やましたさんちの玉手箱
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4月は春風に乗ってポピーとスミレ

薄いオレンジのポピー 蕾も散った後の坊主も
春ですねえ。少しさびしげな雰囲気の「3月の桜」から、柔らかい色調のポピーに変わりました。
このポピー、鉢植えを花屋で購入したものです。
私の絵の描き方として、「生き生きした姿での描写」「生きている花の描写」がしたかったからです。
描く花の決定には、この生き生きが大切な要素になります。
桜や梅などの枝ものは、結構水に挿しておくことで、長く生かすことは可能です。
しかし、草花系統は、採ってきた段階から衰えが始まります。
くてっ、くたーっとした花の姿ほど、哀れなものはありません。
そのような花を描くことで、くたびれてしまった様子まで出てしまいそうです。

という訳で、鉢植えと言うことになります。
一週間に一度の稽古なので、一日目で全体の形を把握して描写します。
一週間後、しっかり水遣りをしておいた鉢植えを持参、葉の色、花の色などを描きます。
当然、一週間も経つことで最初の花は散っていますから、「色や形の覚書」を残しておきます。
そして、記憶と覚書、現在咲いている花を見ながら、紙の上に表現していくのです。

ポピーの花は長く持ちません。
最初の花は散ってしまいましたが、それもそのまま散ってしまった姿をとどめました。
かえって面白い絵になっていると、思います。
サーヤの友人がこの絵を評して「構図が良い」と言ってくれました。
フラフラッと伸びて、頼りない花の姿が、春らしくて優しい雰囲気だと思います。

本当の葉っぱは、もっと密集していてすごかったのですが、先生が「省略も絵の内」とおっしゃったので、かなり省略しています。
良く見てもらうと分かるのですが、茎の細かな細い毛も描いています。
「見たまま描く」が先生の私への要望なので、しっかりと答えた結果です。
この先生、教える人によって「描き方を教えるのを変える」のですが、私には「見たまま、見えた通りに」との指導でした。
それはそれですごく疲れるものでしたが、実力以上の絵になることもあります。

サーヤの誕生日花はマグノリアでしたが、ジャックの花はポピーです。
フラフラと頼りないポピーでは、男性としての魅力はどうなのでしょう。
もっとも、好き好んでポピーを誕生日花に選んだ訳ではないので、仕方のない結果ですが…。

このポピーの水彩画は、後から日本画風のものに描きなおしています。
それは、まったく雰囲気の違う、強い絵になりました。
ジャックには、この方が似合うかもしれません。
来年は描きなおした「強い芥子の花」を載せるつもりでいます。


もう一点は「スミレ」です。
これは、見つけた時に土と一緒に小さな鉢に移しておきました。
我が家と、絵の教室の近くには、春から夏にかけて、雑草も含めて様々な花が咲きます。
スミレも雑草に近い形で咲いていたものです。
もっと小さくて濃い紫のスミレも描いていますが、いっぺんに載せてしまうと、2~3年で終わってしまいそうなので、今回はこのスミレにしました。
葉がハート形で、背も高く、花の形も広がっています。
最近では、あまり近所で見かけないスミレです。
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