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ご近所桜 木場と辰巳の桜巡り

 ジャックが去年まで住んでいた世田谷の家。お向かいのSさん宅は、私より5歳年上の爺さんと30歳代後半の息子二人暮らし。木造二階建てで、爺さん用のワンボックスカーと、息子が仕事で使っている大型のワンボックスカーの2台があります。息子が毎朝仕事に出かけるとき、庭の中でターンできるほどの広い庭があります。で、一抱えもある大きな桜の樹が3本あります。区から指定樹木にしたい、という話もあったそうですが“そうするといろいろ約束事も出てきて面倒なので断った”といういきさつ、ジャックと同じように面倒が嫌い。そして桜の季節がやってくると、我が家の小さな庭で草むしりや水遣りをやってるジャックに声がかかります。“植木屋さん、お茶入ったよ”

 すぐに作業中断して爺さんのところへ。庭に面した広いガラス戸を開けると、既に缶ビールが用意されていて、花見の始まり。時々ユフィがツマミ持ってきてくれます。飼い犬のコーギーの「ゼロ君」も慣れていて、ジャックの横でウタタネ。二人と一匹だけの贅沢なお花見が毎年続きました。
 もうひとつ爺さんの庭には、これまた大きな梅の木があって、葉桜が過ぎると青い梅の実が目立ち始めます。6月になると収穫、爺さんは高いところ苦手で、収穫はジャックまかせ。我が家にあるだけの傘を持ってきて木の下に裏返しに広げ、脚立を借りて上り、つかめるものは傷めずユフィに手渡し、届かないところは物干し竿でバタバタ。毎年30キロからの実を収穫。年末に梅酒にして、実物返礼。また、仕事場近くでいつもお世話になっている居酒屋のままさんに、店で使う梅酒ソーダのための材料として使ってもらっていました。

 爺さん宅が隣家の地主から退去を迫られ、転居する羽目になってから、庭はワンルームマンションとなり、オーナーは樹木に関心なく全て伐採、以来、花見から遠ざかった数年でした。
 桜の樹は樹肌に特徴があって、(私が日常使っている茶筒は秋田・角館で作られている伝統的工芸品の樺細工、山桜の樹皮を使ったもの)目の前にあれば分かるのですが、さすがに冬の間の枯れ木立ではその存在には気づきません。

樺細工の茶筒 と 巨木の樹皮から小さな花目
 私も昨年転居してきて、全く土地勘のないところなので、毎日あちこち散歩しながら周辺の感じを確かめてきました。桜が咲き始めて、今まで歩いてきたところに桜を見つけて、その存在に改めて気づきました。この季節、旅行で列車から見ていても、思わぬところに桜を見つけて、見とれることってよくあります。

 と言うことで、ジャックの散歩コースの桜を紹介することにします。こんなにたくさんの桜を見たのは初めてのことでした。



一番早く咲き始めるのは彼岸桜、三つ目通りから木場公園を挟んで大横川沿いに並ぶ 。ピンクというより紅色がきれい。


門前仲町近く、牡丹3丁目の巴橋からの眺め。


木場公園に行く途中で立ち寄る洲崎神社。



木場公園中央付近の木々。一抱えありそうなものが20本あまり、桜並木、桜のトンネル は聞くが、これはまさに[桜屋根]。


同じく木場公園、木場大橋を渡りきった辺り、橋のたもとから伸びる山桜の白い花 びらが目の前に広がる。その向こうにスカイツリー。



辰巳の森緑道公園。500メートルあまりの桜のトンネル。ウイーデーは人影まばら で、桜独り占め。週末は桜祭りで屋台が並ぶ。



桜には直接関係ないけれど、木場公園に行く道で時々立ち寄る[木場親水公園]。三つ目通りに面してある深川警察署と深川消防署の裏にある。時々釣りしているおじさんあり。寒い間はカモさんが遊ぶ。置物かと思ってしばらく観ていたら頭動いた。シギが止まっている。 

ジャックの花見体験
その1 江戸川堤
 ジャックの実家は江戸川からすぐ近く、川原や堤は子供の頃の遊び場としては日常の場所。この堤には、常磐線の鉄橋がある辺りから、柴又・矢切の渡し・帝釈天へ下りていくところまで、道路の左右に桜の巨木が並ぶ花見の名所でした。
 季節になると堤の傾斜を利用した花見小屋が立ち並んで、店や座敷が並んで賑わいました。もちろんジャックは酒を飲むわけでもなく、なんとなくお祭りを見に行くような気分で、歩き回ったものです。
 ここには、双子の姉妹[こまどり姉妹]が10代半ばの頃から、三味線片手に小屋を回っていました。

その2 青山霊園
 編集プロダクション勤務した時、事務所は青山霊園近くの小さなマンションでした。宴会好きな社長と、盛り上げ上手なジャックの登場で、社員5~6名で夜桜見物。霊園入り口近くは街灯もあっておあつらえ向き。ただ、道路脇に対面で並ぶと邪魔になるので、お貰い然とした横並び。
 近くに[海味]という寿司屋があって(この店のママさんは松竹映画[モンローのような女]で主演した真理 明美さんが旦那さんとやっていた店)寿司をメインにツマミいろいろ。宴たけなわになった頃、突然近くのマンションに住んでいたらしい歌手の伊東ゆかりさんが“おじゃましていいですか”なんて言いながら合流。私たち、どっちかというと業界みたいな風貌の集まりだったので、呼んでしまったみたい。30分ほど楽しんでもらいました。

その3 代々木公園西門付近
 我が家族は一時、富ヶ谷に住んでいて、代々木公園の原宿の正反対、NHKの西門に並ぶ公園入り口から織田フィールドへ行くだらだら坂に大きな桜。坂の途中に木々かあるので目の当たりに花が見られました。ご近所さんしか知らないので、のんびり花見ができました。当時飼っていたマルチーズの[ユメちゃん]も一緒でした。
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