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JIN~仁~再放送後 原作漫画を読みました

原作とテレビは全くの別物・好き嫌いは分かれるかも…

再放送から5ヶ月も経つのに、訪問者が覗いてくださる「JIN~仁~の完結編再放送から 泣いた泣いたおお泣き」。
いい年をして、なんであんなに大泣きしたのか、今思うと気恥ずかしい。
でも、改めて何百もある口コミを呼んでいると、泣いた人は多かった様子。
原作漫画本では泣かなかった…。

テレビ版も知らない娘のサーヤは、評判は聞いていて原作漫画全巻購入済みだったのだが、まだ読んではいなかった。
ユフィが先に最終巻をパラパラと拾い読み、これは「掟破りの読み方」になる。
そして、偶然旅行先の「桜と緑のヴィラージュ」で、全巻揃っていたのでゆっくりと読んでみた。

全く異なる解決編に、漠然とではあったが「テレビ版のほうが面白いかも」とは思った。
現代においても、過去の時代においても、色々と違う話になっている。
しかし、だから「おかしい」とか「原作にそっていない」とか、批判的な書き込みはネットにはないようだ。

テレビはまったくの別物、別のドラマとして成り立っている。
漫画の主人公「仁」の造形がまず違う。
漫画では、もっと男臭く、中年のおじさん風だ。
読み進むうちに納得の人物像なのだが、始めにテレビ版から入ったので違和感はある。

大沢たかお扮する仁には、骨太のイメージはない。
悩み多い若手の医師で、様々な難しい局面の中で考えながら、必死に医師として成長していっている。
まずは、この仁の配役が成功の鍵だったのだろう。

周りを演技力・経験ともに文句のない配役が支えて、しっかりとした時代物になっていた。
竜馬役の内野聖陽については、他のサイトで絶賛(同感)していたので省くが、女性に絞って書いてみる。
まずは相手役の2人、原作には最初だけ登場の未来と、花魁野風の二役の中谷美紀。
そして江戸でのタイムスリップ先で、終始仁と共に生きる咲を綾瀬はるか。

この2人の配役も成功の要だったのだろう。
娘のサーヤは、あまりテレビドラマは見ないため、中谷美紀を知らない。
「原作ではもっと野風は若いと思う」と不満らしい。
今、原作漫画をやっと読み終えて、DVDを全巻見ているところ。後で書くつもりらしい…。

そう、原作の野風はとても若い。多分、20代だろうし、しかも前半だと思われる。
しかし、テレビ版の野風はかなり老けている(ごめんなさい)。
中谷は多分30代後半ではないだろうか。
実際の年齢で役を勤めるのなら、かなりの年齢オーバーということになる。

ただし、この野風という役、若手の女優では務まらなかっただろう。
花魁としての気概・迫力を出すことが難しいだろうから。
あるサイトでこの野風役を「柴咲コウ」と間違えて書いていたが、柴咲なら年齢的にも近いので良かったのかも知れない。

江戸時代の吉原は、幕府公認の遊郭で、今の浅草辺りにあった。
当時の男性と女性の比率は2対1。
自然のままにしておくと、男性のほうが多くなるものらしい。

男は戦などで死亡率が高いので、現在は同率くらいで収まっているが、江戸時代には平和な徳川時代が300年近く続いた。
必然的に男性の生まれる率も高くなる。

また、近隣からの出稼ぎも多かっただろうから、性犯罪の阻止のためにも遊郭は必要だった様子。
吉原以外にも色々あったようで、「夜鷹」と呼ばれるござを抱えた娼婦も居た。年齢は高い女が多い。暗い場所専門なのだから。
もちろん吉原は別格で、お大尽と言われる大金持ちしか遊びには行けないし、花魁も呼ぶことはできない。

その花魁の重みや権勢を表現するには、ある程度の年齢のいった女優が必要だったと言うこと。
テレビ版でも漫画版でも、詳しく吉原遊郭の話は出ていた。
しかも吉原を出てからの野風は、様々な苦労を重ねるから、尚更に難しい役だったと思う。
洋風の衣装で、馬に乗って仁を訊ねてくるところなどは、颯爽としていて素敵だったし。

もう1人のヒロイン・咲は、原作漫画ではもっともっと子供だ。
10代の半ば過ぎくらいだろう。昔の女性の嫁ぐ年齢は20歳前が多かった時代。
少女と言っても良い年齢に描かれている。
そして、仁と共に医学のために尽力しての6年間、だんだん大人になっていく「納得の描写」になっているのだ。

いくら貧乏旗本の娘と言っても、旗本のお姫様なのだから、着るものもテレビ版より上等な振袖姿になっている。
テレビの中盤、結納の途中から内掛け姿で仁のところへ走る場面があったが、あの姿が本来の姿といえるだろう。
という訳で、本当なら綾瀬はるかでも、歳を取りすぎていることになる。

しかしテレビと言う虚構の世界では、「細かいことは気にしない、作り物として見る、感情移入していく」という前提での観賞なのだから、何も障害にはなってはいない。
むしろ、2人のヒロインの配役効果は大きかった、と思う。

漫画での女性の髪形や着物、時代考証はしっかり出来ていた様子。
テレビの場合は、更に視覚的に「見せる」ことを狙っていた訳で、地毛での結髪などにその効果は充分出ていたし、地味な咲の着物姿にもそれは表れていたと思う。

見所を変えることで、仁の魅力はまだまだ出てきそう。
海外への売り込みもあるとのこと。
韓国版「仁」がDVDまで出ていて、ビックリもしたし…。
映画化はない、とのこと。批判的意見が目に付いていたが…。

最近にはない高い視聴率を考えれば、流行のテレビと映画の連動もあったのだろうが、海外への輸出を考えていたようなので、「映画化はない」と明言がされたらしい。

再々放送もあるかも知れませんね。これは希望ですが…
我が家にはDVD全巻揃っていますが、さて「トライするかどうか」は思案中です。
前のようには泣けないと思うし…。

JIN~仁~については、こちらの記事でも書いています。
JIN~仁~の完結編再放送から 泣いた泣いたおお泣き
韓国版/Dr.JIN 1話でびっくり仰天した
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