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ベンガル猫アムールの去勢手術

どうなることか ともかく心配

12月15日生まれで6月半ばで丁度6ヶ月、去勢手術には適した日にちだ。
夏の暑い日には、傷口が化膿したりするので、できれば涼しい内が望ましいのだとか。
6月の9日の金曜日、会社から帰宅したサーヤがジャックと共に病院へ初来院。

マサムネ君が亡くなるまでお世話になった「まつばら病院」で、初の受診。
体重を量ったり、爪を切ってもらったり、耳掃除までしてもらったとか。
家では嫌がってさせてくれないので、とてもありがたい。

我がマンションから徒歩で5分、高速道路の下を通る時だけ鳴いたらしいが、ビビリ性格にしては落ち着いていたとのこと。
なにしろ、住み替えのマンション探しでも、動物病院の近くを探した位だから便利で嬉しい。

診察カードを作ってもらい、去勢の手術日も6月12日の月曜日10時までと決まった。
ジャックとユフィの心配は、月曜日の朝ごはん抜き、水はともかくも餌は前日の夜まででストップということ。
朝がとても騒がしいアムは、『ご飯 早く早く』と催促して鳴くから「大変だろうな」と心配。

なんだかすごく聞分けの良い子

ところが案に相違で、朝ごはんがもらえないとわかった時から、全く鳴かないし騒がない。
出かけるまでの間、ひとり遊びをしてユフィのベッドで長々と伸びて寝てしまったほど。


すごくリラックスしているし、この子は「頭が良い」と思った通り、あきらめも早いみたい。
『もらえないものはもらえない』と、子猫ながらに納得した様子だ。


9時開院だが、マサムネ君との経験で「朝一番は混む」らしいので9時半位に行く。
先生が開口一番に「あ、今朝はお母さんですか」「娘は仕事に行きましたので」の会話。
アムは体重測定は「20グラム増えて3.2キログラム」とのこと。

2.5キログラムを越えたら、「餌の量を増やさないといけないから聞いて来て」と、何度もサーヤに念押しされていたのだが、9日には3キログラムになっていた訳だ。
抱く度に重く感じたのも当然で、しっかり成長している様子だ。

同意書にサインして、そのまま置いて帰宅。
17時以降にお迎えに行くが、ジャックもユフィもそれまでが落ち着かない。
「無事手術が終わり、きれいに玉も除けました」とのこと、ちょっと心配な点は「白血球が高い」との先生の話。

基準値が60~150なのに、アムは226もあるとか。
「風邪をひくと高くなるので、咳や鼻水はありませんでしたか」と聞かれるも記憶には無い。
結局「ブリーダ宅で先輩猫との接触時に、何かもらったのかも…」で落ち着く。

カラー(ネッカー)があちこちぶつかる

帰宅途中でも高速道路付近で少し鳴いただけで、ともかくおとなしい。
さて、帰宅してからのこと、なにしろエリザベスカラーは初めての体験、上手に歩けないし慣れないから、戸や椅子やテーブルの足に「ガッコン・ガツン」と音高くぶつかる
こちらもハラハラしながらも、見守るしかできないから「可哀想に」と言うだけ。

写真を撮ろうにも落ち着かないのでぶれるし、取りたくて頭を振り回すから大変。



やっと1枚、真っ直ぐ上から撮れた。
青い模様付きかと思ったら、繋ぎ目をブルーに白抜きミッキーマウスの模様入りテープで貼ってあるのだ。


診療明細書には、「去勢手術」「血液検査」「血液生化学検査」「電解質」「生化学検査」「内服薬3種類」「ネッカー」等の表示が並んで、消費税共に27.000円也。
大体3万円と言われていたので、サーヤから預かっていった分でおつりが来た。



お薬は、小さなビニール袋に入っていて、半円形のオレンジ「止血剤3日分」白が「粘膜保護剤」綺麗なブルーが「抗生剤」の3種類。


おやつの「チャオちゅーる1歳未満用」に混ぜる作戦で、しっかりと小皿に砕いてみた。
非常にカラフルだが、ちゅーるに混ぜると夢中で食べるのでひと安心。


夜になって右脚の包帯を取るために、濡らしたタオルで拭いてから剥がしたが、これが怖かったらしく少し怯えていた。
変な素振りを見せたのはこの時だけで、後はカラーに慣れずに右往左往するだけ。

トイレが心配、ゲージの中のトイレに入れなくて外に持ち出して「セーフ」
なんだかホッとした表情に、こちらも「良かった」と安堵する。


ともかく疲れたのだろう、サーヤが帰宅すると甘えて、膝の上で頭を下にして眠ってしまう。
時々体制を変えての熟睡、「ご苦労様でした」。



ご飯が食べにくいから大変だ
夕食は全員が揃って食べるので、アムも食べようとするのだが、上手くカラー(ネッカー)から口先を出して、食べるのに大苦労する。


少し高くして、滑らないようにタオルを敷いて、ともかくお腹は空いているので何度も挑戦


慣れてきたのか、カラーを食器に被せるようにして食べ始めた
やっぱり頭が良いのだと思う、癇癪を起してひっくり返す子も居るだろうに…。
お水もこの要領で飲んだので、一安心。

大分慣れてきて、ジャックの椅子の腕に顎を乗せて寛いだり、傷口をなめようとして四苦八苦試みたり、テーブルの端っこでまどろんだり、自分なりに工夫している様子。



夜が大変だった。
今までは11時くらいにはおやつで釣って、ゲージに入れて朝まで寝かし付けていた。
しかし、カラーを付けた状態ではトイレもままならず、ゲージ内ではあまりに可哀想。

と言うことで、最初はサーヤのベッドで一緒に寝かせる。
足元でぐっすり、またはサーヤの腕の中で寝したり。
そして、ついにサーヤが「眠れない」と悲鳴を上げ、夜中の4時前に部屋の外に出される。

「ミャーオ」「ニャーオ」と悲鳴のような声で泣き叫ぶ
仕方が無いので向かいの部屋のジャックが招き入れ、なんとか落ち着かせて寝かせたらしい。

薬はちゅーるに混ぜる作戦で成功

次の日の朝から、おやつに薬を混ぜる方法をしっかりと覚えたアムは、ユフィが支度を始めると大騒ぎする。
そして、残すことなく綺麗に舐めてしまうので、薬の心配は全く要らない
この方法は、マサムネ君と同じだが、良いおやつがあって安心だ。

カラーにも慣れてきて、ガツンゴツンとぶつかる事も少なくなり、上手に家具やドアを避けて歩くことも覚えたし、走る回ることもある。

ただ生理現象は如何とも仕方なく、耳が痒くてカラー越しにカッカッと引っかく音が響き渡ると、ジャックが部屋から出てきて「音を聞いているだけでイライラする」と掻いてあげる。


日が経つと大分落ち着いてきて、寝るのも楽そうになって来た。



次の日にはサーヤは午後会社を早退して寝るために帰宅し、夜は部屋から閉め出してしまうぶん、添い寝に付き合ってあげたりした。


さて、後2日、カラーが取れてからのアムの寝る場所はどうするのか、思案のとき。

家族会議は紛糾

1日毎にカラーにも慣れ、しっかりとおもちゃで遊んだり、ぶつからずに走り回ったり、ジャックのリクライニングチェアの背や腕に登って寝たり、時々餌や水をこぼすが食べるのにも慣れてきた。

3日目の夜、そろそろカラーを外しても良い時分かと、念のために先生に電話確認する。
「明日の朝にしましょう」とのことで、肩透かしを食う。
さて、夕食が終わってからサーヤから提案「このまま部屋開放で行くか、ゲージに戻すか」

もし「ゲージに戻す」なら、小さいので可哀想だから「二段式の大きいものに変更して購入」と言う。
ジャックとユフィは「邪魔だからこのままでいい」、勿体無いじゃないの。
ただし「このまま部屋で放し飼い」は色々と悪さをするだろうから心配」とユフィ。

ジャックは「どちらでも良い」派。
サーヤは「夜は私の部屋には入れたくない、眠れなくて仕事に支障が出る」と言う。

「ジャックの部屋で寝かせる」意見には、「寝たら何もわからないからどちらでも良い」とのことだが、夜中のトイレの度にアムも起き出したら、ちょっとした騒ぎになりそうな…。

結局、ユフィの「元の通りに夜はゲージで寝かせる」案が通る
頭が良い子だから、手術日の朝やカラー装着時と同じで、仕方がないとあきらめたら落ち着くだろう。
ぎゃあぎゃあ泣き喚かれたら、その時はその時。

そしてカラーは外され夜は来た

朝が来て、全員起き出してから食事前に「カラーを外す」ことになったら、ジャックがカッターと小さなペンチを持って来た。
えーっと驚いたが、ぴったりテープで貼り付けられたカラーは、簡単には外せない、嵌めるときには麻酔中だったんだろうし…。

テープをカッターで切る時にも、大騒ぎで嫌がるし危ないし…。
なんとか外れて全員がホッとしたが、一番ホッとしたのはアムだろう
内心「一生このままの状態かも」と思っていたりして、ね。

喜んで走り回るかも、と思っていたのに、食べることが先決のアム君。
「早くくれ」と催促が凄いので、薬を砕くのも落ち着かないこと、落ち着かないこと。

しっかり食べて、トイレも済ませて落ち着いたのか、恒例のサーヤが出社する時に追いかけて「ミャーオ」と鳴くのが終わったら、寝てしまった。

日中はすっかり元の生活に戻り、存分駆け回ってジャックの部屋で熟睡。
珍しく甘えて、カラー付きの時に覚えたジャックの膝の上で、1時間ほど寝たらしい。
こんな時は、身動きもできずにジッと我慢のジャックも「流石に疲れた」と一言。


掻きたかった耳も、舐めたかった手術跡も、カラー無しの生活に戻って存分に堪能?


そして、心配な夜はやってきた。
9時10時頃からソワソワ状態のアム。
薬の準備で潰し始めると大騒ぎ、その前にトイレも寝床もゲージにセットして待機。

薬入りちゅーるで釣ってゲージ内に誘導完了。
5分くらいは「ニャー」「ニャーオ」「ミャー」「ミャーオ」と騒いでいたが、その内諦めた。
鳴いても呼んでも誰も反応してくれないので、諦めるしかないと悟ったのだろう。

そのまま夜は明け、土曜日の朝はユフィ一人の朝食で、「薬入りちゅーる」と「ROYAL CANIN」を、今までより多めにもらって喜んで食べた。

しっかり元の生活に戻ったアム君、サーヤが部屋の椅子で昼寝中に隣の引き出しの上で、無防備な姿で眠ってしまう


舐めたいところをしっかり舐め、登りたい所にも遠慮なく乗り、カラー無しの生活を満喫中。
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