やましたさんちの玉手箱
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若い緑のツタの葉一枚は初夏の切り取り

習い始めの習作は 手造りの拙い額入り

右下に小さな数字があり、96・5と読めるから習い始めてすぐの作品。
よく覚えていないのだが、もしかしたら最初の習作かも知れない。
先生が各人の力量を判断するために、手近に手に入るツタの葉1枚を採ってきた可能性が高い。

寸法を測って「見たままに描く」には、色も形も最適な画材だ。
画用紙に葉を当てて、輪郭を鉛筆でかたどった様に思う。
小さな葉1枚なら、簡単にできる方法だから、最初の習作だった可能性が高いかも…。

色塗りも緑一色で、しかも濃い緑ではなく、若い緑なのでグラデーションも簡単だ。
まずは元になる緑を絵の具を混ぜ合わせて作り、少し濃い色と薄い色を用意。
葉っぱの実際の色合いに合わせて塗り分け、極薄い色は水を多く含ませたと思う。

最後に葉脈を濃い色で細く描いて完成。
この習作では、後に多用した葉脈の筋を白く塗り残す手法は、まだ用いていないようだ。
実際のツタの葉の葉脈は、濃い色ではなく白っぽい緑なのだから…。

先生の指示通りに2色の画用紙を切って組み合わせ、簡単な額を作った。
四隅がぴったり合わなくて、隙間ができているのもご愛嬌。
切り方も下手でまっすぐに切れていないから、少しギザギザだ。

このツタの葉の絵は、居間に飾る機会はとても少ない。
と言うか、飾ったのは始めてのときと、今回の2回くらいかも…。
この絵よりは増しなものが、何枚もあるのだから、何も拙いものをわざわざ掛ける必要もない訳で、今回は「やま玉」の記事のために引っ張り出した次第。

さて「ツタ」のリサーチの結果、一般的な観葉植物としては「アイビー」というのが普通。
フラワーアレンジでもお馴染みで、全種類では500種にもなるのだとか…。
育て方も非常に簡単で、塀や石垣に這わせるグラウンド・カバーが多い用途らしい。

そういえば「ツタの絡まるチャペルで…」と歌われる曲もあった。
我が家の近くにも、古い家屋がツタで覆われているのを見た記憶もあるくらいだ。
その戸外のツタの種類を調べると、どうやら「ナツヅタ」と呼ばれる品種らしい。

もっともツタらしい雰囲気を持つ品種だそうで、落葉性で春から夏は緑の葉、秋には紅葉する種類で、冬は落葉するとのこと。
日本に自生している品種で、強く健やかで耐寒性に優れていて、成長も早いのだとか。

甲子園球場の壁面を覆うツタとしても、とても有名らしい。
ブドウ科の耐寒性宿根草。
写真のツタは、近所の塀に這っていたツタの若葉で、艶々した色がまぶしいくらいに若々しい。
ツタの若葉
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