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こんなに味が違う 水羊羹「三乃鼓」と「十勝」

 「三乃鼓」と「十勝」

季節ですねぇ。
『水羊羹』を頂くようになって、「夏になるな」と思ったら、5月の下旬にものすごい暑さ。
熱中症でお亡くなりの方も出て、「水分・水分」と周りがうるさいこと!

土日のおやつの時間帯は、珈琲タイムが今までの習慣だったのに、今日などは「水出し茶」に「水羊羹」にした。

最初に頂いたのは、保険屋さんのお土産で、「三乃鼓」という凝ったネーミング。
保険屋さんの持ってきて下さるものは、大体美味しいのでお取り寄せか、思うじゃない?
しかも浜松市の浜名食品からのもの。
三の鼓 箱の裏書

「ほっくり炊いた粒小豆の水羊羹」と、「口どけの良いなめらかな練り水羊羹」の詰め合わせ。
良質の小豆を使用した餡を、甘味を抑えて仕上げている、らしい。

しかし、レトルト殺菌処理で安心の賞味期限と言うところが引っかかった。
大量生産と言うことだよね。
日持ちするのは有難いけれど、なんとなく一抹の不安はしっかり的中。
レトルトの水羊羹

早速いただいたのに、サーヤと二人で「だんまり」。
美味しかったら、直ぐに二人共に「おいしいーっ」と言うのが母子のお約束。
「うん? 舌触りも口どけも、なんだか…」

これなら、スーパーやコンビにで買ったほうが断然美味しい。(ごめんなさい)
楽しみにしていただけに、落ち込んだ気持ちはなかなか回復が不可能だった。
名前が雅びでも、説明が美味しそうでも、美味しくないものは美味しくないのだ。

「我慢して食べちゃわないと…」という食べ方は、下さった方にも失礼だし、楽しくもない。
なんとか2ケースまでは食べたけど、後は冷蔵庫に入ったままになっている。

そんなある日、ジャックが「お土産」と持ち帰った包み箱。
店名のない、白地に丸い模様のシンプルな紙包みだ。
「十勝」という金のシールが貼られただけの箱の中身は、『水羊羹』だった。
豆のデザイン
丸い模様は、紫で統一されていて、「豆」の形をデザインしているのだ、と気づいた。
「これは何処かの老舗だな」と、ピーンときたから、カメラを取り出して撮影。

「こし餡」が6個、「大納言」が3個のセットだ。
9個のセット

しかも裏に『生ものですのでお早くお召し上がりください』の注意書きも…。
レトルト殺菌で安心の賞味期限、とは全くの逆。
これぞ「自信の老舗の味わい」というもの、と確信して「水出し煎茶」で一口。
皿の水羊羹

『おいしーい』とお約束の声が響く。
とろりと舌にとろける絶妙の寒天は、ものすごく軟らかいのに味はしっかり。
こし餡と大納言をサーヤと半分ずつ頂くが、大納言の豆の味がとても濃密だ。

「うわぁ、満足、上品なのにこくがある」との二人の感想。
『十勝』というお店は何処にあるのかな?

早速リサーチしてみる。
埼玉県で何店舗も展開している『十勝甘納豆本舗』らしい。
埼玉の人から頂いたのだろう。
「甘納豆を買うつもりが、都合が悪かったらしい」と、ジャックが言っていたっけ。

和菓子もズラリとそろい踏みだし、甘納豆は「大納言・白花・青えんどう・お多福・栗」等々、何種類もあって豪華だし、知らなかったから、なお感激の味なんだろうな、きっと。

思いがけなく、『水羊羹』で両極端を味わってしまった
十勝の分は早く食べなければならないから、土日にはセッセと食べないと…。
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