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サーヤの記事
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2020年東京五輪の招致 サーヤは見た

2020年東京オリンピック開催決定、おめでとうございます!

さて、なぜサイトに東京五輪の記事特集を始めることにしたか。
五輪の記事なら、マスコミが大量に作ってくれることでしょう。でも私があえて作ろうと思ったのは、当時の一国民のリアルタイムなコメント記録と、備忘録のためです。
当時はよく覚えていることでも、何十年も経つと忘れていってしまうもの。あの時どんなことがあったっけ…とネットで調べれば大まかなことはわかっても細かいことは探しづらくなってくるもの。
自分自身でも、数十年後にやま玉サイトの記事を開いて「あーこんなことがあったな、懐かしいなー」と思いたいし、これから生まれる子供たちにも「こんなことがあったんだよ」「当時の一国民はこんな風に見えたし、考えていたんだよ」と見せてやりたい。
そんな想いから記事特集を始めてみました。

やま玉サイトが、数十年後も存続しているかは、まぁ、おいといて…

ここ数年、政治(第一次安倍内閣から毎年政権が変わり、民主党政権になるも毎年変わる)も、天災(東日本大震災、津波、原発事故、豪雨水害)も、外交(中国の反日デモ暴動、韓国大統領の竹島上陸や天皇陛下侮辱発言)も、大変なことが起こり続け、気分が沈むようなニュースばかりが続いていました。

しかし民主党政権が敗北し(サーヤ大喜び)、自民党・安倍政権が発足(サーヤ大歓喜)して半年、アベノミクス政策により景気が良くなっていく様子から「2013年は明るくなるかも」と希望を見出していた頃でした。
2013年8月中旬あたりから、2020年東京五輪の招致に関するニュースが連日報道されるようになりました。4年前も東京五輪の招致にチャレンジしたのですが、落選してしまいました。
さて、2020年は成功するのか?サーヤは五分五分と思っていました。

というのは、最終候補にあがったマドリード(スペイン)とイスタンブール(トルコ)は大きな不安要素があり、リスクが少ないという意味では東京が最有力候補でした。
しかし、近年の夏季五輪招致では2012年は本命視されていたパリ(フランス)が落選し、また本命の2016年シカゴ(アメリカ)が落選したため、「本命は落選するジンクス」が生まれてしまったからです。

本命視されてしまった東京が、はたしてジンクスを打ち破り勝ち取るのか?
サーヤはジンクスは信じるほうなので、厳しいなーと思っていました。でもそんなジンクスはあって良いものではないし、二回しか続いていないなら東京こそが打ち破ってリセットしてもいいじゃないか、そのほうが今後の招致活動でも世界各国助かることだろうし…、と期待もちょっぴり。

…本音をちょい言わせてもらせれば、最近のIOC委員会が信用できなかったこともあります。なぜかK国ばかり優遇したり(異様すぎる高得点で金メダル)、K国の五輪憲章違反行為(サッカー試合での政治宣伝、スポンサー宣伝行為など)や迷惑行為などをスルーしたり甘い処罰で済ませたりしたので、裏で何かがあるのでは…と邪推してしまうことも多々あったので…。
そして、そのK国は日本のことが大嫌いである。こりゃ不利ってもんです。
これ、バンクーバー五輪とロンドン五輪の話です。

まぁ、そんなわけで東京の勝ちは五分五分と思ったわけです。

ちなみにマドリードの不安要素は、財政。失業者が大量にあり、経済回復の見込みがつかない状態なので、五輪開催への運営ができるかどうかが疑問視されていました。
イスタンブールの不安要素は、近隣のシリア国が内戦を起こし、難民の大量発生、米国との開戦の可能性。それに加えて、デモ騒動やドーピングが多いことが懸念されていました。

東京の不安要素は、やはり大震災の可能性と原発ですね。
でも大震災に限らず天災は世界各国でもいつ起こるかわからないものだし、原発は福島であって東京ではない。
むしろ放射能数値としては、東京よりソウルや北京の方が高いという結果で、東京都で開催するぶんには問題ないわけです。それをIOC委員会が理解してくれるか、要するに風評の懸念というわけですね。
あっ、でも決選投票の数週間前に原発の汚染水問題が出てしまった、やはり懸念は原発である。

それでも依然として東京が本命のまま、決戦投票の日が数日後に迫ってきました。
汚染水問題はそこまで影響なかったみたいですね。
ところが、です。

決選投票の直前に、韓国が突然に東北8県の水産物輸入禁止を表明しました。しかも、海がなく輸出もしてない栃木県や群馬県もです。(この2県も「ハァ?」という反応でした)
まぁ、放射能がとにかく怖いところにとっては、輸入禁止も止む無しでしょう。でも、普通の友好国だったら、日本が五輪招致の勝負に出ているのをわかっていて、なお、このタイミングでしてくるものでしょうか。せめて、数週間くらいは間をあけてくれるものでしょう。

さすがに、これを偶然…と思う人は少なかったのでしょう、日本への明らかな招致妨害だと認識する人が多かったようです。(実際、韓国は米国で「日本は歴史を反省しない国で、五輪をやるのにふさわしくない」という招致妨害活動をしていました)
私はネットをしているので韓国の実態はいろいろと知っていましたが、テレビや新聞しか情報源のない(数十年前からマスコミは韓国の都合の悪いことは報道しない)高齢層も、さすがに韓国に対して激怒したようです。

当然、招致現場では大騒ぎでした。世界各国のマスコミからは原発と汚染水の質問ばっかり。日本が必死に大丈夫と説明しても納得してくれない。
でも、このマスコミは日本にばかり沢山の質問をぶつけてきて、マドリードやイスタンブールへの質問応答はあまりなかったようです。これを「各国マスコミは日本に興味があるから、不安になって色々聞きたがっている」と言う人がいました。
そういう意味では、やはり一番注目されているのが日本ということですね。

この影響で、本命視されていた東京の支持率は下降していき、マドリードが猛追してきたようです。
イスタンブールは…やはりシリア国の問題が怖すぎるのかな、厳しそうでした。(化学兵器の問題が出てきちゃってますしね)
あちゃー、これで東京の勝利率は2.3割くらいに落ちちゃったかな?

そして決選投票の日を迎えました。
サーヤは半分以上ダメかも…とあきらめていたので、寝てしまいました。
しかしジャック父カズン伯父は早起きして生放送を見ていたようです。そしてリアルタイムで開催決定の喜びを味わっていました。
カズン伯父は感激して涙を流したとか。
うわー、寝るんじゃなかった…。

サーヤは日曜に目覚めたとき、ボンヤリして五輪招致のことをすっかり忘れて、ノートPCを開いて「収穫しなくちゃ…(農家ゲームやっていた)」とWebを開いたら、誰かがブログタイトルで東京五輪開催決定…と書いているのを見ました。
あぁ!五輪招致のこと忘れてた!って、開催決定!?ホント!?
きちんと確認しようと、産経ニュースWebを見に行くと、大きな文字で「2020年東京五輪開催決定」とある!
オォー!!とPCの前でガッツポーズしてました。

でも、その後で驚いたのが、投票を三回も行っていたということ。

第一回投票
東京 42票
イスタンブール 26票
マドリード 26票
なんと!2位と3位が同点。
ジャック父に聞いてみたが、こういうのは今までに見たことがないとのこと。

それで、2位を決めるための投票が行われた。
第二回投票
イスタンブール 49票
マドリード 45票
僅差ですね…ここでマドリード落選。
この2位決定投票というのが珍しいため、中国と日本マスコミの一部は「東京が最初に落選し、イスタンブールが開催決定した」と誤報してしまいました。
確かに珍しいし、現地が英語なので誤解はするでしょうが、マスコミなんだからちゃんと確認して報道しましょうよ…しかも全世界が注目する大イベントですよ…。
(ある番組では生放送で誤解して東京落選と伝え、出演者たちが原発と安倍首相の批判トークを15分間繰り広げた後、勘違いと判明して慌てたようです)

さて、やっと最終決戦です。
第三回投票
東京 60票
イスタンブール 36票
もう圧勝でしたね。こんなに優位なまま勝ち抜くとは思いませんでした。最終プレゼンが素晴らしかったというのが勝因の一つだったようですが、あの韓国の熾烈な招致妨害と、汚染水への執拗な質問応答はなんだったのか…。

そんなわけで、生放送は見逃したが、さっそくテレビをつけて色んなニュースを見てみました。
ロゲ会長が「トーキョー」と言ってカードを示した瞬間に飛び上がる日本招致団。太田さんのはじけっぷりと泣きっぷりがすさまじかったです。(泣きすぎてコンタクト落としたとか)

ここで、忘れてはならない光景があります。
決戦で競っていたイスタンブールのトルコ首相が安倍首相のところに駆け寄ってきて抱擁しあい、喜びを分かち合ってくれたことです。
実は二人には約束があって、安倍さんが「イスタンブールが勝ったら私は真っ先に祝福しに行く」というものでした。それをトルコ首相が実現しに来てくれたわけですね。
勝っても負けても、お互い祝福しあう精神性は、スポーツにも通じるものなので、大事にしたい心ですね。

歓喜して盛り上がる日本列島の光景は、見ていて心浮き立つ楽しいものでしたね~。
特に印象的だったのが、日本国民が人文字や看板で「THANK YOU」「ありがとう」と書いていたこと。「勝利」とかじゃなくて、まず感謝の言葉が出る、これが日本だな~としみじみ思いました。

実はこれを喜ばない番組や機関紙もあったのですが、そういう傾向のものであることは知っていたので見ませんでした。そういうマスコミも少なからず存在しているのです。(私はなぜ、その組織がそういう思想なのかの理由も知ってます←調べればわかります)

しかし、どうしたんでしょう?IOC委員会は日本を落としにくるだろうと想像(邪推)していたのに…。
と思っていたら、同時期にIOC会長の選挙も始まり、ロゲ会長が引退してバッハ会長に決まりました。あ、そうか、後任者の影響が出てくるんですよね。確かにロゲ会長時代のオリンピック(招致含む)って何だかなー…感じだったので、時代や流れが変わってきたのでしょうか。

まぁ、これから五輪を控えているソチ五輪、リオ五輪、ピョンヤン五輪が色々と不安・問題視されているので、安全確実な東京に決めたかったというのもあるでしょう。
日本は「計画したことは予定通りに進める」という信頼感があったようですし、2024年五輪は欧州や米国の激戦になるようなので、2020年はアジアに決めておくほうがやりやすいというのもあったかもしれません。(2020年が欧州に決まると、2024年は欧州に不利になるので)

あと、「やはり時代的にも因縁的にも流れがあった?」と思わせるものがあるのに今回気づきました。

過去の五輪招致での、当時の総理大臣です。
1964年東京五輪 : 岸信介首相(安倍晋三首相の祖父)
1972年札幌五輪 : 佐藤栄作首相(安倍晋三首相の大叔父)
1998年長野五輪 : 海部俊樹首相
2020年東京五輪 : 安倍晋三首相

安倍首相一族は五輪と縁が深い…と思わざるを得ない記録でした。

なお、長野五輪招致の時の海部首相は自民党でしたが、様々な理由で離党して肖像画も降ろされました。後に復党の時に安倍晋三(当時の自民党幹事長)が「諸手をあげて歓迎します」とし、肖像画を揚げさせたとのことで、馴染みはあったようです。

もうひとつ、こちらも不思議な因縁が…。
過去の東京五輪招致で、落選したときの当時の総理大臣です。
1960年東京招致落選 : 鳩山一郎首相(鳩山由紀夫首相の祖父)
2016年東京招致落選 : 鳩山由紀夫首相

いずれも、落選して4年後に安倍首相一族が成功してます。

サーヤはタロット占いもやっており、その面の知識があるので、「この世に偶然というものはない」と思っています。だから、やはり五輪招致においても因縁的な何かがあるのだと思っています。

五輪開催の時期については色々思うことがある方もいるでしょうが、サーヤ視点では「なるべくしてなった」のだと思っています。時代がこの時期に五輪を開催することに意味がある、としているのでしょう。

さて、東京五輪の開催は決定しました。
もう決まったことです、決まったものを悲観したり批判しても前に進みません。
それならば、決まったものを前向きにとらえて努力し、成果を出し、とことん楽しむことです。

私はプラス思考なので、こう考えています。
被災地の復興も原発も、五輪開催決定したことで世界中から注目されるようになったのだから、今まで以上に取り組まないといけなくなります。つまり、監視がついたということです。
そういうプレッシャーを自らかけることは、プラスだと思っています。
これで、復旧は進むだろうし、原発問題も解決に努力することでしょう。

日本国民はみんな、色々な意味で「未来を意識する」ようになったと思います。
7年後という歳月は、あまり短くもない、でも気の遠くなるほど先でもない、色々な意味でリアリティを感じる歳月なので、これもまたプラスに働くだろうと思います。

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