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ゴールデンカップ

 この花ほど形状と名前がよく合うものもないでしょう。大人の手を広げた大きさで五弁の、黄色の花を咲かせます。八重山地方の花に特有の、わずか一日だけの開花となる貴重な花です。沖縄で毎日のように咲いて、“バカっ花”といわれるハイビスカスとは同じに考えないでいただきたい。

 10数年前、石垣島を訪れた際、空港近くの植物園で見つけたもの。小さな売店で、直径10ミリ程度、長さ15センチに満たない棒状の「苗」を見つけました。“東京なら冬を越せるかもしれないよ”というのが園の方の話。教えられたとおり、コップの水に漬けて一ヶ月、ひげのような根が出始め、三ヶ月ほどでしっかりした根が付いたので、鉢に赤だま土を入れて植え替え、念のため11月頃から家の中に入れて冬を越すことに。(最初の冬越しを家の中で過ごさせたせいなのでしょうか、以後花が付くのは決まって正月を過ぎてしばらくたってから、というのが通例になりました)

 葉が付いて鉢を一回り大きくし、背が30センチほどに伸びてもう一回り大きな鉢に植え替え3年目で初めて開花しました。この花、咲くのは決まって夕方です。家の中に取り込んだ時期に咲くせいなのかもしれません。咲くのは一気です。近くにいるのに未だに咲く瞬間というものがなかなか見られません。花びらがはじけそうになるのですが、待っていると咲きません。ちょっと手洗いに立ったり、家族がキッチンに立ったりすると、甘い香りがスーと漂ってきて“あ、咲いた”と気が付くのがいつものこと。

 現在、親木は直径30ミリ、高さ1.5メートルほど(あまり伸びないように新芽をカットしています)11月半ばに家に入れると程なく花芽が出ます。枝はごつごつしたもので、ほとんど枯れ枝のような状態、とても新しい芽が出るようには見えませんが、所々の節の部分から、紫色の新しい葉が現れて真ん中に緑の花芽が見えるようになり、開花するのは1月半ば、二ヶ月ぐらいかかって開花して、一日で色あせ、三日もすればしおれてしまいます。

 挿し木がし易い木で、新芽の部分をカットして水に漬け、根が出るのを待って土に植え替えます。すでに園芸好きの友人にも挿し木したものを差し上げて、花を付けて貰っているようです。我が家でも挿し木したもの数本が成長を待っている状態です。
 
 咲く前のゴールデンカップ
大きな蕾のゴールデンカップ花が開く直前
少し開き始めている徐々に開かれていく
完全に開かれたゴールデンカップ完成形ゴールデンカップ
ゴールデンカップ

この写真は2時間粘って開花の様子をとったものです。いつも、知らぬ間に咲いてしまうのでカメラ片手に待ちました。けれどなかなか開きません。まるで花にじらされているようです。待っているうちには咲ききらず、完全に開いたのを見たのは翌朝のこと。よほど人に見られるのが嫌なのでしょうか。犬や猫が死期が迫ると、人に見られるのが嫌で姿を隠す、と言いますが、一日の命を知っていて、見られるのを嫌がっているとか、まさかね。
一番上の写真は開花、2~3週前の蕾、長さ5センチくらい。
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