やましたさんちの玉手箱
ジャックの記事
連載
01 陶器のある散歩道 絞り染めのある旧東海道 常滑から有松まで
02 一番早い春 指宿の菜の花
03  水の都の本場は 松江だ 夏でも冬でも水は心だ
04 宇和島へ みかんを味に行く
05 春はタンゴに乗って 北近畿たんご鉄道
06 雪の壁を見に行く 立山・黒部 アルペンルート プラス さくらえびとほたるいか
07 花燃ゆ 萩の町 または夏みかんの里
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日本感覚旅行

02 一番早い春 指宿の菜の花

 球春、2月1日の朝刊のスポーツ欄はこの言葉が踊ります。プロ野球がキャンプインする日です。一番早い春の土地を探して、温かい風を求めて、沖縄、宮崎、高知などにキャンプ地を設営する毎年です。
 鹿児島県指宿市にはキャンプはやってきませんが、日本で一番春がやってくるのはここでしょう。菜の花が春の代表だとすれば、指宿に一番早く咲きはじめます。毎年、1月の第二日曜日に開かれる「菜の花マラソン」は日本で最も早く行われる市民マラソンとして知られています。ことしで33回を数えました。参加者も20.000名近くに達したようです。なにしろ、地元では、この日の開花に合わせて、10月上旬には種をまいて準備を始めるのだそうです。

 菜の花の花言葉は『快活』。冬の眠りから覚めた土から春を呼ぶような、若々しい息吹を感じさせるような黄色の花がいっせいに咲き揃うのは正に快活と言えます。池田湖半周辺に咲き揃う菜の花の向こうに開聞岳が見えます。指宿を代表する眺めですが、この開門だけは、当サイト「書斎」のレポート「ゼロ戦で逝った特攻兵 知覧特別攻撃隊の会館でのこと」にも書きましたが、戦争末期、特攻機に乗って沖縄戦に散っていった飛行士たちが、本土との分かれの印となる開聞岳に翼を振って別れを告げていった、ということを知っていると、明るい菜の花畑も、もう一つ悲しみを漂わせてくれるようで、胸が痛くなることもあります。
菜の花の開聞岳

 開聞岳と湾を挟んで対峙する長崎鼻近くにあるのが「フラワーパークかごしま」。亜熱帯植物を可能な限り屋外で栽培展示しています。温暖な土地を生かしてこその広大な樹木のある庭園ですが、ガジュマルなどの巨木は運ぶのも大変、定植もうまくいくかと心配されたようですが、それよりも台風が心配だったというのも、この土地ならでは、と言えます。
 季節の花が見られる庭園は、花好きな人には欠かせないポイントです。
菜の花電車
鹿児島からの「菜の花電車」
フラワーパーク
フラワーパーク 奥にトトロが見えますか

 菜の花は春の楽しみですが、春夏秋冬の楽しみと言えば、温泉でしょう。鹿児島の温泉の人気は、霧島と二分するようですが、指宿名物は何と言っても「砂むし風呂」でしょう。長崎鼻には地熱発電所もあるくらい、錦江湾に面する砂浜が熱砂となって湯煙を上げる様子は、他ではお目にかかれない珍しい光景です。
 ここの砂はおよそ50度もあるそうで、しっとりとた砂を、浴衣姿で横になってかけてもらうと、おそるおそる、と言ったようにしていた人も、たちまちうっとり、の湯加減、いえ砂加減になるようです。
砂蒸し風呂と海砂蒸し風呂に入る人

 菜の花マラソンして、砂風呂を堪能すれば、お食事。全国の旅館の中でも屈指と言われるのが『秋水園』。特に『柿釜ふろふき』が逸品。柿の実をくりぬいてカキを詰め、グラタン風に焼いたもの。山の果物と海のカキがうまくマッチして不思議な味わい(季節によってメニューがかわることもあるようです)。
秋水園の料理
秋水園の料理
柿釜ふろふき 菜の花飾り
柿釜ふろふき

 大理石の湯船の大浴場と露天風呂を味わって、昼食もいただける、というコースも人気と言いますから、ご自分でお調べのほどを。
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