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四国のみかんが大集合<その1>
おすそ分けには全部「名前入り」
お隣の奥様から、紙袋に入れていただいたときは気づかなかった「名前入り」の「タンゴール=みかんとオレンジの合いの子」たち。
ひとつずつ小さな紙に名前が書いてあり、はがれないように二重になっているという細かさ。
「留守にしていて」「珍しいので」「みかんのように剥いて食べられます」などの言葉は聞いていたのに、どこからのものかは聞きそびれたし、贈り物のおすそ分けなのかどうかも聞かなかったから、後でジャックやサーヤにいろいろと聞かれて困ってしまった。
「お隣に聞きに行け」とジャックは言うが、なんだか聞きには行きにくい。
日が経つにつれて、ますます聞きにくくなるし、家の外で何かの折にお聞きしようと思っているうちに、全てを食べてしまった。
その日に、やっとゴミ出しの時間が重なってのチャンスがめぐってきて、お話を聞けたけれど雨の中、傘をさしながらの会話で、大変失礼をしてしまった…。
お隣は「特許のための弁護士事務所」をしていらっしゃるので、今までにもお中元やお歳暮のおすそ分けをいただいていたから、産地から直送のオレンジだろうと勘違いしていたのだ。
だって、産地の人しか「名前はわからないだろう」と思ったから…。
ところがお答えは
「四国に旅行したときのお土産」
とのこと。
「名前がかわいくて、いろいろ買ったので」「名前を全部張ってくださったのですか」「はい、珍しいと思って」
もう、ただただ感謝しかありません。
朝食時に、サーヤといろいろと感想を言い合いながら食べていたから、お隣の奥様直筆の名前入りと知っていたら、もっともっとおいしく感じたかもしれないのに…。
写真は食べる度にはがして貼っていたもの。順番は右上から…。
そんなこんなの「訳ありオレンジ」、とても日本的な可愛い名前と共に写真つきで説明。
ただし、全て写真に撮ったつもりが、数が合わないのでないものもある。
これらの品種は、
「タンゴール・みかんとオレンジの交配種」
だということは、ネットリサーチの結果判明。
そういえば、奥様が「みかんと同じように剥いて食べられるそうです」と言っていたから「みかんではない」と思ったのだが、形は小ぶりでみかんに近いものが多かったようだ。
写真は全部で8種類、順に並べて玄関棚の上に並べたもの。
「はるみ」は2個入っていたので、母の仏壇にお供えした。
リサーチでは、四国愛媛県のみかん農園に「はるみ」「せとか」の字が見えたし、詳細も出ているが、8種類全ては作っていないようだ。
『柑橘類』でリサーチすると、いくつかの種類はヒットしたし、出ていないものは「名まえ」でリサーチし、
我が家の味★と比較しながらの記事
にした。
想像だが、物産展や道の駅のようなところでお求めになったのだろうか。
あまり「詳しくお聞きするのもなんだか」なので、想像するしかない。
「あいおとめ」
クレメンテインと青島温州の交配、2010年の新品種らしい。高糖度のみかん、扁平で果皮は薄く、色は紅色がかって濃い。
★
小さなみかん風で果皮は確かに濃い色合い。薄皮は硬く種が多いから食べにくいかも…。みかんのように果皮を剥いたがきれいには剥けなかった。みかんとオレンジの良いところがミックスされていて、香りは薄い。
「紅娘」
『べにっこ』と読むらしい。読み方だけわかったから、新品種なんだろうな。
★
薄皮は軟らかく食べやすい。みかんに近い味わいで、みかんより甘みが強いのだが味は薄い? サーヤの「刺激が少ない」ってどういうこと?(酸味があまりないって意味だよbyサーヤ)
「はるみ」
清美とポンカンの交配種。品種登録は1999年、糖度が高く適度な酸味もあり、果汁が多くて香りも豊かだそう。初春に並ぶことから「はるみ・春見」と名づけられたらしい。
★
果皮は軟らかくて剥きやすく、色味は黄味が強い。甘くて食べやすいが、みかんともオレンジとも言えない中間の味。種あり。
「せとか」
清美とアンコールとマーコットの交配、2001年の登録。果皮は濃い橙色、糖度が高く優しい酸味があり、薄皮ごと食べられる。
★
果皮は色濃く、薄くて剥きやすい。果汁が多く、鮮やかで酸味があり、甘みも強い。オレンジに近いと思うが、房が密着している。
「ひめのつき」
アンコールと日向夏の交配、2006年登録。果皮が黄橙色でさわやかな香気があり、酸味は少ない。日向夏の爽やかな酸味が特徴。
★
果皮は黄色が強く、薄いので剥きやすい。甘味・酸味とも薄く、どちらかというとオレンジに近い? 日向夏との交配と知って納得。種あり。
「たんかん」
親の組み合わせは不明、明治時代に導入されたらしいので、新品種ではないようだ。中国広東省が原産地、自然交配から誕生したと思われる。
みかんと同じくらいの大きさで、果皮は橙黄色、酸味は控えめで甘みが強い。皮に擦り傷などが多いのも特徴。
★
とても剥きやすく、果皮に傷あとが多いのが目立った特徴。きれいな果皮の他のものと比べて気になった程。房が大きく、食べやすいが実は硬めで甘い。
「ダイヤオレンジ」
正式名称は大谷伊予柑と言うらしい。普通の伊予柑が和風の味なら、ダイヤオレンジは洋風の味わいとか。実の色が濃く、濃厚な味と香りが特徴。
★
果皮が硬く剥きにくい。房も大きくて硬いが味はジューシーでとても甘い。
「まりひめ」
クレメンタインと南柑20号との交配、2005年の登録。愛媛県のオリジナル品種。糖度が高めでオレンジの香りが強く、果肉はやわらかく果汁は多い。
★
この一種類だけは奥様の伝言で、「オレンジのように切ってください。剥くと房が軟らかいので、潰れるそうです」と言われていた。
味はとても甘く、果汁は少なめ。薄皮はとても剥きやすく食べやすい。
最後に「三宝柑」が特別出演。ジャックの職場からのおすそ分けだ。
しばらくは玄関に一緒に並べていた。
「三宝柑」
江戸時代に和歌山城内に原木があった柑橘で、元になる品種はわかっていないらしい。通常葉付で出荷されている。
なまえの由来は、とても珍重され、三方に乗せて殿様へ献上したとの言い伝えによるらしい。明治時代に広まったとされている。
★
葉付が特徴で、果皮は厚く実はとても小さいが、食べやすい味わい。酸味は少ないが甘味も少なく、さっぱりとしている。
四国のみかんが大集合<その2>
四国のみかんが大集合<その3>
四国のみかんが大集合<その4>
四国のみかんが大集合<その5>
初秋の四国みかんはジュースとマーマレード
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