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全く知らなかった紅茶専門店 ラ・パレット

母の日プレゼントは店の自家製ケーキ

今年で33年目だと言う紅茶専門の喫茶店。
下北沢近くで暮らして45年以上にもなるのに、全く知らなかったから、ちょっと驚いた。

下北沢のお店はともかくよく変わるので、馴染みの店がとても少ないし、なんだか若い人ばかりで煩いから、土日はなるべく買い物にも行かない。

5月、10日間の大型連休になったサーヤが、暦では休日で無い金曜日に誘ってくれたのがこのお店。
「サンドイッチとスコーンとケーキが美味しいから、二人で半分ずつ色々食べよう」がお誘いの言葉。

二人が通うジム・カーブスも、連休中はお休みだが、この日は営業している。
先にジムに行って運動し、お腹が空いたところでランチする予定で、まずは珍しく揃ってジムへ。

北口の商店街の狭い通路を通り、あるビルの2階に上がる。
一階の階段下にポットの看板とメニューの黒板。
看板

結構広くて明るい店で、窓際の日差しの溢れるテーブルと白木風の椅子がオシャレな雰囲気。
階段から観た店
入り口から観た店

案内された厨房前の席は、濃茶系の小さなテーブルと椅子がとても家庭的な雰囲気で落ち着ける。
店の人の動きも全て見えるし、ショーウインドのケーキ類も見えるし、メニューを当てにしなくても立って見にいけるし…。

ただし落ち着かないのも事実。
サーヤが「次のときは窓際の席にしよう」と早速言いだした。
土日は、予約しないと入れないらしいのは納得のお店だ。

サーヤがなぜ知っていたかと言うと、随分以前に1度入ったことがあるらしい。
その時のスコーンの美味しさが忘れられず、今回のお誘いになったとのこと。

ではまず、『紅茶』を選ぶことから入ることに。
流石は紅茶専門店らしく、あまり知らない紅茶もあるみたい。
サーヤは「ウバ」のミルク添え、ユフィは「ヌワラエリア」のストレートを注文。

「ウバ」は、三大紅茶の一つに数えられているから名前は聞いたことがある。
バラやスズランの花香(またはサロメチール様香気ともいう)の甘い刺激的な「ウバフレーバー」が特徴らしい。
ウバ

「ヌワラエリア」がどんなものかは知らないのだが、ストレートで味わうと書いてあったから頼んでみた。
共にスリランカ産で、ウバとは反対側の最高地の名だって。
適度な渋味と優雅でデリケートな花香が特徴で、ストレートティーとして楽しむのが最適だとか。
2杯の紅茶

イギリスらしい青と白の模様のスポートのカップ&ソーサー。
小さな一人用のポット(とてもシンプルなデザイン)には、落ち着いた雰囲気のティーコゼーが被せられている。
そして、ストレーナー・ビクトリー(小さな回転茶漉し)もついてきたから、本格的な専門店らしい。(用語を知らないから、ネット検索しながら書くので疲れる)

それにBLTのサンドイッチ、トースト2枚と3枚があるようで、スコーンも頼んだから2枚で軽めにする。
トーストが薄くパリッと焼けていて、とても美味しいのだが、中身の千切りキャベツとベーコンとトマトがしっかり馴染んでいないから、いささか食べ難いのが残念。
半分食べてしまったので、形が崩れてしまい写真の効果は半減。
サンドイッチ

この店自慢のスコーンは247円で、1個から注文できるし、持ち帰りのパックもレジ際に用意されていた。
ジャムは「ラズベリー」「ブルーベリー」の2種から選ぶ。
私達は自宅ではあまり食べない「ラズベリー」にした。
スコーン

生クリームと一緒に供されるのだが、サーヤが「美味しい」と言うとおりに、味わいも食べ応えもとても満足できた。
サンドイッチとスコーンでちょっと満腹に近いかな。

少し間をおいて、ケーキは何にするか考える。
自家製なので、キャロットケーキやオレンジ風味のスフレチーズなど、季節の味わいで毎日変化するみたい。
気取った雰囲気が無い品揃えが好ましい。
ケーキのケース

渋谷の高級店と違って、大ぶりで素朴な感じがするのが特徴。
一番売れ行きの良い(ホールが切られている)「チェリークランべりパイ」をサーヤはチョイスする。
ユフィは市販店では、あまり見かけない「タルトタタン」を選ぶ。
ケースのケーキ

パイは焼き直してくれたので、かなり時間がかかった。
バニラのアイスクリーム添え。
とても大きく、しかもパイはサックリ、チェリーは濃い味わいで「しっかりとした食べ応えがあった」らしい。
チェリーパイ

タルトタタンは、見た目は焼き溶かした砂糖掛けなので硬そうに見えたのだが、フォークがスッと入る柔らかさ。
見た目ほどには味は濃くなく、リンゴの爽やかさもあって食べやすいし、添えられた生クリームとの相性も良い。
チェリーパイとは対極の味だ。
タルトタタン

高級ケーキには無い家庭的な味わいは、数々のケーキを試してきたユフィ達には、とっても新鮮に感じられる。
何といっても手作り感があり、繊細ではないが素朴な雰囲気が舌にもアピールしてくるのだ。

価格的には、高級ケーキと大差のない500円前後。
ただ、ボリュームの点ではしっかりと大ぶりで嬉しい。
此処で「ケーキは母の日のプレゼント」とサーヤ。
なるほどね、それで珍しくランチのお誘いだった訳だ。

店の扉近くには、紅茶がたくさん並んでいるし、ご自慢の手作りクッキーもある。
ティーバッグではない紅茶の味わいに、コーヒー党のサーヤも すっかり大満足だ。
テイクオフの飾り付け

下北沢を離れなければならない頃になって、『お気に入りの店』が出来たって「なんだかなあ」なのだが、あと何回かは訪れることは可能だから、今度は季節を変えて自家製ケーキの味を楽しみにしようっと。
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