは下手だったが、もっと早く仲良しになっていたら楽しかったろうにと後悔したっけ。

後で書く予定の『トラブル』の元凶・隣の奥さんは、ガレージセールでユフィの「画材の筆」や細々としたものを嬉々として持っていったのに、折角の仲をぶっ壊してくれたっけ…。
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