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オリンピックの歌 走れ大地を

 オリンピックの歌 といえば、なんといっても今でも耳から離れないのは
『東京五輪音頭』
でしょう。三波春夫が歌いました。
 宮田 隆 作詞  古賀 政男 作曲 1963年に発表されました。当時の人気歌手が何人も歌ったようですが、あの、着物姿で歌った三波 春夫の歌は、当時130万枚もの大ヒットとなりました。
 橋 幸夫も歌っています。実際に聞いてはいませんが、ちょっとアゴを振りながら、軽めの歌だったんじゃないでしょうか。
 三橋 美智也も歌っていますが、どうも、哀愁が感じられたんじゃないでしょうか。
 北島 三郎と畠山 みどりもデュエットで歌っていますが、イメージとして、東京というより完全演歌で、地方の祭り歌みたいになっちゃったんじゃないでしょうか。
 藤山 一郎も歌っていますが、いかにも清潔で、ちと、迫力に欠けたのではないでしょうか。
 こうして比べてみると、やっぱり三波 春夫ですね。
 こうして書いていても、つい口をついて出てきますよ。

 あの日ローマで 眺めた月も
 今日は都の 空照らす
 四年たったらまた会いましょうと
 固い約束夢じゃない よいしょこーら 夢じゃない
 オリンピックの顔と顔
 それ どどんと どどんと 顔と顔

 
(覚えてるままなので ちょっと違ってるかもしれないけど)

 最近のオリンピックの『歌』は、どちらかと言うと、放送の冒頭などに流されるイメージソングの印象が強くて、応援歌という強いメッセージが伝わってきません。

《国際オリンピック選手派遣応援歌》
なるものがあったのを、ご存知でしょうか。

「走れ大地を」 
がその歌
 斉藤 龍 作詞  山田 耕筰 作曲

走れ大地を 力のかぎり
泳げ 正正(せいせい) 飛沫(しぶき)をあげて
君等の腕(かいな)は 君等の脚(あし)は
我等が日本の 青年日本の
腕だ 脚だ


二番 三番はここでは省略 「オリンピックの歌 走れ大地を」で検索できます。

 この歌は、1932年 第10回ロサンゼルスオリンピックの時に作られた歌です。この時、金メダル7 銀メダル6 銅メダル4という輝かしい結果を残しています。


 大会に参加するには、当時は飛行機ではなく船で渡航しました。
 この時の様子を、早稲田大学ボート部の一員として参加した、田中 英光が小説『オリンポスの果実』として発表して、話題を集めました。(田中 英光は作家・太宰 治の弟子を自認していて、太宰の死後、太宰の墓前で割腹自殺しています)。

 なんとも力強い、堂々とした歌だと思いませんか。美声のカズンが、歌って上げられないのか残念です。この機会にね、この歌、全国に流してほしいと思っています。
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