やましたさんちの玉手箱
ジャックの記事
連載
01 ボルドーへ ワインのお勉強
02 カリフォルニアの青い空 冷たく冷えた白ワイン
03 海中巨大神殿 水中巨大うなぎ ポナペ島の大ふしぎ ポナペ(その1)
04 フィッシングも ダイビングもしない ポナペ島の 何もしない至福の時
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04 フィッシングも ダイビングもしない ポナペ島の 何もしない至福の時

 フィッシングの専門誌、ダイビングの専門誌には必ずと言っていいほど情報の掲載されているポナペ島。さて、そんな島で二つともしないとしたら、これは究極のバカンスでありますが、それにもまして、買い物も、海水浴も、見物も、ドライブも、しない。こんなことって信じられますか、それが、ポナペの至福の時なのです。
 前章で「世界的な名所」をご紹介しましたが、ここでは、時の過ぎ行くまま、ポナペのあちこちをさ迷い歩きたいと思います。

ポナペの空港
 まずは、ポナペの玄関、ポナペ空港。私たちが行った便は、グアム経由で夜遅くに着きますので、これは逆のほうから来た便。出迎えなのか、見物なのかは分かりませんが、子供や親子連れなどがやってきました。
 私はポナペには、この至福をテーマに、仲間を集め、三回も訪ねることになりますが、前章で紹介したKIOSHIさんが、日本のとうもろこしを焼いて、醤油をつけたものが是非もう一度食べてみたい、と聞いていて、二度目に行った時に、数本持っていったのですが、あろうことか、荷物検査で没収されてしまいました。こんな島で(失礼)、そんなに厳しくしなくって、と思いながら、“あれは絶対、空港の職員たちで食っちゃうんだろうな”なんて、みんなで言ってました。

 食べ物といえばもう一つ。私は海外に行く時、たいていは成田の免税店で「アーリータイムス」を買い、事前に購入しておいた「くさやの瓶詰め」を用意して、誰もいないときに、密かに楽しんでいるのですが、ポナペの夜、ホテルのアンチャンに見つかってしまい、“バーボンとくさややってみるか”と渡してみたら、しばらく臭いをかいでいて、てっきりやめるとおもいきや、いきなりくしゃくしゃ噛み始め、“こりゃうまい”(言葉分からない、笑顔がそう言った)。それから数回、くさや半分食われてしまった。

ポナペ国民学校跡ポナペ戦車
 ポナペ島は太平洋戦争前は日本が統治していた時代があり、島にはその名残が残っています。国民学校の石碑がそのまま残っていたり、隣のトラック島は戦場になりましたが、ここは戦場とはならず、ただ戦時に備えた戦車が残っていたりします。
 この国民学校跡で休憩していた時、頭上から背中に冷たいものが落ちてきました。咄嗟にヤモリと気づいて、Tシャツ脱ぎ捨てましたが、当たり。以後、樹の下では立ち止まらないようになりました。

電信柱
 KIOSHIさんはそんな時代を経験している一人で、いくつかの日本語を覚えていました。その一つが『デンシンバシラ』。いくつか残っていますが、こんな風にアートになっているものもありました。
 そのほか『○チガイ』なんて言葉も知っていましたが。

ポナペ木彫り職人
 ポナペの産業といえば代表的なのが、当サイト『キッチン』の「世界の胡椒 ポナペブラック」が有名なのですが、お土産にするには木彫りくらいかなあ。イルカや船などが得意です。初めて訪れた時にそれを聞いていたので、注文で彫ってもらおうと、テディベアの好きな人、ペンギンが好きな人、そして招き猫が好きな私などが、滞在中に作って欲しいと頼んだのが次の作品群です。
ポナペの木彫り イルカ木彫りの猫、ペンギン、ベア
 右の写真、右からテディベア(のつもり)。ベアはやっぱり毛が無いとなあ、と注文した当人。ペンギンはまあまあ。実は招き猫は、実物を見本に持っていかずに、プリントした手拭を渡していたので出来上がったのは正面、平べったいものになっちゃい、大笑い。でも一所懸命作ってくれた痕跡は見事なものでした。

ポナペ胡椒の実ポナペ胡椒の木
 ポナペ名産の胡椒の木

コテージからの眺めコテージ室内ベッド
 コテージからの眺め。くさやにバーボンがぴったり。メークされたベッド、地元の花が散らされていてロマンチック。

ポナペ レストラン棟レストラン内
レストラン棟の入り口と内部。食い物には頓着のない私なので、今もって、地元でなに食べたかほとんど覚えていません。従って料理の写真も一枚もありませんでした。ただ、ここは台湾から週に一便、マグロの買い付けの飛行機が飛んでくるとかで、マグロの刺し身はふんだんにあります。日本人が経営するレストランではマグロの刺し身定食かうまかったのを覚えています。サービスで出されるほんのり甘い冷たい紅茶がまた、よく合うんです。

ポナペの教会教会の遠景
 散歩の途中で出会った教会、とにかくガイドもいないし、どんな教会なのかもまったくわからず。つい、樹の下で休憩したくなりますが、また落ちてくるといけないのでパス。

KIOSHIさんの家ポナペの自家用車
 KIOSHIさんの知り合いの家。ここで初めて採りたての椰子の実・汁をご馳走になった。冷たくすれば、それなりにおいしいのだろうけれど、なまぬるくてどうもなあ。島の人たちの脚はほとんどが軽トラック、家族乗り合いです。

ポナペのスコール
 これも初体験。スコール。昼間では一度だけお目にかかりました。突然曇ってきて大嵐、一時的台風です。一時間ほどで止みました。

ポナペの桟橋

 コテージの近くにある桟橋、毎日武術を教えている、という韓国人が釣りにきていました。島には犬はけっこういっぱいいます。こちらの犬は、取った魚をそのままムシャムシャ食べるそうです。そういえば、コテージで飼っていた犬の名前は『サシミ』でした。
 いつも桟橋に来ていたワンちゃん、夕日の頃になっても海を観ていました。
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