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いにしえの 庭の想いの ダリアかな

 今年はダリアの鉢を買ってみようかな、と思ったのは大型連休が終わった頃の事。お富士さんにもしばらく行ってないし。

ダリア 花のアップ

 ダリアは、ジャックが子供の頃の葛飾の家の庭に地植えで数本があり、毎年夏になると黄色や赤のダリアが咲きました。ポンポンダリアという小さな丸い花もいっしょでした。ダリアの木の向こうには、バアサマが毎年育てている「トンモロコシ」もあって、実がつくとバアサマが茹でたり、七輪で焼いて、しょう油をつけて、おやつにしてくれました。家のトンモロコシが終わってしまうと、江戸川に夕方ハゼ釣りに出かけ、暗くなって家に帰る途中で、河川敷に近所のバアサマたちが、不法占拠でトンモロコシやダイコンを植えていたものを失敬してきたものです。
 庭には柿の木ザクロ、ナツメの木もあって、夏のおやつの果物には不自由しませんでした。このダリアですが、庭に植わっていたもののイメージがあって、鉢として買おうという意識があまりなかったのかもしれませんが、我が家の庭には今までありませんでした。

 数年前、近所の花屋で鉢植えのダリアを見つけました。一つ買ってみようと店に。ただ、ダリアは鉢植えで翌年も咲かせるのが難しい、と聞いていたので、花屋の主人に聞いて見ました。“来年も咲きますかね”と。と、主人“今年見られりゃいいじゃない”。これ、答えになってないよね。アッタマきて、(私、自慢じゃないけど、むかっ腹立ち、)買わないで帰ってきた。

 そして今年、お富士さん。五月と六月の最終土曜・日曜に、浅草の浅間神社の近くの路地で開かれる大きな植木市です。我が家の鉢植えはこのお富士さんで買ったものもずいぶんあります。ここ数年はご無沙汰、というのも、我が家の庭も自慢じゃないけど広くない。これ以上鉢を増やすという事は、何か捨てなければならない状態。でも、今年はダリアが欲しくなった。
 さてお富士さん。この前行った時には、路地の両側にたくさんの店が並んだのですか、いささか寂しい。店の数は三分の一といったところでしょうか。そういえば、今年の朝顔は渋谷の東急百貨店の屋上で買ったもの。ユフィがベランダ菜園ミニトマトを食べたのは誰だ!でも書いているように、これも東急で買ったもの。ここもしばらくぶりで行ったのですが、こんなに多くの植木・観葉植物があるとは思いませんでした。
 ホームセンターもあちこちに出来て、浅草まで出かけなくても用が済む、という時代になってしまったのかもしれません。でも、浅草は浅草、ダリアは浅草。一軒だけ大きな真紅のダリアの店見っけ。しかし店の人がいない。少し時間が早かったせいもあったのか。
お富士さん
●以前はこの路地の両側に店が並んでいた、歩くのがやっと、という時代
お富士さん2 おふじさん
●実はこの日カメラ忘れてしまい、初めて携帯で撮ったのですが、指がレンズ部分を隠してしまい、10枚ほど撮ったのに、成功はこれだけ、証拠の指です。

 ちょうど世話人さんの控え所の近くで、おじさん二人出てきました。“とうちゃんとかあちゃん二人で来てんだけど、飯でも喰いに行っちゃったかな”ですと。“値札付いてれば金預かって渡すんだけど、これいくらか分かんねえし、ちょっと一回りしてきてみてよ”。浅草寺まで戻るのも面倒だし、何にもなさそうだけど、裏道でも歩いてみようかと一回り。
猫見っけ。我が家のマサムネくんは、私がしゃがむとノソノソと近づいてきます。ユフィがカレンダーにわざわざ書き込んでいる、岩合さんの猫歩きのテレビでも、岩合さんそっとしゃがむ、猫やってきます。でやってみました、猫やってきました、膝に体こすり付けてゴロゴロです。
しばらく遊んだら、側溝に今朝降った雨の水溜りに、水飲みにいってしまいました。
路地裏の猫 雨水飲む猫
●誰もいない浅草路地裏、雷門、浅草寺の人混みがうそのよう 浅草の雨水はおいしいかい

植木屋のかあちゃん戻っていました。先ほどの旦那さんが出てきて“だいぶ待たせたんだからサービスしてもらいな”とお口添え。かあちゃん“じゃ2.500円でいいわ”と、多分3.000円だったんだろうな。
 という訳で勇躍我が家に。早速お仏壇にも。花が終わってからの世話の仕方もよく聞いてきたので、来年もなんとか咲かせたいものです。

庭のダリア
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