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みかんの花咲く丘には みかんの花は咲いていなかった
そして四ヶ月 ピンポンくらいの実が なりました
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実を祈り 小さく白き みかんの花
ジャックの「庭園」には、唯一、実をつけるものにみかんがあります。
といっても、鉢植えなので、ＪＡに卸すほどではもちろんありません。１０年ほどまえ、浅草の植木市で、実のなるものが何か欲しいと思って買いました。いつものように、毎年、少しずつ鉢を大きくしていって、三年ほどで花が咲き、その後に濃い緑の、小さい実らしいものが付きましたが、この年はそれまで。
初めてみかんの実が出来たのは５年ほど育てたころ。それ以来、２０～３０程度の小さな実がついても、夏に入って実が残っているのは１０に満たないくらいでした。
それでも、１１月の半ばになるとみかんの枝が、折れるかと思うくらいにしなって、黄色の食べられるみかんが、付きました。実際、食べてみると、贔屓目で見ても、甘い実となってくれました。
しかし、植木は正直。一度も土を入れ替えないでいたので、一昨年は春になっても、花も咲かなくなってきました。枯れ枝も目立ってきて、急遽、寒くなってきたころですが、いちばん大きな鉢に入れ替え、土も新しくしました。翌年は花は諦めて、さて、今年。
結構太かった枝が枯れてしまっていたのですが、東京で桜が満開になった頃、緑の葉が出始め、四月の下旬には花芽が出始めました。ご覧のように、花は真っ白で、咲いても１５ミリていど、つぼみも、色づくことなく、白い大き目の粒のようなものです。
みかんの花、といえばジャックの年代は、童謡「みかんの花咲く丘」がありますが、改めて歌詞を調べたら、冒頭“みかんの花が咲いている”と歌ったきりで、みかんの花が白いのか、はたまた黄色いのかは、最後まで出てきません。それじゃ“やさしい かあさん おもわれる”ことなさそうなんですけど。ごめんなさい、作詞の加藤省吾さん。
でも、そういえば、美空ひばりの「りんご追分」でも、冒頭“りんごの はなびらが かぜに ちったよな”というだけで、こちらは、散っちゃったんですが、あの可憐な薄紅のような、りんごの花の様子は歌われていません。
だから、ヒットしたんでしょうか、いちいち、花の説明していたら、人の心なんか語れませんものね。
９月４日、明け方雨が降った後のみかんの実。現在５個の実がなっています。色づくのが楽しみです。 |
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