やましたさんちの玉手箱
ユフィの記事
読切
01 大変 マサムネ君が吐いた/下痢った
02 マサムネ君今度は血尿
03 血尿の結果は膀胱炎
04 血液検査の結果は腎臓に異常なし
05 エサの変化 高いものはやはり美味しい
06 カリカリフード発売元の変更 否応なく変えた
07 またまた血尿 膀胱に腫瘍ができた!
08 マサムネ君 只今闘病中で 家族は大騒ぎ
09 血液検査の結果は投薬続行中
10 膀胱炎の再発でてんやわんや
11 新居に落ち着くまで元気で居て
12 仮住まいから新居に落ち着く
13(完結) マサムネ君はまつばら病院に転院して安心
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13(完結) マサムネ君はまつばら病院に転院して安心

床暖房ぽかぽか日当たり最高の暖かいマンション

症状が進んだのか、加齢のせいなのか、よくはわからないのだが、食べる量が少なくなっているような気がする。
新マンションのリフォームも滞りなく済み、仮住まいも後少しという頃、ジャックとサーヤが決断する。
タクシーでのアマノ病院への通院ではなく、新居マンション近くの動物病院に転院することに。

引越しの一週間前、ジャックとユフィの二人で始めて行って見た。
最初にマンションを決める時、まずは動物病院を探していたから、徒歩圏内で近いのだ。
ジャックは「まずは面談してから」と言うのだが、それだけアマノ病院の院長先生を信頼していたからでもある。

まだ開院して2年と新しく、年中無休の診療と、「終末医療の研究」もしているとのこと。
「点滴の量が多すぎますね」「来院で点滴治療しますよ」との言葉に、ジャックがすっかり松原先生によろめいてしまった。
それだけ自宅での点滴が苦痛だったのだろう。

その場で引越し当日の日中預かりをお願いし、ジャックはもう気分は晴れ晴れと言った感じ。
治療費も「安いんじゃないか」と言うのだが、タクシーをチャーターして通院よりは体にも懐にも楽なのは確かだろう。

そして引越し当日、新居に移ってすぐ新年だし、ついでにシャンプーもお願いして万全の構え。
お迎えに行ったら、お手紙付で、シャンプーしたので預かり代は無し。
点滴注射もしてもらって、新居に迎えることができた。
『シャンプー中もお利口さんで、頑張ってくれました。 抜け毛もいっぱい抜けました』
ただ、体重は「2.74キロ」ととっても軽いのが…。


このマンションには、リフォーム前に2回、慣れさせる目的で連れて来ていたが、なぜかギャーギャーと泣き喚き、隙あれば逃げ出そうという構えを崩さず、すごく不安を感じていた。

家族の考えでは、「何も家具がなくガランとした状態が不気味に感じたのではないか」と言うのだが…。
リュックから元気に飛び出したマサムネ君、ともかくあちらこちらと探検を始めて、嫌がっている様子は無い。

仮住まいのマンションとは、大きさも構造もよく似ていてるので、初めてという感覚が無いのかもしれない。
一応お気に入りの椅子と座布団は持って来たのだが、これには全く興味を示さず、仮マンションでもよく寝ていたジャックのフワフワ敷布の上に落ち着いてしまう。


まつばら病院には、1日置きに通院しながら点滴注射を受けていた。
家庭用の太い注射針ではなく、細い針の注射器に皮下点滴用の薬を移し、体調によっては「胃腸薬」や「栄養剤」を混ぜてくれたみたい。
専らジャックの担当で、1日置きにセッセと通院しくくれた。

初めての診察のとき、『ねこちゃんと腎臓のおはなし』という絵本をいただいたが、その中で説明されていた症状は中期くらい。
ともかく食欲はあるのだが、食べる量がとても少ない。
「ちょうだい ちょうだい」と食事ごとに催促するので、家族が落ち着いて食べていられないくらい。


新しい環境にもとても興味があり、ベランダからの眺めを楽しんだり?、暖かい日には共用廊下を端まで探検したり、エレベーターで降りて1階の庭まで歩いたり、いろいろと楽しんだみたい。


たまにはユフィのベッドで寝たり、お正月の焼き鯛をもらったり、珍しくもジャックの膝に乗って大好物のささみの肉を食べたり、新しいマンションでの新年の暮らしを存分に味わってくれた。



松原先生の適切な配慮で、暮れも元旦も皮下注射をしてもらって、元気な様子でお正月を過ごせたこと、とても嬉しかった


連載「マサムネの老人食生活」は今回で完結となります。
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