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2年ぶりのル・ブティ・ブドン 常連でも新鮮な料理

歳末の30日土曜日 何回目かな

知らなかった! フランス人の支配人はフランス本店のオーナーの息子さんなんだって。
お迎えも見送りも彼が担当してくれて、とても丁寧。
ちょっと太って貫禄充分、益々日本語が上手になっていた。

昨年は12月半ばの引越しで、片付かないし、マサムネは危ない状態だったし、恒例の12月のフランス料理は諦めたから、楽しみにしていた。
ネットでのメール予約で、クリスマス前後を外して暮れの30日を予約。

代官山までの経路を考えたが、ジャックの「豊洲経由でメトロが一番早い」とのことで〈バスで豊洲、有楽町線で永田町乗換えで半蔵門線で渋谷、タクシーで西郷山公園前〉に決定。
しっかり着込んで1時間少しみて、5時半出発。

正月飾りも済ませていたから、アムール一人留守番は悪戯が心配だったが、仕方が無い。
前日大掃除の際、ジャックとサーヤが2人揃って自転車の掃除に外に出たとき、ドア前で「ミャーア、ミャーア」鳴いていたから、もしかしたら家族全員で出かけたら鳴くかも…

順調に乗り換えも進み、タクシーに乗って「西郷山公園の前」と頼んだが、分からなかったみたいで、「地元の人しか知らないのかも」とジャックの独り言。
少し通り過ぎてから下ろしてもらったが、何しろ地下のレストランだから、夜の闇に紛れて分かりにくいのは確かだ。

木組みの階段には、例によって花が飾られて居るが、足元が怪しいユフィにはちょっと…。
お迎えに出てくれたのは支配人、クロークには中年の男性で2年前までの女性の姿は無い。
やっぱり、昨日電話で予約確認を入れた時、男性の受け答えだったので予感はしていたが…。
男性だと重みがあるが、華やかさには欠けるよね

厨房の右横の奥まった石壁の前の席、今までの席とは違っていて落ち着くことは落ち着くが、ユフィの席からは壁しか見えないのがちょっと?
サーヤ曰く、「メールで予約したとき、静かな席」と書いたとのこと。
希望は通るようだから、何でも言ってみるもんだね。

サーヤが事前にコピーしておいたメニューで検討済みだったので、速やかに『メニュー・デクヴェルト 7.000円』を注文する。
以前と変わった点は、自分で好みの料理を選べない『メニュー・ドウ・ジュール 3.800円 5.000円』が設定されていたことで、我が家の好みの『デザートワゴン』が付いていて品数の少なく、好みの料理を選べるコースがやはり嬉しい。
ジャックは『チーズワゴン』がお気に入りだから、特別に頼んだ。

まずは食前酒から、シャンパンとロゼシャンパンを注文。
ロゼの方が高いのだそうで「味に違いがある?」とサーヤ。
ロゼを少し味わってみたら、ほんの少し甘みがあるみたい、シャンパンはサッパリとしているが辛口タイプなのか、ユフィには少しきつい感じ。

そして、まずはアミューズブッシュ(一口でお楽しみ)から。
『小さなタルト風』で、中には小粒のイチゴが丸ごと入っていて、ちょっとした驚き。


そして別添えの「ピンチョス風の2品」の味わい。
毎回このアミューズは変化があって楽しい。


先にコピーのメニューを見てはいたが、本日の前菜・スープ・魚・肉は当日に聞いてみないと分からないから、聞いてみた。
スープは栗でこれは全員が注文。

前菜は「ホタテのサラダ風」らしいが、ジャックはホタテが苦手なのでスルー。
魚料理も「サーモンでホタテを巻いたもの」なんだって。
これも駄目、と言っていたら支配人が「ホタテ抜きで料理しましょう」って。

肉料理は「豚の背中の脂をカリカリに焼いたもの」らしい。
難しい料理名で良く分からなかったら、きちんと日本語で説明してくれた。
始めの頃は彼の日本語がよく聞き取れなくて、なんでも「うんうん」と頷いていたっけ。

そして、前菜は『タラバガニとトマトのシャルロッテ仕立て』とホタテが駄目と伝えたら『豚肉のロースト仕立て』に変更してくれたらしい。



スープは『栗のポタージュ』で、前回の栗のポタージュとは器も仕立ても変わっていた。
甘みが生きていて、ふんわりとした泡クリームが優しい味わい。


そして、ジャックのメインは『サーモンのグリル』に変わった。
が、「なんだか分からない」ものが添えられていて、これがキノコのエリンギ。
駄目なんだよねえ、「なめこ」「マツタケ」以外のキノコも…


ユフィのメインは『牛ホホ肉の赤ワイン煮』、サーヤは『ポークのグリル』が骨付きで出てきて、『フィンガーボール』付きだった。



そしていよいよお待ち兼ねの『チーズワゴン』に…。
『ブルーチーズと羊のチーズ』と『なんだか分からない柔らかいチーズ』とても癖が強いみたい…。


ジャックがチーズを食べ終わらないとデザートにならないと気付いた女性達、早めにお願いしたら、厨房から運んでワゴンに始めから並べ始めた。
さっき並べてあったのに、仕舞ってしまったようだ。
クリスマスの時期などは、とても混んでいたからケーキワゴンが回って来るまで時間がかかっていたし、一々仕舞っていては大変だったのだろうか…。

チョコレート系のケーキをチョイスして「味が重なった?」と思ったが、しっかりとした味わいで一つ一つが違っていたので、4種類頑張って食べちゃった。



ジャックも2人に促されて渋々という感じで「薄くお切りします」と言われての二切れ。
しっかり食べてのコーヒーでお仕舞い。


途中で気付いたのが「赤ちゃん連れの若いご夫婦」と「ミニダックスフンド連れの家族」のこと。
そういえば「お子様連れ」も「ペット」もオッケーなんだって。
本格的なフランス料理店では珍しいと思うが、流石に猫は駄目だよね。
「ユメ(以前のペットでマルチーズ)だったら連れてこられた」とジャック。
「あの子は外に出たら待っていられたから」と思い出してしまった。

お隣の席のダックスちゃん、とても躾のきちんとできた子でおとなしい。
チラチラ見ちゃったけれど、この店では初めての経験だったからごめんなさいね。
赤ちゃん連れは流石に難しくて、時々泣いては両親が代わりばんこに抱いて連れ出していたけれど…。

サーヤが「よほどこの店で食べたかったのかな」と言う。
我が夫婦は子連れで食事に出かけたのは、サーヤが小学生の高学年になってからだったから、時代は変わったんだよね。
気持ちはよく分かるけれど、もう少し大きくなったら「また大変だろう」し、ね。

暮れの31日までやるそうでしかも予約で満席だとか、大きな生け花は正月飾りになっていたが、流石に正月1~5日はお休みするらしい。
支配人がオーナーだとは知らなかったが、今年で20年になるそうで、そりゃ彼は変わらないはずだよねえ。
若いスタッフは大分入れ替わっているようで、その分支配人がしっかりする筈だし、オーナーなら当然だし…。

ジャックはとてもこの店が気に入っているから「毎年此処が良い」だって。
後何年来られるだろうか?
クロークでそんな話を支配人とすると、ユフィ「足腰が弱ってくるし…」支配人「充分召し上がっていらっしゃるから、まだまだ大丈夫。春も夏もやっています」と言われて送り出される。

後、何年通えるかなぁ、なにしろ1時間以上掛けて通うのだから、と心配しつつ、いつもよりお腹が軽いのは「食べすぎ」てはいないからかな…。
まだまだ大丈夫らしいと機嫌よく、来店の際に乗ったタクシーをそのまま予約していたので、江東区まで乗せてもらった。
両親は大満足です。
いつもありがとう、サーヤ。
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