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現在刻語事典

其の二 二刀流

 プロ野球もキャンプを重ねて、オープン戦が待たれる日々です。昨年のドラフト以来、話題になっているのが『二刀流』です。
 ファンならご存知のように、日本ハムに入団した大谷翔平の投手と野手の二刀流が叶うのかが、連日のように紙面を賑わしています。専門家の間では、夫々の調整と訓練の方法が違うことから否定的か考えが多いようです。
 そんな中、東京新聞で小川 勝氏がコラムで、「野手として出場しながら、必要に応じて救援で登板する」という二刀流の一例を披露しています。
 「大切な10試合程度の当番は可能で、投球練習にもそれほど時間がかからないし、打順のない時に投球練習も出来る」と提言しているのです。どちらを主眼とするかの選択でしょう。

 私たちにとって二刀流と言えば真っ先に思いつくのが宮本武蔵ではあるまいか。武蔵と言えども、なにも大刀二本を振りかぶったわけではなく、大刀と小太刀をうまく使い分けて戦ったのであろうおもいます(本当の戦術はもちろん分かりませんが)。
 二刀流でいえばもう一つ、ラグビー・パナソニックのウイングプレイヤー・山田章仁も選手も話題を集めました。ネットの選手紹介でも『二刀流・山田、本職で2トライ』とシーズンラグビーでの活躍の様子でした。
 山田選手は異種競技であるアメリカンフットボールにも所属しています。シーズンの違いを利用して活動しているのです。異種、といいながら、ルーツは同じフットボールに自身のプレーへの可能性を求めたのでしょうか。
 この行動は、専門家の間でも好評で受け入れられているようです。

 話はちょっと変わりますが、バイリンガル、というのも二刀流と言えますかね。二国語を話すという、私たち凡人には想像できない能力ですが、この場合も『本職』としての母国語があってのこと。場合によって本職を使い分けるのでしょうが。
 同じような言葉で「二足の草鞋を履く」(にそくのわらじをはく)というのがあります。これは、昔、賭博打ちが十手をあずかり、一方で賭博を取り締まる側も兼ねていたことから、本質的に両立できない、二種類の仕事に就く、ことを非難したものです。
 大谷さんにも、山田さんにも、今のところ二足の草鞋は当てはまらないようですが。

 かく言うジャックだって、日中は都内ある病院で清掃作業、帰宅後の夕食までの時間と休日は、このサイトの原稿書きに明け暮れる日々、二刀流を自負できるだろうか。どちらが主武器かは、私にも分からないんだけどね。
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