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店主の愛情たっぷり 和菓子「やまと家」

やまと家さんの「大蔵大根」と「笹の葛餅」

日本生命の担当・藤原さんが、サーヤの『苗字変更手続き』のため、土曜日にわざわざ来てくれた。
彼女は律儀で、保険契約でもないのに、しっかりとお土産を忘れない。
今回は、自宅近くのお店から買ってきてくれたのかも…。
菓子折り

世田谷の祖師谷大蔵駅から徒歩1分、地元では評判の和菓子屋らしい
サイトを見てみると、四季に合わせて「ものすごく多彩な和菓子」を作っているようだ。
見ているだけで楽しくなってきたし、「店主のつぶやき」もとても興味深い。

店主のイラストは、包み紙を止める形でさりげなく登場していた。
自分で「個性的なというか、癖のあるというか、変な人とよく言われます」って。
作ったお菓子の数々を見れば、なんとなく分かるような気もする…。店主の似顔シール

結構写実的な和菓子を作るみたい、創作ものも多いように思うし、ね。
ウルトラマンなんて、和菓子で作るかな、普通はしないよな?!

さて、やっと目の前の和菓子の話に。
「笹の葛餅」と言うのは、ユフィの考えた菓子名で、実際の名前は探したけれど無かったのだ。
多分、やまと家の隠れキャラだという「大納言甘納豆」を入れた「笹巻き風の葛の菓子」なんだろう、と勝手につけてしまった。
名無しでは語れないのだから…。
菓子折りに3個ずつ

ジャックが休みの翌日は、抹茶入りの緑茶を煎れて、みんなで味わわせてもらう。
つるんと冷たく冷えていて、見た目も涼やかで、笹の香りも清冽な印象。
味わいは、甘すぎず、硬すぎず、軟らかすぎず、夏に相応しい爽やかさだった。
葛の菓子

眼目は「大蔵大根」にあるみたい
山芋をすり下ろし、薯蕷粉と砂糖を加えてよく揉み込んで塩梅をとり、蒸気で蒸した薯蕷饅頭とのこと。
あえて薄皮にし、畑から採れたばかりの土の付いている様子を、あんこで表現しているらしいのだが、袋から出して写していないから分かりにくい。
要するに、薄皮からあんこが透けて見えているのだ。
まんじゅうと水菓子

作った本人のコメント付きという和菓子も珍しいかも…。
たっぷりの餡が「あんこ好き」には嬉しいだろうし、甘すぎないのも良く、皮のもっちり感と餡のしっとり感がなんともいえない味だ。

祖師谷の隠れた名産品が、『大蔵大根』なのだそうな。
江戸時代に多摩郡から伝わったもので、世田谷の大蔵原で栽培されていたものが、栽培しやすい青首大根の普及で「幻の大根」になってしまったのだとか。

平成9年に区内の農家が一致団結して復活させ、現在では世田谷ブランド野菜として販売されているようだ。
全体に太くて肉付きがよく、水分が少なく煮崩れしにくいため、「おでん」や「煮物」に最適な大根らしい。
「やまと家」さんのサイトには、話の流れで「コメントや詳細」も添えられているから、読んでいて楽しい。

「大根の良し悪しの見分け方」まで載せてくれていて、「へエー」と思ったりした。
ちなみに、「大根の新鮮さは葉で分かる。葉茎を折ってみて、そこがスカスカしているものは、根にもスが入っている可能性がある」らしい。
お勉強させていただきました。
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