やましたさんちの玉手箱
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師走の部屋には 静かさ漂う和風の水仙

色紙の水仙
11月に続いての水仙の花は日本画風に

まだ市場には出回っていない水仙は、正月用の花材として12月には店先にも姿を表すはず。
花屋の店先には、12月始めにはまだ出回っていない様子だ。
ネットでは「日本水仙の花束」のサイトもあり、まだ売り出していないようだが人気は高いみたい。

市場では12月中旬から1月中とのことで、町の花屋さんで見かける時期と同じ。
でもユフィは昨日スーパーの花コーナーで見かけたけれど、流通が違うのかも…。

またパートのビラ配布の時に、空き家になったお宅の庭の片隅で群がって咲く日本水仙を見たこともある。

球根だから、育て方も難しくはないみたい。
よく海辺に水仙の群落があって、名所にもなっているけれど、「海を渡って流れ着いた球根が根付いて自生種として伝わった」という説もある様子。

ほったらかしでもOKと言うのは、前述の空き家の水仙でも分かるが、鉢植えは面倒なのだとか。
欲しい気もしたけれど、面倒なら「絵」で我慢しよう
水遣りも日光もいらないのだから、ズボラユフィには最適で「季節感はたっぷり」だし…。

水仙の名の由来もリサーチで見つける。
中国の古典に「仙人とは、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙と称す」との記述があるらしい。

その凛とした花姿と気品高い香りから「水にある仙人」のようだと命名され、漢名の「水仙」を音読みして「スイセン」となったのだとか。
ギリシャの「ナルシサス」よりは、日本的だし、平安時代に中国から渡来との説にも納得かな?

水仙の花の水彩画から、日本画風の色紙に写す作業は必然的だったと思う。
スッと立ち上がった少し下向きの花姿と、白に黄のコントラスト、緑濃く厚みのある伸び伸びとした葉、和風の趣はぴったりと色紙に治まるのだから。

色紙も普通サイズのものと小さなものと、二つに描き分けた。
普通サイズでは「水彩画」と同じ図柄で、小さなサイズでは「一輪のみ」を描く。

まずは色紙を、黄土色の薄い地色に塗ってから、膠を塗り重ねて乾くのを待つ。
それから花姿をとレッシングペーパーに写し取って、濃い鉛筆で裏を塗りつぶし、色紙に載せて輪郭を写してから色塗りをする。
手間隙掛けた分、出来上がりは楽しい。

水彩画では、白い花びらは真っ白には塗りにくいので、少し黄を混ぜたが、色紙には下地の色があるので白が出しやすい。
絵の具も日本画風なので、ぼってりと濃い仕上がりになるから、乾いてから塗り重ねることで白ははっきりとしてくるのだ。

葉も水彩では同色で一気に仕上げたが、色紙では全体を見ながら簡略化をして葉の裏表を色分けしているため、雰囲気が全く違う絵になっている。
小さな色紙では一本だけなので、花姿も筋や黄色の副花冠、オレンジ色のしべ(?)など、かなり細かく描いていているようだ。
一輪の水仙

と言うか、先生の意向で「見たままを水彩に描く」のだから、水彩でも普通サイズの色紙でも「細かく見て描いているはず」なのだが、良く見ないとわかり難いだけのこと。
この色紙の絵は新年にも飾ることもあるのだが、新春用には大きな絵が待っているので、なかなか居間には掛らない。

今年の春に見つけた近所のラッパ水仙、葉の様子が色紙の葉の描き方に似ていると思っての掲載。
濃い緑の部分と白っぽい緑の混在が、生き生きした状態を表しているから、流石に先生の目は確かだったことを実感する。
葉が色紙風

今年の水仙直売を見つけた。
「水仙農園直売」だそうで、11月中旬から1月末までとのこと。
花屋やセンターなどより安いみたいだが、箱入りで届くようなので前述の「花束タイプ」よりはおしゃれではないみたい。

絵は数本の水仙だが、直送水仙なら30本だから迫力も香りもあって、なんだか欲しくなってきてしまった。
誰かクリスマスプレゼントに贈ってくれないかな…
でも、花より団子で、クリスマスケーキの方がいいかな?
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