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恐る恐る予約 すきやばし次郎・豊洲店

この夏のボーナスは寿司

夏食べたいのは肉のサーヤ、流石に年齢もあってサッパリ系でも納得。
豊洲に越して来てからは、おいしい肉を求めて「肉の田島」「USHIHACHI 木場店」と続いたが、なんだか今年は寿司を食べたくなったのだ。

まだ、7月中で梅雨明けしないムシムシした天候が続いていて、さっぱりしたかった?…
木場にある評判の良い鮨屋を引越ししてきてすぐ検索していたし、お気に入りの「美登利・銀座店」には、越してすぐにお世話になった測量士さんと不動産屋さんを招いて行っていた。

世田谷に居た頃は「おすしは美登利で決まり」だったから、悩まなかったのだが…。
ジャックが「銀座店は嫌だ 落ち着かない」と言うので今回はパス。
サーヤが見つけた豊洲の鮨屋「すきやばし次郎・豊洲店」、近いし評判が良いらしい。

昼の限定25食のサービスランチが有名らしい。
1.600円で「先付けに煮物、マグロ、イカ、エビ、ホタテ、コハダ、アナゴなどに、お新香と鉄火巻き、汁」と言うコース。

結構賛否両論だけど、どうしても「すきやばし次郎って名前に左右されて悪い口コミもあるのかな」と言う口コミも…。
また、ランチでは語れない「本物の寿司」「夜食べないと語れない」と言うコメントも…。

つまり『食べてみなきゃ分からない』ってこと。
で、3日前に予約の電話を入れた。
「席はカウンターか、テーブルか」と聞かれて「カウンター」と応えたら「16,000円位を予定してください」だって…。

びっくりして「1人?」と聞いちゃった…
「すきやばし次郎」と言ったら、超一流店だから、流石に「暖簾分けの店」でも高いんだ。
慌てて「テーブル席」で言い直した、サーヤが驚いて「お金いっぱい持っていかなきゃ」…

さてさて結果は如何…


高級店に慣れていない我が家族、ちょっとおっかなびっくりで赴いた。
豊洲までバス、駅より1つ前で下車し、横道に入って徒歩5~6分。
豊洲の交差点・十字路の車道は、ようやく馴染んで来たが、裏側の部分はまだ未知。

なんだかマンションだらけで、木々も少なく「殺風景」と言っても良いかも…。
サーヤが事前に調べていたから、スムーズにたどり着いたけど、ユフィだけだったら?
公団マンションの1階、「すきやばし次郎 豊洲店」の看板が目立つ。

我が家の夕食時間7時の予約に「8時で終います」と言われ、6時半前に到着。
誰も居ない静かな店内…。
初老の店主と給仕は奥さんらしい二人だけ。

おそるおそる「いつものビール」サーヤは「梅酒ソーダ割り」で開始。
さらに日本酒におつまみは「刺身盛り合わせ 1人前」でスタート。
大皿にカツオ・平目・鳥貝の盛り合わせ、ミョウガの爽やかな香りが効いている。


続いてジャックが「こはだ」を注文。
寿司の本髄は「コハダ」から、なんて言うようだが「シンコになります」との答え。

で、出てきたのがちっちゃい3匹
コハダは成長によって名が変わる出世魚の一つで、シンコ(5cm程度)→コハダ(7〜10cm程度)→ナカズミ(13cm程度)→コノシロ(15cm程度)と呼ばれているそう。


で、検索した。
『コハダは青魚なので鮮度の良し悪しがとても重要になる、仕入れからネタの管理までの過程が味に左右されやすいうえに、他の魚と違い酢締めをするため、塩や酢の加減が経験による勘をたよりに行われる、その職人ごとに全く違う味になる』と言われる魚。

『なのでコハダの寿司は経験を積んできた職人さんのこだわりや細かな仕事が凝縮されている為、初めに食べる事でそれを感じられるという粋な暗黙のルールが存在している』らしい。
ジャック曰く、「本物だね」だそう。

ユフィは光物が駄目、ジャックだけのお楽しみなのだが、サーヤが興味示した。
味が分かったのかどうかは疑問、「うん」なんて頷いていたけど…


あまり寿司を知らない女達は…

最初からお好みは難しいので、「献立にあった松竹梅」の真ん中を1人前チョイス。
まずは味わって、ネタやシャリの大きさを測ってから、「お好み」に移る考えでスタート。
「赤貝」と「いくら」はジャックに回して、二人で分けていただく。


鮪がとても脂がのっていて美味しいし、シャリがとても小さくて、口の中でほぐれる。
卵焼きが凄く美味しい…。
さて、次のお好みは何にしよう。

いかと白身とアナゴを2貫ずつ、蝦蛄と卵焼きを注文。
サーヤが「アナゴが美味しいらしい」と言うので…。
う~ん、アナゴが甘くてとろける…。


つめ(魚介・椎茸・昆布の煮た汁を煮詰め、醤油、砂糖、みりん、酒などを加え煮詰めたもの)が美味しいのは、その店の顔ともなりうる味と言うことらしい。
はい、納得の味わい。

ただ、この店にはメニューの表示が無い。
殺風景といえば殺風景。
一々女将さんに「ネタ」を聞いて注文するので、時間も手間も掛かる…。

「車えび」と頼んだら、「大きいので一つにいたしましょう」と言われた。
で、真ん中で切り分けられた1貫、「暖かい内に召し上がって」と言われ、即食べた。
食べ応え充分だったのだが、写真撮るの忘れた…
食い気が勝った訳。

次のお好みは、鮪の赤身と中トロと帆立、これでもう充分満足。
何でも寿司は美登利が基準になるから、ベタベタ張られたメニュー表やお薦めの無い静かな店内で、勝手の違う食べ方にちょっと苦戦気味?



山葵を聞かした干瓢巻き?

女性軍は「美登利」が基調になるが、ジャックは流石に慣れている。
なぜなら浅草の高級寿司店に慣れていたから…。
芸能人や有名人の訪れる店で、町内の人に対してのみ1万円での飲食可能だったらしい。

ユフィも2回くらい訪れているが、お任せでたっぷり食べてご機嫌だった。
ジャックは様々な鮨屋を知っていて、浅草で覚えた、『山葵入りの干瓢巻き』を注文
大抵の鮨屋では「えっ」と驚かれるらしいが、流石は「すきやばし次郎」。

写真は無いが、すぐに通って出てきた。
サーヤが嫌いなものは写さないから…。
ユフィも好きではないが、興味が湧いて一口味わう。

うん、とてもサッパリしていて「これはこれで在り」の味わい
最後にお茶を頼んで「茶碗がいまひとつ」と、ジャック初めての物言い…
そうかな、それより客がもう一組だけというほうが気になるけど。


サーヤは、もはやお会計が気になる様子。
で、結果はビール1本、梅酒2杯、日本酒と刺身盛り合わせにシンコ、梅の寿司、お好みいろいろ、合計2万円弱。

「うわあ、良かった、安いね」とサーヤが大喜び。
ジャックは「1人でも来られる」とご機嫌。
大満足で、夜のマンション街を歩いて車道に出てタクシーでご帰還。

「すきやばし次郎 豊洲」静かで大人の雰囲気、大満足でした。
最後にひとこと、ランチの口コミでは『写真は1枚のみ可』なんだそう…。
私たちも、気を使いながらの撮影…、何も言われなかったけど…。
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