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さらに賢い(?)歌舞伎座の楽しみ方 さらなる歌舞伎座のオススメ

前回、「賢い(?)歌舞伎座の楽しみ方 歌舞伎座のオススメ」を書きましたが、一ヵ月後にまた招待状が着たので「ああすればよかった」「あれやりたかった」ことをこの機会に回収してきました。
というわけで、今回はリベンジ編です。

前回は日曜の夜の部でしたが、この時の教訓として「歌舞伎座をまんべんなく楽しむには昼の部が良い」と思ったので、招待のお話が来たときに「土曜の昼の部」をおねだりしました。(※招待でおねだりなんて厚かましいことは控えましょう)
特に会社員の方は日曜の夜の部は疲れて翌日の仕事に支障が出そうなので、土曜が良いでしょう。(観劇だけでも4時間かかりますので…ハイ私はけっこう疲れました)

また前回の記事で、歌舞伎座を有効かつ有意義に楽しむには、以下のパターンのどれかが良いと書きました。
その1 館内のレストランかお弁当で食事する。1階か3階どちらかの土産を買う。
その2 館内では食事をとらず、1階と3階で土産をじっくり買い、甘味も食べる。
その3 館内の土産はあきらめ、鯛焼きを買い、館内の喫茶とレストランで楽しむ。

今回は「その3」のパターンで攻めてみました。

というわけで、まずは館内のお食事処(レストラン)で食事の予約です。
電話とネットどちらでも予約できますが、どちらでも2日前までには申し込みましょう。(特にネットは2日前までしか受け付けないので注意)

さて、館内のお食事処には3つあり、何が違うのかというと「ランク」でしょうか。どこも和食なのですが、まず値段とランクが違います。
●2階「鳳」
落ち着いた空間で、和風のこぢんまりしたレストランという感じ。
鳳凰祭御膳 3,500円(
高っ…
●3階「花篭」
広い空間で団体客が食事するような感じ。
お弁当風で2,150円~3,500円の4種類。お財布と相談しながら選べる。
●3階「東京吉兆」
銀座の高級料理店という雰囲気。
松花堂弁当 6,500円(
ぐはっ…!

まぁ、そんなわけで、庶民な私らには「花篭」で精一杯です。それでも2,000円以上の弁当なんて食べた記憶ありませんが。
まずは電話・ネットで予約します。
当日に館内に入ったらすぐに玄関に入って右端の奥にある食事用カウンターに行きます。そこで予約したことを伝え、支払いを済ませて伝票をいただきます。
これは館内に入ったら最優先で行いましょう。(忘れちゃいけません)

伝票を貰えばいつでも食事できるのかというと、違います。
食事できる時間帯は決まっており、基本的に幕間の休憩時間です。私たちの場合は12時50分から30分間の幕間休憩にお弁当が用意されるとのことなので、休憩時間に入ったらすぐに2階奥の「花篭」に向います。
フロアの入り口で、係員に伝票をお渡しします。予約者の氏名で座席が決められているので、係員の案内で自分の名前を探し、そこに着席します。

30分間の幕間休憩のうちに完食して座席に戻らないといけないので、気分早く食事するようにしましょう。(ビール頼んでのんびりしてられません)

さて、ユフィ母は「かぶき幕の内」2,150円
これはサーヤが1ヶ月前に歌舞伎座の地下街で買ってきたお弁当と似たメニューです。
右上にあるピンクの丸いものはお饅頭でデザートですね。
かぶき幕の内

サーヤの方は「花車膳」2,600円
ユフィ母のお弁当と結構違う…というか、全く違いますね。ちょっと懐石料理っぽい感じです。
こっちは饅頭などのデザートはありません。
花車膳

お吸い物は二人とも付いています。
麩の入ったお吸い物

ずいぶん品揃えが違うので、ユフィ母と半分こしたりしながら楽しんで食べられました。
調べたところ、季節によってメニューが変わるようです。サーヤの「花車膳」のご飯は従来はお赤飯なのですが、春メニューとして竹の子ご飯でした。
右下の黄色いのはお茶碗蒸しです。濃厚な味ですごく美味しい!
容量もちょうどよく、お腹いっぱいになりますが全部食べられました。やはり歌舞伎座の食べ物はハズレがない、美味しかったわぁ…。

時間がないこともあり、早く食べる人はサッサと席を立っていきますが、食事を始めてから15分~20分後に係員がお菓子を配ってくれました。ゴーフレッドをいただきました。
…早食いですぐに出て行った人、損しちゃったなぁ…。何事もほどほどに(笑)。

この「花篭」のフロアは広く、予約した人の席は決められていますが、隣の人たちとは席を1つ空けて設置されているので、狭い感じはせずのびのびと食べられます。
一人だけで来店した人は窓際のカウンター座席が割り当てられるようです。快適に食事できる工夫がなされていますね。


さて、前回のリベンジとして館内レストランで食事はクリアできましたが、アレだけはどうしてもどうしてもクリアしておきたい…!
そのアレとは。
たい焼き売り場
歌舞伎座限定「めでたい焼」!!

いつも行列ができていて、前回に並ぶも売り切れで入手できず。
今回こそ…!と館内に入って食事の予約支払いと伝票を済ませると、すぐに3階のたい焼き販売店に向います。やっぱり行列できてるわー。すぐに並びました。
「売り切れました~次の幕間休憩にまた販売します~」
一度ならず二度目までも(涙)

…次の幕間休憩にはダッシュで並んで、絶対にゲットしてみせる…!!
次の幕間。
文字通りダッシュしました。…焦りは失敗の元。焦りすぎて間違って3階ではなく1階にダッシュしてしまったお馬鹿さんが私です。
慌てて3階に向かい、息切らしつつ並びます(笑)。

めでたい焼
めでたい焼、捕ったどー!

団子入りたい焼き
二色団子入っていましたぁー♪
できたてホヤホヤで美味しかったです…すっごい満足です…。ユフィ母はそんな私の様子を見て「普通の味だと思うけど」とつぶやきます。
それはアレですね、達成効果というものです…。
それに東京っ子(特に都心暮らし)には作りたてのたい焼きを食べる機会ってあまりないからね、できたてを食べられるだけでも美味しくて嬉しいもんなのですよ。

この「めでたい焼」は個数限定で作っているので、早めに並ぶようにしないとなかなか入手できません。幕間は個数がさらに少ないので、ダッシュで(慌てて間違えないように)並ぶようにしましょう。


さて観劇も終わり、前回は時間がなくて素通りしてしまった所に行きます。
地下2階の「木挽町広場」に行き、ざっと見て回ります。

広場にある大提灯出店でにぎわう人々
かなり混雑していますが、回ってみて感じたことは「あまり歌舞伎座慣れしていない人が多いな」という感じです。
ちょっとした観光地という感じなので、常連さんはあまり興味を持たないのかもしれません。チケットは必要ないのでデパ地下みたいに気が向いたら立ち寄れる…という感じ。

遠方から来た方や、チケットを持たず観劇が出来ない人は「歌舞伎座の雰囲気を味わうために」来て楽しむには良い場所だと思います。特に外国人などにはウケそう。
歌舞伎座に関する商品やイベントが沢山あって、また縁日の出店みたいな雰囲気もあるので観光地としてはオススメですね。

と、意外なところで意外なものを発見。
着物を着たくまモン
くまモンが…!
妙に目立っていて、大勢が撮影しまくってました。
うーむ、似合うような似合わないようなビミョーさ…


最後に、私が「せっかくだから、ここも行っておきたい!」と、もう帰りたそうなユフィ母を引っ張ってきたのが歌舞伎座5階にある甘味処「寿月堂」
本格的なお茶菓子を揃えているようだし、歌舞伎座関連の食べ物は美味しいので一度食べておきたいと思ったのでした。

店内はとても静かで落ち着いたところであり、土曜の4時過ぎで混むかなと思っていたが比較的空いているので穴場という感じ。
さてメニューをいただきましたが、いや~すごく本格的です。値段も立派です…。


煎茶、抹茶、玉露セットが中心で、コーヒー洋菓子セットや水出し冷茶セットも。
ぜんざいやアイスクリーム、おにぎりセットやフレンチトーストなどの軽食もあり、思っていたよりバラエティに富んでいます。どれも美味しそう…。

ユフィ母は「抹茶クリーム白玉ぜんざい」セット。
ほうじ茶がすごく香ばしいことにビックリ。こんな香りのいいほうじ茶はじめて。
おすそわけ貰い忘れましたが、舌の肥えているユフィ母は「美味しい」と評価。


サーヤは迷った結果、まず自宅では味わえなさそうなものを…ということで「玉露・味匠セット」
出されたとき「…どうやって使うの(汗)?」。店員が使い方を教えてくれました。

えー、まずは。
右端にあるポットからお湯を右上の器に注ぎます。これを冷ますために3分待ち。
そのための白い1分間砂時計が左上にあります。

冷めてきたら、お茶葉のある器に注ぎ、蓋をします。これを2分待ち。

時間になったら右下のお猪口みたいな器に注いで、飲みます。
ここまでの時間、計5分
…気の長いお茶だ…。
お茶の味なんてわからないサーヤですが、最初に入れた一口目は爽やかで、ほんのり甘く美味しいと感じられました。玉露ってこんな味なんだなと初めて知った気がします。
でも、どんなお茶でも二番煎じは味が変わってくるもので、同じ時間で入れると苦くなってきたので、微調整しながら飲みます。…忙しい(笑)

最後にお茶葉をお皿に移して醤油をかけて食べます…とのことなので、「えー?淹れたお茶葉をお醤油で?考えられない…」と思いつつ、試しにやってみましたが…。

これが意外と「あら、意外と美味しい…イケる!」。
お茶葉というより野菜の菜っ葉みたいな味なのです。何となく「青々としたふきのとう」みたいな味覚で、日本酒に合いそうな感じ。
なかなか面白い体験でした。

期待したとおりの美味しい甘味処なので、今度はフレンチトーストなど他のものを食べに行ってみたいです。
歌舞伎座5階はチケットなくても誰でも入れる場所にあるので、銀座にお行きの方はぜひお立ち寄りを。


これで歌舞伎座のものはあらかた楽しめたと思います。満足です。
ぜひ前回の記事と合わせて参考にして、歌舞伎座を楽しんでください。
え、食べ物しか書いてないじゃないかって…いや、そんなつもりは…あれ…。
か、歌舞伎座に食べに来たわけでは…。
(↑食べに来たんだろう、とジャック父の鋭いツッコミあり)


歌舞伎座の記事はこちらにも書いています。
 歌舞伎座 鳳凰祭三月大歌舞伎を観劇
 歌舞伎座 鳳凰祭四月大歌舞伎を観劇
 賢い(?)歌舞伎座の楽しみ方 歌舞伎座のオススメ ←今回の記事の前編です
 團と菊 歌舞伎座新しくなった と言うけれど
 六月大歌舞伎は昼の部
 八月の納涼歌舞伎は三部制
 秀山祭 九月大歌舞伎はサーヤと共に
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