やましたさんちの玉手箱
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マサムネ君がネズミを捕った!

夜にネズミで家中が大騒ぎ

夜の10時過ぎ、台所で「ギャアー」と、ご近所にも響き渡るスゴーイ声があがった。
サーヤで、その直前にマサムネが何かを追いかけてリビングに駆け込み、何かを咥えて台所へ。
長いシッポが~! マサムネがネズミを咥えてる~

確かめると、確かにとても細長いシッポが、タランと口からはみ出している。
体はまったく見えないから、かなり小さいと思われるし、子ネズミのようだ。
早くマサムネの口から取りたいのだが、ユフィもサーヤも苦手で手が出せない。

「おとうさーん、おとうさーん」と、大声で2階で就寝中のジャックを呼びたてる。
その間も、マサムネは逃げ惑うネズミを追い掛け回し、咥えたり、放したり、もてあそんだり、眺めたり…、トホホの状態

ハッと気付いてカメラを持ち出し、なんとか写せたような…。
ここの陰に居るようなと探す咥えているよー

大声にたたき起こされジャックは、嫌々ながら始末に掛るのだが、なんだかモタモタしている。
ジャックもネズミは苦手らしいのだが、男一人きりだから、始末しなければならない
スリッパでグッタリのネズミネズミはまだ生きているかな
得意げなマサムネ

ゴミ袋にティッシユを重ね、グッタリと横たわった小ネズミを摑んで、クルクルと巻いてしまった。
ゴミ袋で摑む丸めて包む
「まだ、生きてはいるけれど、脚を噛まれたのか引きずっていたから、逃がしてやっても生きてはいけないよね」とサーヤ。
以前、マサムネが外でネズミを捕まえて、家に持ってきた時は、なんとかマサムネから引き離して逃がしたことを思い出したようだ。

外に出て行ったジャックが、ネズミをどう処理したかは聞かなかった。
想像は出来たのだが、口にするのも厭だったから…

ジャックが言うには、「今日の朝からマサムネが何かを探してウロウロしていたから、虫でも入ってきたのか、と思っていた」らしい。
虫ではなくて、ネズミだった訳だが、何で猫の居る家の中にまで入って来たのか、分からない。

お向かいの家には、野良猫だったという22歳雌猫のタマが居て、ある日ものすごい量の餌を食べて何処かへ消えたらしい。
奥さんが、「死にに行ったと思う」と話していたのを覚えている。

とても気の強いキジ猫で、若いマサムネは度々脅されたりしていたっけ。
このタマが居なくなってから、どうも床下にネズミが巣食ったようなのだ。
マサムネが度々、お向かいの塀の隅の穴を気にするようになったのも、丁度そんな頃だったと思う。

そして、2回も小ネズミを捕ってきて、ユフィに見せるためなのか、家の中まで咥えてきたのだ。
まさか、同じネズミが2回も捕まった訳ではないだろうが、その穴がとても小さいので、通れるサイズのネズミしか利用していなかったのだろうか。

さて、ともかくも、ものスゴーく昔のネズミ捕りの記憶が蘇ったのか、その夜のマサムネは興奮して落ち着かない。
ネズミを探して、テレビの後ろや、ウォーターサーバーの後ろ、戸の陰を探し回っている。

目が爛々と輝いて、キラキラと光っているから、とても若々しく綺麗に見えるのだ。
身体全体から活力が溢れ出ているような、15歳のおじいさん猫が青年猫に戻ってしまったようだ。
猫に鼠と言うけれど、若返りの良い薬になったみたいだ。
『好きなんだろうな、ゴメンネ』としか言えないし…。

その後で、サーヤが「口の中がネズミで汚れているかも」と言い出して、嫌がるマサムネを捕まえ、濡らしたティッシュでゴシゴシと拭いていた。
ユフィと「一緒に寝るのだろう」からと、気を利かせたつもりだったらしいのだが、捕まえた手の方は洗わなかったから、まさに片手落ちだ。
口の中を拭かれる

このところ、8月には珍しい涼しいというか、寒いくらいの夜が続いていて、しっかりとその夜もユフィのベッドで一緒に就寝。
抱いたものかどうか、なんだか触るのが厭なような…。

しかし、サーヤの物凄い大声にご近所は驚いたことだろう
申し訳ございませんでした。
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