やましたさんちの玉手箱
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47都道府県名物イラスト

09 熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄

やっと最終回です。
イラストを作業していた当時でも、「あと少しで終わる、あとすこし…」と解放感を求めてひたすら描いていた記憶があります。
最初に仕事を引き受けたとき、「47個か…多いけど、やってみればすぐ終わるかな?」と思っていたら名物を調べるのに手間がかかったのと、実際のものをこのタッチの絵柄で表現するのに苦心したりで、かなり時間がかかってしまい「いくらやっても終わらないぃ(汗)!」という焦燥感がありましたね。
ちなみに、この仕事を引き受けてから全部仕上げるのにかかった時間(というか納期)は2.3ヶ月だったと記憶しています。会社員という本業と掛け持ちでやるにはハードすぎたかも…。


◆熊本県

肥後椿です。熊本といえば、何か花が名物だったはず…と調べてみたら「肥後六花」といい肥後椿・肥後芍薬・肥後花菖蒲・肥後朝顔・肥後菊・肥後山茶花が有名とのこと。
その中でも、肥後椿が華やかでステキだったのでイラストに選びました。
肥後椿といっても、様々な種類があり、模様が入っているのが多いです。シンプルな真っ赤なのも良いのですが、このタッチのイラストだと逆に地味になってしまうので、放射線の模様になっている花にしました。バランスをとって葉は渋い緑色にし、背景を鮮やかな空色にしました。
肥後椿はオイルやシャンプーなど沢山の商品があって欲しいなぁ♪と思うくらい。木箱や着物の柄にもなるくらい、有名な花ですね。


◆大分県

宇佐八幡宮(八幡宮総本宮)です。やっぱり大分県はこれが有名だと思うのと、デザイン的に見映えがして良いかもと思いました。
どのように表現するかしばし考えて、とにかくシンプルに線を引きまくって、黒と赤で色彩をつけてみたら上手くいった感じ。最初は屋根部分の黒は塗りつぶしだったのですが重すぎるので屋根としての立体感を生かそうとグラデーションかけてバランスとれました。
しかし、黒と赤だけだと色彩的にキツイので、クッション的な役割で木々を砂トーンで中和させて、明るい空色を入れました。色彩バランスはシンプルなものほど難しかったりします。


◆宮崎県

宮崎といったら…やはり日本とは思えないハワイのような風景ですよね。夏は高温多湿が厳しいとのことなので、やはり椰子の木が並び立ち、美味しそうなフルーツが沢山ありますよね。最初はフルーツを描こうかと思ったのですが、椰子の木が一番宮崎らしさが出ているなと思ってこちらにしました。
本当はもっと細長くスラリとしてるのですが、実物そのままに描くと寂しげに…(笑)…なってしまうので、ここはデフォルメでどっしりとしたものにしました。
空色は今までに描いたような色合いにしたら、何だか宮崎のイメージには合わなくなったので、で少し濃い目にしました。


◆鹿児島県

桜島です…安易…?(笑)
でも、サーヤは中学の時の修学旅行が九州一周だったのですが、鹿児島ではこれだけが記憶に残ったのです。たぶん実物を間近で見るほうが印象深いと思います。
うーん、激しく噴火しているならともかく、桜島のように少し煙を噴いている程度だとイラスト的に…さみしかったかな…ちょっとテーマ選びに失敗だったかもしれません。
鹿児島というと西郷隆盛さんや薩摩芋も連想するのですが、これもイラストにするのはちょっと(笑)


◆沖縄県

そりゃ、沖縄といったらあれでしょ、絵的に大変見映えのよい「シーサー」を描かなくて何を描くというのか!
「しかしお座りポーズや、二匹あ・うんポーズもありきたりすぎだよなぁ、もっと個性的に描けないものか」と資料を探してみたら、なんと尻を突き上げる面白ポーズが…。これはいい!と思って採用。
仕上がってみると、さすがに線が多すぎてシーサー本体が見えづらい状況に。しかし線を減らすとシーサーらしさが消えてしまう…。どうしようかと考えて、そうだ本体に影を入れてみようと、トーンに陰影をつけてみたら本体に存在感が出てきてホッ。
インパクト強すぎる本体もアレなんだなぁと実際に描いてみて知ったことでした。
ところで、あの尻突き上げポーズは何の意味があるんでしょうか?


これにて、長かった都道府県イラスト描きの旅は終わります。
ご閲覧ありがとうございました☆
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