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ほおずき は 鳴らすもの

 入谷のあさがお市、浅草寺のほおずき市、東京の夏がやってくる風物詩。
 いつもはまだ梅雨もようになるのですが、雨の中だと朝顔の紫が一段と映えて、ほおずきの紅と緑がしっとりとして、またいいものです。
 
 今年は梅雨明けが早くて、七月十日のほおずき市、四万六千日(この日に浅草寺にお参りすると4万6千日分のお参りのご利益があるといわれる)は東京に四日連続で猛暑日の注意が出される暑い日になりました。出店はどこも、盛んに鉢に水を遣っている状態。
ジャックは、寺社ではお賽銭、参拝をする習慣がないので、この日も浅草寺は素道り、一日のご利益もなく、ほうずきの鉢だけを求めてきました。
 浅草寺のほうずきは、観賞用として育てられているものですが、元はセンナリホオズキという熱帯アメリカ原産で台湾や日本に帰化したものだとか。

ジャックが買った屋台の粋な姐さん 鉢はどこでも2.500均一

浅草寺の境内は屋台でいっぱい  スカイツリーは浅草寺とは目と鼻の先

 
 
二階のベランダ 朝顔と色ずいているトマトの間に吊るしましたが、入れてきた袋に、日陰に置いて、朝夕水を遣るようにとあったので、玄関の手すりの近くに移しました。ほうずきの白い小さな花が咲いているのを発見。

 ところで、渡哲也「ほおずき」という歌があるの知ってましたか。
 ちあき 哲也 作詞  杉本 真人 作曲

 ほおずきほおずき まだ鳴らせない
 ほおずきほおずき もし鳴らせたら
 
 胸にたまった恨み言 こめろように 
 いつでも鳴らしていたっけね
 紅いほおずき
 おまえにしてみた あの仕打ち
 今頃くやんでいるんだよ
 以下

 ほおずきって鳴らすものなんです。
 ジャックの葛飾の元の実家には、植え込みの中にホオズキか何本かあって、七歳上の姉は、紅くなった袋から実を取り出して、「楽器作り」をやっていました。親指と人差し指で気長にもみもみします。だんだん実が柔らかくなってきて、中の白い粒が見えるようになります。充分柔らかくなったところで、上手に袋を実から抜き出します、あせって急ぐとここで失敗。なんとも気長な作業です。
赤い実のほおずきを揉んでいる青い実のほおずき
こんなふうに、袋から実を取り出してモミモミします。ただし、この実は「楽器」にするには小さすぎでした。鉢の中にはこの3倍くらいの実もありましたが、まだ青い実でした。袋が枯れ始めるくらいで取り出すのが、いいかもしれません。(左のこの袋は、鉢とは別にお盆の飾りに買ったもの、大きな赤い袋でしたが、実はこんなかわいいものでした)

 中の汁を絞り出して、水洗い、完全に皮だけにして仕上がり。これを口に含んで空気を入れ、空いた穴から音を出すのです。
 この歌にあるように(音の様子はかいてないのですが)きれいな音がするわけではなく、ブーブーとかピューイといったような単発音です。それでも、相手の鳴らす音に合わせられるかるか、を競うようなようなゲームで遊んでいたのを覚えています。
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