やましたさんちの玉手箱
サーヤの記事
連載
01 伏見稲荷大社~清水寺~京都ホテルオークラ
02 南禅寺~永観堂~哲学の道~銀閣寺
03 嵐山・嵯峨野~天龍寺~竹林の道
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ちょっとリッチに母娘で京都旅行

01 伏見稲荷大社~清水寺~京都ホテルオークラ

2014年は久々にというか、旅行に行かない年なんてあったっけ?というほど旅行に行かなかった珍しい年だった。
今年はどうするか…まだ詳細は未定だが年内の引越しを計画しているから旅行に行くヒマなんてなさそう。
じゃあ、今のうちに行こうか!

どこに行こうかな~と考えていた時に、タイミングよくテレビで京都案内が。そこに写る千本鳥居を見て「あ、ここ行ったことないんだな、行ってみたいな」と呟く。
続いて南禅寺や永観堂の案内。「永観堂も行ったことないね、緑がすごく多くて爽やかだな」「淡い緑色でキレイねー新緑の時期だし」とユフィ母と話し合って、自然と京都に行こうかということになった。

サーヤは京都は修学旅行と合わせて3.4回行ったことがあるが、見回ったことのない場所もまだまだある。今回はそこを回ろうと思った旅行計画。
そして2年ぶりの旅行なので思い切ってリッチにいこうと「京都ホテルオークラ」に決める。バイキングが美味しいという噂が大きな理由(食いしん坊な母娘)。

ちなみにジャック父は今回も置いていく
あまり休めない仕事というのもあるし、二泊三日なのでマサムネ君の世話をしてもらいたいし…。(ペットホテルは可哀想で預けられない一家)
代わりに色々お土産買ってくるからね!

さて、千本鳥居が目的で決めた行き先の一つ「伏見稲荷大社」
新幹線で京都駅に着いたら、すぐに乗り換えていけるのだが目的のホームがわかりづらくて迷う。また電車の本数が少ないので微妙に不便だなーと思ってしまう。
この電車で伏見稲荷大社が目的らしい白人の観光客三人がコンビニで買ってきたらしいおにぎり食べようとするのだが、ビニールの開け方が判らず悪戦苦闘している。教えてあげようかなと思ったら、仕方なくビニールを全部剥がしてノリを引っ張り出し、ご飯に貼り付けて食べた。いつかの機会に開け方がわかるといいね。

さて着いた。
伏見稲荷大社は鳥居や本殿などが朱色で染められていて艶やかな大社
この点が外国でも人気あるようで、白人の観光客も多かった。
伏見稲荷大社の入口

まず鳥居に入る前に一礼し、参道の端を歩くように心がける。
参道の真ん中は神様の通り道なので、失礼のないように端を歩くのがマナー。
鳥居と奥に本殿
二本目の鳥居を入ったら、すぐ左に手水舎があるので、忘れずに清めていこう。(参拝で手水を忘れてしまう人って多い、素通りしていく人が結構いた)
作法は次の通り。
1.まずは一礼をし右手で柄杓を取り、手水を掬う。最初に左手を清め、柄杓を左手に持ち替えて右手を清める。

2.もう一度右手にその柄杓を持ち替え、左の手のひらに少量の水を溜めて(柄杓に直接口をつけない)その水を口に含み、音を立てずにすすいで口を清めた後、左手で口元を隠してそっと吐き出す。

3.左手をもう一度清め、柄の首を片手で持ち、やや立てるように傾け、残った水が柄の部分を洗うように手を使い流す。

4.柄杓を元の位置に静かに戻す。最後にもう一度一礼をする。

参考文献 wikipedia「手水舎」

次は本殿へ。
実はサーヤとユフィ、ここで「家内安全」のご祈祷をしてもらうつもり。年内に引越しを計画しているので物事がうまく進むように、また引越し作業で疲労や怪我などせずに済むように、という願い事である。
ここは様々な種類のご祈祷が受けられ、主なものとして商売繁盛、交通安全、厄除、安産、病気平癒、入試合格など実に豊富である。
祈祷を受ける本殿
左側に受付があり、そこで申し込む。まず記帳してもらい、「家内安全」の祈祷を依頼する。祈祷料は三千円~十万円まであり、五千円(中供)にする。
本殿の中に入り、同時刻に依頼したほかの方と一緒にご祈念をお受けし、神札と御供物をいただく。
ここで、サーヤうっかり失敗。与えられた榊をお供えするのだが、終了後に皆さんが引き上げるとき、供えた榊を手にして持って行くので「あれ、榊を供えたのに持ち帰るものなんだ?」と思ってサーヤも手にして持ち出してしまったのである。
お持ち帰りしてはいけません(苦笑)
ユフィ母も「え、持って行くの?」と思いつつ、黙っていたが後で詳しい知人に聞くところ「えっ、榊を持ち帰っちゃったの?」という反応だったので、やはり持ち帰るものではないらしい。

このときに頂いた神札はきちんと自宅に飾って奉り、御供物は食する必要があるのでご祈祷を受ける方はその後のことも考えるように。
まさか神札や御供物をいただくとは思わず、帰宅してから慌てて対応したサーヤみたいなことにならないように(笑)
御供物の扱い方については、ユフィ母がまとめた別記事へ→「京都みやげは食べ物ばっかり
神札については、後日に別記事にて書きます。

さて、ご祈祷を済ませて、千本鳥居やおもかる石を目指していく。
伏見稲荷大社はけっこう広い場所でちょっとした山登りもできちゃう。この後に清水寺を回る予定があるし、伏見稲荷大社に到着したのが14時なので全て回る余裕はなく、本殿~千本鳥居~奥社奉拝所(おもかる石)~(下画面の現在地)~神田へと手前を逆時計周りルートで回ることにする。
伏見稲荷のマップ

やっぱり千本鳥居が一番の見もの、壮観で楽しい
小さい鳥居がびっしり並んでいるところもあるし、大きい鳥居がゆったりと並んでいるのもあって、思っていたよりいろいろ。
小さい千本鳥居
観光客も一番の楽しみどころのようで、必死で撮影ポイントを狙ったりしている。人が写らないポイントはなかなかとれないね。
(6月上旬の平日午後のオフシーズンでも結構人がいるので、週末や連休は撮影ポイントはないと思っていいかも)
大きい千本鳥居

「おもかる石」を撮影し忘れてしまっていたが、願い事を考えながら石を持ち上げてみて、軽いと感じたら願い事が叶う、重いと感じたら難しい、というもの。
サーヤがやる前に実施した若い男性たちがヒョイヒョイと持ち上げていたから思ったより軽いんだろうなという先入観を持ってしまったせいか、持ってみたら「うわ、重っ!!」だった。
引越しがスムーズに進みますように、という願い事だったが前途多難らしい。(帰宅後、やっぱり前途多難な展開になってた…
ユフィ母も同じ願い事で持ち上げたが、サーヤより重く感じたようだ。
たぶん、持ち上げられなかったら「願い事叶わず」なのかもしれないな。持ち上げられただけ良しとしよう…。

伏見稲荷大社という名称だけに、お稲荷様の石像がたくさんあった。
それぞれ口に色んなものくわえており、麦・巻物・玉などあったが、中には不明なものも。
巻物くわえたお稲荷様くわえていないお稲荷様
鍵のようなものをくわえたお稲荷様玉をくわえたお稲荷様
お稲荷様の方々、たいへん凛々しいお姿ばかりでした。(撮影する時もちょっと失礼します…と萎縮してしまうほど)

八島ヶ池へ。
山からの水害が起こらないように、溜め池を作ったものだそう。観光名所ではないようだが、地理的・災害対策には重要な場所らしい。
溜め池
看板案内

さて、次は清水寺に向かう。
電車に乗って最寄り駅「清水五条駅」から歩いていくが、これが結構遠い(30分くらいかかった)。しかも急な坂を登るのでキツイ。
ジム通いである程度鍛えているユフィ母が「もうヤダ!」と泣き言を言うほど。後で調べたらバスで行けば10分歩くだけで済んだのね。

ところで、途中でいいものを見つけた
ある店の玄関先にツバメの巣があった。タイミングよく親鳥も付き添っている(写真の右端)ところが撮れた。巣の下に棚が作られていたので、よく巣作りに来たりして店の人が作ってあげたのかもしれない。
東京ではほとんど見られなくなったので、何だかラッキーな気分になる。
ツバメの巣

清水寺にたどり着く前に、歩きつかれて休みたくなったので、三年坂にある「イノダコーヒー」喫茶店に向かう。サーヤが時々愛用しているメーカで、喫茶店は利用したことがないので行ってみたかったのだ。
思っていたより和風な建物で、店内がけっこう広く落ち着く店だった。
イノダコーヒー喫茶店外観
抹茶パフェアイスコーヒー
ここで抹茶パフェを注文。けっこう美味しかった。中庭の眺めも良くゆっくり休める店なので、今度もまた行きたい。この近辺に欲しい商品があるのだが店がわからず、店員に聞くと地図を持ってきて親切に教えてくださった。
売店もあるので、コーヒー豆とお菓子も購入。

三年坂は色んなお店があり、ここで蚊取り線香を愛用しているジャック父に蚊取り線香の器を購入した。後ほどジャック父が記事に書きます。
京都で着物を着て散策するのが流行っているのか、多くの観光客がレンタル着物を着ていて京都らしさが出ていい雰囲気だった。着付けのプロがやっているらしく、キレイな着付けで仕上がっているので見ていて気持ちよい。(東京の浴衣姿では自己流がほとんどで、着付けが非常に気になるのである)

やっと清水寺に到着。
サーヤは今回で3回目になると思う。相変わらず清水の舞台は崖下に向かって斜めに下がっているのでけっこうコワイ。
でもここからの眺めは爽快で気持ちよい。
清水寺の舞台の上から
下から見上げた清水寺の舞台
下から見上げるとけっこう高い。あそこから落ちたら死んじゃうね。
ユフィ母がここまでの道のりでけっこうバテているので短距離コースで見回ってホテルに向かう。

京都ホテルオークラでは、バスルームにシャワー室があったのが嬉しかった。汗だくだったのでサッと洗うのにちょうど良かった。ガラスの個室になっているので、水分が飛び散るのも気にしないで済むし、さすがオークラだと思った。
アメニティもなかなかの高級品ぞろい…。(バスルームの写真撮っとけばよかったかな)
廊下は珍しく吹き抜けになっていて、広々としていた。下を見下ろすとステンドグラスがあってオシャレ。
廊下の吹き抜けの真下

さて、お楽しみのバイキング。
最上階で夜景を見ながら食事できてステキな雰囲気。
窓からの夜景

洋風・中華・和食などバラエティに富んでいて、一口サイズに取り寄せられるのが嬉しい。色んな味を一口でまんべんなく味わえるようになっている。
イベリコ豚(長年の憧れ)の焼肉もやっと味わえたし、その場で調理してもらえる牛肉ステーキが一番美味しかった。
大抵のバイキングではケーキの味がいまひとつなのが多いのだが、ここのケーキは本当に美味しかった。



母が小瓶を持ってきて「なに?」と聞くと「いま流行っているジャーサラダっていうの」とのこと。

ガラス保存容器を用意し、一番下にドレッシングを入れ、次に固い野菜、柔らかい野菜、最後に葉を詰めて、冷蔵庫に5日間ほど作り置きができるものだそうだ。
(※冷蔵庫の作り置き用で、携帯や弁当には衛生的に不向き)

ユフィ母が小瓶から中身を皿にポンと入れると、最初から丁寧に盛り付けたみたいな形になるのが上手い仕様だなと思った。ビンに詰める順番でそうなるらしいね。

ところで、このバイキングでびっくりしたのがチョコレートフォンデュがあったこと。
チョコレートフォンデュ
これが置いてある店はほとんど見かけない。管理に手間がかかることもあるかもしれないが、滅多に食べられるものじゃないのでもちろん食べてみた。
甘さ控えめで、カカオの味がしっかりとする本格的なチョコだった。
チョコレートフォンデュをよく知らない人には飾りしか見えないのか、素通りしていく人が多かった。もったいないな~。

京都駅に着いたのが13時半で時間的にはあまり回れなかったが、実に充実した1日目だった。
二日目は南禅寺、永観堂、哲学の道、銀閣寺を回る予定。
だが、雨の予報あり。一時的に激しい雨になるらしいが、折り畳み傘で大丈夫かなぁ。

次回に続く。


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