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浅田真央23年の軌跡展 なんと素晴らしい展示の数々

日本橋高島屋の「浅田真央23年の軌跡展」。なんと無料のうえにあの気になる衣装が30点も展示されるとのことなので、これは見に行かねば!
幸い勤務先から30分でいける場所だったので、定時後に足を運んでみました。
東西線に乗って「日本橋駅」に降りると、真央ちゃん展示のポスターがあちこちに…盛り上がってきますねぇ♪
地下鉄の柱に真央ちゃんポスターの数々

せっかくなので、周囲の人の視線を気にせず、一枚一枚のポスターをじっくり堪能してみます♪スマホも構えてパシャパシャリ♪人目なんか気にしませんとも。


さて、サーヤは東京出身東京育ちのくせに、日本橋高島屋には行ったことがありませんが、さすがトップクラスのデパートという感じでした。
地下鉄からエレベータまでには、スィーツ売り場があったんですが、どれもこれも美味しそうで高そうで…めっちゃ誘惑されます…だめだめダイエット中だ…。
そしてエレベーターの前に着くと、びっくり。扉がガラス製になっていて、近年は見かけなくなったエレベーターガールが丁寧なご案内をしてくれました。
地下鉄からは地下1階で、写真展は8階だったんですが、私と一緒に乗ってきた人の8割が8階行きだったという…。これはかなり混んでいそう。

さて、8階に着いて写真展に向うと、大きな案内板が。

入口」…入口や出口の案内板は数多くあるが、「」をつけているところがさすが日本橋高島屋というところか?
でも真央ちゃんはお上品なお嬢さんという感じなので、違和感ないのはさすが(笑)

「お」入口にたどり着きました。(※この画像は「お」出口の方)
ここからは写真撮影禁止なので、泣く泣くスマホをカバンにしまいます。


入口には、今季のエキシビションのでっけぇ写真が数点並び、ゴールド衣装が展示されていました。
その脇には割った後のくす玉があり「10万人突破!」の文字が。え、もう10万人いったんだ…すごいなぁ。

さて、しょっぱなからエキシビションの衣装が展示されていましたが、実物を見てちょっとびっくり。

フィギュアスケート・コスチューム図鑑
http://seesaawiki.jp/w/costume_skating/
アイスショーのテレビや写真ではキラキラとゴールドに輝いていたのに、実物は意外と地味。キラキラしていないし、ベージュの大人しい衣装という感じでした。
アイスショーで暗い背景でのライトアップだからこそ輝いていた衣装で、そこまで計算されて作られたのかな。実物を見ると全然違って見えるので、これはこの後に見る衣装が楽しみだ…と中に入ります。

ものすごく混んでいました。皆さん、一枚一枚の写真パネルをじっくり見てらっしゃるので、なかなか集団が動きません(笑)。
水曜の18時過ぎでしたが、客層は意外と中年女性が多かったです。昔からのフィギュアスケートファンの方々なのかも。次に意外だったのが、会社帰りの若いサラリーマンも割と来ていたことです。若いサラリーマンにも人気あるんだねぇ。
さすがに居ないのは子供や学生ですね、平日の夜で日本橋だと、無理があるかな?

23年の軌跡展なので、真央ちゃんが幼少の頃からスタートしています。幼稚園の頃はバレエを習っていたとのことで、チュチュ姿の可愛らしい真央ちゃんが並んでいます。
スケートをはじめた理由はバレエで足首を鍛えるのに良いから…だったが、これをきっかけにフィギュアスケートへの道へ踏み出すのですね。

さて、フィギュアスケートへの道を踏み出したところで、その頃の衣装が展示されているところへ続きます。
衣装の展示といっても、たぶん少し離れているだろうなと思っていましたが、ガラスケースに入っていてかなり間近まで見ることができます。衣装の縫い目まで見られるくらい間近で見られたのはちょっと感激。
私の記憶で一番古く残っているのは「くるみ割り人形」を演じたとき。この頃から真央ちゃんの存在を知り、注目していきました。
頭が小さくてスタイルの良い真央ちゃんなので、この時点でも少し大人っぽかったのですが、この時に見た衣装は小学生向きの幼く可愛らしい感じでした。
実際に本人が着るのと、衣装だけ見ると、かなり与えられる印象が違うものですね。

試合や写真ではかなり大人びてしっとりしたイメージのあった「ノクターン」の衣装。

フィギュアスケート・コスチューム図鑑
http://seesaawiki.jp/w/costume_skating/
この衣装、すごく細部細部が凝っていて「きれい」と声が漏れてしまうほど。
ウエスト周りは花柄の模様がちりばめられていて、とってもステキなデザインの衣装でした…。
競技だと遠くからのアングルになるので、衣装はパッと見での印象しか与えられないものですが、間近で見ると「こんなに凝っていた繊細な衣装だったのか」ともったいない気分がしました。
これは薄い色合いで、模様も強調しすぎない感じだったので、氷上だとボンヤリしてしまったのですね、実際にはとてもステキなデザインだけど、競技用としては弱いデザインだったのかもしれません。ノクターンの曲としては合っていたと思うのですが。
でもファッション服としては、とてもステキなデザインなので、自分がこういうのが似合うタイプだったら着たいな~と思うほどの作品でした。

ユフィ母も好評だった「マイフェアレディ」を連想させる衣装。

フリースケーティングに臨む浅田真央
(c)AFP/PATRICK KOVARIK
これも遠目ではわからなかったのですが、白地の部分に薄青の大きなビーズが散りばめられていて「実際はこんなに色々と飾りをつけていて、キラキラしていたのかぁ」と今まで気づかなかったことに気づくことが新鮮。
リボンやスカート部分のグラデーションがキレイにできていて、品の良い衣装でした。

さて、そろそろタラソワコーチがデザインしてくれた衣装のところへ。
このあたりから、衣装がガラリと変わったことが直に感じられました。
とにかく、すごい。細部が凝りに凝っていて、どのようにして作ったのか、どのようにして金をかけた(笑)のかと、ほおぉ~とため息漏れるほどの力作という感じ。
レースとフリル部分がすごく多くて、これは制作するにもかなりの手間がかかっていると思いました。
タラソワさんの真央ちゃんへの深い愛をひしひしと感じましたねぇ…。

さてさて気になる「鐘」の赤黒の衣装へ。
同じタラソワさんのデザインなのに、ここはずいぶん違っていました。

フィギュアスケート・コスチューム図鑑
http://seesaawiki.jp/w/costume_skating/
思っていたより赤地部分がツルンとした光沢のある生地で、演技中は力強く見えた真紅が実際は明るい赤色でした。衣装だけを見るとあの重厚な「鐘」には見えないです。
あの「鐘」の迫力は、衣装というより真央ちゃん本人の気迫が出ていたんだな…と思いました。

この衣装の展示はある意味とても面白いと思いました。
真央ちゃんが着て演じているのと、ただ衣装だけが展示されているのでは印象が全く違っていますし、真央ちゃんが着て演技していたから「あの衣装の雰囲気が出たんだな」ということに気づかされます。

同時に思ったのは、フィギュアスケートの衣装デザイナーは非常に難しい仕事ではないかということ。
こんなに派手で華やかなのに、誰かが着て演じると、まったく印象が違ってくる…。真っ白な氷上の背景で、ライトアップされたり、演じたりすることまで考えてデザインするのは難しいだろうなぁ…と。音楽との調和も考えなきゃいけないですしね。

特に真央ちゃんは古風な日本女性という雰囲気で、優しく淡いカラーが合う人なのでフィギュアスケートの衣装を考えるのは、かなり難しいタイプかもしれません。(逆に米国のゴールド選手は金髪白人の美女なのでデザインしやすそう)
真央ちゃんの「鐘」の衣装は、東洋人だからこそ似合う色合いと思うので、タラソワさんの奇抜に思えるデザインはきちんと色々と考えて作られているのだろうなと改めて思いました。

さて、2年続けて愛用していたお馴染み「愛の夢」の衣装。

SPを終えたその日の夜、佐藤コーチと話して変化が訪れた【坂本清】
これも試合では優しくてちょっと可愛らしい感じのいい衣装だな~と思っていたのですが、実際に衣装を見ると意外と華やかというか派手に見えました。知っていたけどビーズ部分がけっこう多くてギラギラッと光っていたので実際はこんなに派手な衣装だったんですね。
ほんとに、真央ちゃんが着て演技すると、ずいぶん違ってくるもんですねぇ…。

数々の衣装の中で、ひときわ異彩を放っていたのが「シェヘラザード」の衣装。

(左画像) ショートプログラムで3位スタートの浅田真央【坂本清】
(右画像) 演技に臨む浅田真央(2012年2月10日撮影)
(c)AFP/Getty Images/Matthew Stockman
試合では青に見えていたのですが、実際は濃い紫というか青紫でした。たぶん白い氷上とのバランスで青く見えていたのでしょうね。
これまでの衣装はいかにも「フィギュアスケート用」って感じでしたが、この「シェヘラザード」はそのまま演劇舞台にも映画にも使えそうな正統派という感じでした。
それだけ模様やデザインがアラビア風衣装として本格的に作られている感じなので、フィギュア用で終わらせるにはもったないと思うほど完成品ですね。
ジャンプが飛びにくかったとのことで、他の衣装に変えちゃったのがますますもったいない。何か他でも生かせないでしょうか…!

さてさて、衣装歴史もクライマックスに近くなっていきます。
サーヤもユフィ母も高評価だった「白鳥の湖」のシンプルな方の衣装。

優勝した浅田のフリーの演技=松本剛撮影
試合ではシンプルに見えていたのですが、実際に見るとそんなシンプルでもなかったです。細かいところで色々と工夫されていて、特にスカートのあの微妙なグラデーションとヒラヒラはどのように表現していたのかと思っていたのが、「あっこんなデザインで表現していたのか!へえ~!」と色々な発見がありました。スカート部分の工夫がなかなか面白かったのです。

さて、ついに今季です。今季のショートでは二種類の衣装が披露されていましたが、サーヤはこの花びらのようなフリルの赤紫→薄紫のグラデーションがお気に入りです。

女子SPで華麗に演技する浅田真央
=マリンメッセ福岡で2013年12月5日、貝塚太一撮影
この胸周りのフリル部分が、アップで直に見てみるとなかなか面白いデザインでオシャレ!
真央ちゃんはもう一種類の薄紫一色がお気に入りのようですが、デザイン的にはこれの方が可憐で可愛らしくて良かったですよ~。

さて、ついに最後の衣装へ!ラフマニノフの青い鳥イメージの衣装。

ソチ五輪のフィギュアスケート女子フリーで演技する浅田真央(2014年02月20日)
【時事通信社】
見てみて、「えっ!?」と驚きました。生地がこれまで見てきた数々の衣装とは全く違っているからです。
光沢のある生地を沢山使っているのかと思ったら、青い一つ一つの生地がまるでビニール製みたいなのにビックリ。意外な衣装でした…。
最初に作られたこの衣装は、重くてジャンプしづらいということで、改造をして今回のように軽やかな感じになったとのことですが、このビニールみたいな生地では、そりゃ重いわ!…と(笑)。

不思議だなぁ、なんでこの衣装だけこんな生地だったんだろうな。でもそれが舞台では青味が生き生きと映えていたので、オリンピックシーズンにはぴったりだったんですよね。
ほんと、フィギュアスケートの衣装って奥が深いわぁ…。

この写真展では競技用だけでなく、エキシビション用の衣装も沢山揃えていて、実に見応え十分です。
写真パネルも非常に豊富で、見たことのない写真も沢山あってじっくり楽しめました。
姉の舞さんとプライベートで過ごした写真も数多くあって、やはり真央ちゃんの軌跡にはお姉さんは欠かせない存在だな…と実感しました。

写真展には、世界中が感動・感涙したソチ五輪のラフマニノフ演技が大きな液晶テレビで放映されていたので観客みんなが最低一度は鑑賞していました。
皆さんも見てきたであろう演技ですが、ここでも涙ぐんでしまう人がいました。
大画面で見られるのは貴重だと思うので、ご来場される皆さんぜひ一度はご鑑賞くださいまし。

あ、最後に真央ちゃんの衣装の中には、伊藤みどり選手から引き継いだものもあるのですが、やはり最初の持ち主が他の選手だと展示できないかな…と思っていたら、以下一点だけが展示されていました。

フィギュアスケート・コスチューム図鑑
http://seesaawiki.jp/w/costume_skating/
「あっ、伊藤みどり選手から引き継いだという衣装がある!」と遠目で見つけて近寄ってみると…あれ?2人が着ているときは大人っぽくて華やかな衣装なのに、実際に見てみると意外と抑えた色合いでレトロな感じ。
これ、普通にファッション服(秋シーズン)として売っても着ても全然違和感ないですわ。
これが試合用と実際とで、一番ギャップの大きい衣装なのかも…。

混んでいたこともあり、じっくり見たい写真や衣装はきちっと並んで見て行ったので出口に出るまでに1時間近くかかりました。
出口周辺には真央ちゃんの写真集を販売してたり、CMとして出演していたスポンサーの展示がありました。

たっぷり堪能してきて、「お」出口から出てそろそろ帰路につきます。
この時に気づいたのですが、エレベーターは昔ながらの本格的なものと、後から作られた普通のものがありました。せっかくだから本格的な方に乗り、地下鉄があるのはどの階だったかなと思ってエレベーターガールに「地下鉄の方へ…」と聞いたら「はい、地下一階になります」とボタンを押してくれ、降りるときに「ここを右手に行きますと地下鉄に出られます」とご親切に教えていただきました。

実は、この時に何か忘れているような気がしていたんですよね…帰りの電車の中で「あっ、しまった!」と気づきましたがもう遅かったです。
1階の真央ちゃんブランド店に行き忘れてしまった!しかも真央ちゃんそっくりの蝋人形が展示されていたのに見逃してしまったあああぁぁぁ!!!!
↓コレです。ご本人ではありません、蝋人形です。

マダム・タッソー東京=http://www.madametussauds.com/Tokyo/
一度、間近で見てみたかったんですよ…うかつでした。
ご来場の皆様、これもお見逃しなく…!

写真展ですけども衣装展とも言えるほど沢山の衣装が展示されておりました。
デザイナーとかそれに興味のある方は一見の価値ありです!
前もって真央ちゃんの軌跡の衣装をネットやテレビで見てから、写真展で衣装を見ると比較したりできて楽しいです。
かなりのクオリティの展示会なので、お時間がとれましたらぜひ。
なにより真央ちゃんの笑顔の数々に癒されます…♪



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 2013 フィギュアスケートのファッション/浅田真央
 2013 フィギュアスケート日本男子の衣装に思う
 ソチオリンピック/フィギュアの男子ファッション
 ソチオリンピック/フィギュア女子華やかに厳しい戦いのファッション
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当サイト「娯楽室」-「スポーツ」にこちらも書いています。
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