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1月末から『節分』の室礼

玄関に「豆まき」の飾り方
豆まきのしつらい

「室礼」と書いて「しつらい」と読むのだそうな。
元々は平安時代のはれの儀式に、部屋を装飾することから始まっているらしい。
よくは分らないのだが、どうも『しつらえる』と言う言葉に意味がありそう。

季節の訪れと共に、その時々の風趣や行事などを、様々に部屋の中に飾って楽しむ「優雅なもの」らしい。
難しいことは分からなくとも、お正月に花を活け、鏡餅を供え、凧や独楽・羽子板などを飾るのも「室礼」のひとつと考えて、我が家流の「しつらい」を楽しむことに…。

お正月は終わってしまったので、2月の節分からにしてみる。
「節分」は、鬼を追い払う行事として定着している季節のもの。
『節分』の意味は、各季節の始まりである「立春・立夏・立秋・立冬」の前日を指している。

季節を分けるという意味で、大寒と呼ばれる期間の最後の日で、寒さもピークになるといわれているらしい。
大声で「鬼は外、福は内」と言いながら、豆を撒いて「鬼・災い」を祓い、歳の数だけ豆を食べる、ということは知っている人も多いはず。
幼稚園などでの、年中行事にもなっているからだ。

この頃の「歳の数だけの豆」は少ないから良いけれど、我が家では大変なことになる。
60粒は結構多い数だし、煎り大豆は消化に良くないから、6粒くらいにしたいもの。
サーヤはこの豆が苦手で、全く食べようとはしない。

それでもジャックの帰宅を待って、「豆まき」はするのだ。
最近は、ご近所からの「声」は聞こえないので、ジャックの大声がいささか恥ずかしいのだが…。
「節分」についての詳しい話は、他のサイトで確認してもらうとして、我が家の節分の話。

昔は大豆を「焙烙・ホウロク」でゆっくりと煎ったのだろうが、近年はちゃんと様々な価格で売っている。
豆まきの掛け声は、地方や鬼の字の付く苗字・地区もあって、実に様々らしい。
「福も鬼も内」というものもあるらしいが、我が家は「福は内」だけ。

『鬼は外』ということは、鬼が家内に居るということで、鬼は居ないことにすると『福は内』だけになると聞いたから納得。

そこで「室礼」に戻るのだが、居間にはテレビの前か、ステレオのスピーカーの上しか飾る場所が無いので、玄関の靴箱の上が一番落ち着く。
寒い季節に別れを告げるものなので、明るい朱色の袱紗を敷いてみた。

小さな塗りの桝に炒り豆を盛って、鬼の嫌いなヒイラギの枝を添え、咲き始めたばかりの山茶花を飾る。
この「室礼」は、自分の感覚で好きなように飾れるのが楽しい。
ヒイラギの枝に鰯の頭を刺す風習もあるようだが、玄関の外なら良くても「室礼」にはちょっと、ね。

節分の日の夕食に、鰯の一夜干しなど食することにして綺麗なものだけで飾った。
本格的な「室礼」の節分では、かなり大きな桝に豆がいっぱい盛られ、ヒイラギの枝も長くて大きいし、鰯の干物も飾っている。
広いお宅での室礼とは違って、「まねごと」でも季節感を味わいたいのだから、我が家流で良しとするか。

季節ごとに楽しめるよう工夫ができた時は、アップの予定。
下北沢には、大掛かりな節分行事があるのだが、さて、どうするかな?
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