やましたさんちの玉手箱
サーヤの記事
連載
01 北海道・青森・岩手・宮城・秋田
02 山形・福島・茨城・栃木・群馬
03 埼玉・千葉・東京都・神奈川・山梨
04 長野・新潟・石川・福井・岐阜・(富山)
05 愛知・三重・滋賀・京都・大阪・(静岡)
06 兵庫・奈良・和歌山・鳥取・島根
07 岡山・広島・山口・徳島・香川
08 愛媛・高知・福岡・佐賀・長崎
09 熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄
TOP > サーヤの部屋 > 画廊

47都道府県名物イラスト

08 愛媛・高知・福岡・佐賀・長崎

この都道府県のイラスト旅、ゴールが近くなってきました。
今回は四国、九州へ移っていきます。
日本各国にある4つの大きな「島」の中(北海道、本州、四国、九州)では、四国のみ行ったことがありません。いつかは四国一周を楽しみたいものです。

このへんになると、日本文化的なものや古くからの伝統的な名物が出てくる気がします。
かつ四国には訪れたこともなく縁がないものなので、名物イラストを探すにあたって調べてみると知らないものばかりが出てきます。


◆愛媛県

四国三大祭りの一つ「新居浜太鼓祭り」です。食べ物以外で有名なもの…となるとまずこれが出てきたわけでイラストに描こうと思いました…が…いやこの趣旨のイラストでは表現しづらいかも…と思ってはいたけど、やっぱり難しかったです。
過去のイラストでも懲りてきたのですが、やはり祭りと多くの人々をこの抽象的(?)なタッチで表現するのは向かないですね。
しかしこれを取り上げないのも違う気がしたし、他の名物もしっくりこなかったので奮闘するしかなかったイラスト(笑)。
ちなみに地理が子供の頃から苦手だったサーヤ、「愛媛」をずっと「あいち」と思い込んでいたのは内緒。


◆高知県

ちょっと困ったのが、土佐名物というと食べ物系が多いこと。次点で坂本竜馬の故郷…このイラストでは料理以外(料理記事の趣旨以外の名物)を描かねばならないので、こうなると坂本竜馬しかないことに…でもあの人物、このタッチのイラストでは表現できない!(あの天然パーマと細目が…)
何かないか…と探した結果、「はりまや橋」に。
部分的にグラデーションで遠近感を演出し、立体感を出すようにしてみました。
これ知っている人居ますか?このはりまや橋って「日本三大がっかり名所」の一位として選ばれているという不名誉なものに…これをイラストにして良かったのかどうか(笑)。
イラストだけ見ると立派な橋に見えますが、街中にポツンとあって景観が合わない、橋とは呼べない小さなもの…なので名所と思って行ってみるとがっかりする…というものだそうです。
でもイラスト的には、これが一番なんだよね、わかりやすくてキレイに見えるし(笑)。でも一つウソがあります、背景に緑はなくコンクリートジャングルです…すみません!
ちなみに日本三大がっかり名所の二位は札幌の「時計台」(思ったより小さいの意)、三位は長崎の「オランダ坂」(ただの坂の意)だそうで。


◆福岡県

博多織です。最初は博多地区での名産物でしたが、近年は福岡市周辺に分散しつつあるようです。博多織の特徴として、厚みや張りのある生地が出来るため主に帯が作られています。
また博多織は古風な伝統に縛られず、バッグや財布などにも作られており、教皇ヨハネ・パウロ2世の祭服にも博多織が用いられたようです。
写真を見ると品があって綺麗な柄のものが多く、バッグや財布になら欲しいと思います。また、縞模様が多いので、これも特徴の一つとしてイラストにもそのようにしてみました。
あのキレイな模様の特徴を出せるか…と不安に思いましたが、一部を和風パターンにすることと、赤・黄を組み合わせることで鮮やかに表現できたと思います。


◆佐賀県

佐賀の名物…調べてみると「曳山展示場の兜」が有名で様々な迫力ある兜があり、よしこれ使うぞ!…と思ったら料理記事の写真でこれが使われてしまった。オーマイガッ。
料理記事なんだからそれ以外のものは私のイラストにまかせて、他の名物写真なんか使わないでよ…私の描くものが無くなるじゃないか!
他のを探してみるもこれといったテーマが見つからず、編集者に「こればかりは料理のイラストで描かせてくれ」と頼んで「あらの仕込み」でいきました。まぁいいじゃんね、写真で料理以外の名物が使われてしまってるんだから、今回だけ交代ということで料理イラストにしても。(…と言いつつ頼めば通るもんですわ)


◆長崎県

表現しづらいからお祭りはもう描くまい…と思ったが、これなら大丈夫かも…?描いてみたら何とかセーフだった「長崎くんち」の様々な祭りの一つ「龍踊り(じゃおどり)」
ちょっと描くのに手間がかかって面倒でしたが、何とかイメージは伝わる仕上げ。実際の龍はものすごくリアルで迫力ある仕上がりになっているので、ぜひ写真を検索して見て欲しいところ。これ、龍の顔のアップの方が描き応えあるのですが、それだと「龍の絵」しかならないので、お祭りを表現するには遠景にならざるを得ました。
背景の色は悩みましたが、青くすると伝統的なイメージにならないので、緑色にしました。紫色でも良いのですが、それだと和風イメージになるので。(※龍祭りは中華風)
あと下の人々は実際はカラフルな服を着ているのですがわかりづらくなるので黒子風にして、珠を持つ人を赤くして区別してみました。


次回、やっと最終回です。
あと一息、この都道府県名物イラストにお付き合いください。
▲ページTOP