やましたさんちの玉手箱
ユフィの記事
読切
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早く来すぎた春に夜桜とお寺の桜を見に行く

今年の桜が早い。
観測史上2番目の速さだとか、あちらこちらで「花見」に間に合わないという様々な話も聞こえて来て、春が来るのは嬉しいのに、予定が大幅に狂って大騒ぎの様子。
我が家でも、南欧料理の外食のついでに急遽夜桜見物を決行。
その夜桜は、「疲れた、見えない、寂しい」というなんだか情けない結果。

ともかく1週間以上も早まった桜満開に、例年なら照明も万全の筈の下北沢の緑道が、通常の照明だけで寂しい道に…。
ジャック曰く「役所仕事だから、土曜日出勤までして照明つけないだろう」
「はい、ごもっともです」とユフィ。
でも、これが誤解だったと後に判明。
10年くらい前から、夜の花見は禁止で、提灯も照明もない、とのこと。
近隣が高級住宅街でクレームがすごいらしい。納得!
 
そして、「桜の花が怖い」と言う現実をしっかり味わいました。
何かで読んだことがあります。
桜の下には死体が埋まっている、と言う話。
これは物語ですが、確かに昔の夜の桜は不気味だったかも知れない。
真っ暗な中に白々と浮かぶ大きな花影。
老木ほど大きな花影になる訳で、怖さは増したかもしれない。
怨念を感じるほどには暗くないので、その気配を感じただけ…。
しかも朧つきだったので、なおさらに…。
 
人影も少なく、ちらりほらりと花見の人がいる程度。
昼間の賑わいはなかったので、ゆっくりと花見ができるはずなのに、三人共に早々に退散することに。
予約した南欧料理、誰もお客のいない店に予約したユフィが馬鹿みたいだし、三人ともに歩きつかれてグッタリ。
それでものんびり、ゆっくりと食事を味わい、珍しい黒ワインを飲んで満足して帰宅。   黒ワインについてジャックが書きました『黒ワイン VS 緑ワイン』。
次の日は「お墓参り」なので早々に就寝。

2.3日前の暖かさと変わって、風が冷たい朝、渋谷からバスに乗ってのお寺行きは、時間通りに出発。
40分間、あちらこちらと巡ってのバスが、ジャックには「まだるっこしい」と気に入らない様子で、「帰りは地下鉄で帰る」と言うほど嫌らしい。
女二人は「のんびり座ったままでお寺まで行けて、便利じゃない」と聞く耳を持たないので、本当に1人で地下鉄で帰るかも…。

サーヤは、昨夜の夜桜がよく見られなかったので、「お寺の桜が見たい」と期待している様子。
家のお寺には桜はなかったし、近所にもあったかどうか分からない。
渋谷に向かう電車内で、桜模様の訪問着の女性を見かける。
「時期の短い着物だね」とサーヤ。
電車の外は満開のソメイヨシノとヤマザクラ、そして咲きかけの枝垂れ。

さらに、バスの中からあちこちに咲いている桜を見ながらの花見に。
結構咲いていて、今までの春の彼岸には、当然桜はまだ咲いていなかったのだから、見ていなくても当然なのだが、学校や病院、警察の官舎などには何本も並んで咲いているし、所々に1本だけの桜も見られた。
ピンクっぽいのはソメイヨシノ、白っぽいのがヤマザクラ、遠目では分からないが、白い花と紅い葉が一緒に出るヤマザクラもあるので、何種類の桜を見られたかは分からない…。
40分の間に、かなりの数を見たと思う。

お寺に着いて「桜の花は」と一応お聞きしてみた。
「寒桜が1本ありますが、今年は早くて散りました」とのこと。
ユフィが「去年は、紅い桜が咲いていた」と言っているのに、二人は気にもしていなかった様子。緑の葉がいっぱいで、桜の面影もない。
お墓の掃除も手馴れたジャックがしてくれて、お花と線香を供えて30分ほどでお墓参りが終了。

サーヤが言う「お寺の桜探し」に、ぶらぶらと歩くことにする。
家のお寺の、前の寺の裏口に大きなソメイヨシノが2本。
数件隣のお寺の枝垂れ桜が、塀越しに見えたのでお邪魔した。
傘仕立てになっている桜は、お墓を守るように広がり、5、6分咲の状態で、静かに咲いている。



サーヤが一言「桜の下のお墓は高いのかな?」
何を言い出すやら。墓を守るように咲く写真は、なんだか静かで怖い雰囲気なので止めて、桜のみの公開と言うことで…。


この後、行きつけになりつつあった「トンカツ屋」が臨時休業と言うことで、反対方向の「天ぷら屋」に変更。
思いがけなく、ものすごく良いお店で、三人共にノックアウトされた。
秋からの墓参りは「昼食はここに決めた」というお店「高七」、ユフィが書きました『夏目坂で見つけた天ぷら割烹・髙七』。

そして、バス停まで戻って「ハクモクレン」を見つけ、ハクモクレンとコブシの違いの話に。先日テレビで「ハクモクレンの方が開花が早い」と言っていたので、ユフィは今まで見ていた花がどちらか、分からなくなってしまい、確認がしたかったのだ。

こちらはハクモクレン、花が大きくて白い。

こちらはコブシ、花びらが細い。渋谷駅前の街路樹

帰りのバスから、原宿を行く黒地に桜模様の振袖の女性も見かける。
謝恩会の帰りだろうか。人も花も満開状態の1日だった。

ちなみに、渋谷ハチ公前広場にも、桜は咲いています。
来年は、コブシと両方見てくださいね。
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